教員の本
ひとりで学ぶ会社法

久保 大作(大阪大学大学院高等司法研究科教授)・森 まどか(中京大学法学部教授)・榊 素寛(神戸大学大学院法学研究科教授)・松中 学(名古屋大学大学院法学研究科准教授)著
「会社法の山」を登り切るために必要な技術と体力を手に入れるための問題集。初級=Hiking、中級=Trekking、上級=Climbingの問題で構成される。主に初級では、教科書を読むだけでは身に付かない条文検索・操作能力を高めるように意図されている。解説も、いわゆる「行間を読め」ではなく、学生の理解が困難なところを砕けた表現で明快に説明する。
有斐閣。2018年4月20日刊。321頁。本体2,700円+税
司法権の国際化と憲法解釈-「参照」を支える理論とその限界

手塚 崇聡(国際教養学部准教授)著
本書は、国内裁判所が憲法解釈の際に国際法規範を「参照」することについて、それがどのような方法でなされ、どこまでそれが可能であるかを検討したものである。この「参照」を長年行ってきたカナダ最高裁判所は、国際法規範そのものを「適用」するのではなく、政府が締結していない国際法規範をも「参照」してきた。こうした海外の実践とそれに対する学説を踏まえつつ、憲法解釈における国際法規範の「参照」手法とその正当性、さらには限界を探る。
法律文化社。2018年4月30日刊。262頁。本体5,600円+税
引用と借景-文学・美術・映像・音楽と旅の想到

栂 正行(国際教養学部教授)著
レポートや卒論を書くにあたり先行研究に注を付けながら引用を行
三月社。2018年3月9日刊。222頁。本体2,200円+税
社会関係資本の地域分析

埴淵 知哉(国際教養学部教授)編
本書は、地域の視点から社会関係資本(social capital)を考える試みである。社会関係資本は、
ナカニシヤ出版。2018年2月28日刊 。176頁。 本体3,000円+税
ナースの"困った!"にこたえる こちら臨床倫理相談室-患者さんが納得できる最善とは-

稲葉 一人(中京大学法科大学院教授)・板井 孝壱郎(宮崎大学医学部教授)・濱口 恵子(がん研有明病院緩和ケアセンター) 編
臨床で看護師が悩ましく思う看護場面をあげ、看護師からの疑問・相談にこたえるかたちで臨床倫理の専門家が考え方を解説。法的、倫理的のそれぞれの観点から読者に直接語りかけるような語調で展開しているため、レクチャーを受けているような感覚で読み進められる。日々の業務でジレンマを抱えている看護師、患者・家族や多職種との対話を担う看護師必携の一冊。
南江堂。2017年12月25日刊。 233頁。 本体3,000円+税
カズオ・イシグロの世界

岩田 託子(国際英語学部教授)他著
2017年度ノーベル文学賞受賞を機に高まる関心に応えるべく、かつてカズオ・イシグロを特集した『水声通信』2008年9・10月号が単行本となった。愛読者も多く、研究者も育つなかで、いっそうの受容・理解が日本においても進むことが期待される。所収の「映像にイシグロはなにを見るか」では、脚本執筆・制作者としての一面・映画化自作とのスタンスなど、作家活動初期からの映像界での営みを追い、イシグロの奥行きを示している。
水声社。2017年12月刊。216頁。本体2,000円+税
人工知能原理

加納 政芳(中京大学工学部教授) ・山田 雅之(中京大学工学部教授)・遠藤 守(名古屋大学大学院情報学研究科准教授) 著
人工知能アルゴリズムの中でも、特に探索・ゲーム、機械学習、知識表現・セマンティックWeb技術に焦点を絞り、それらを平易に解説した最新の人工知能教科書。
コロナ社。2017年12月15日刊。 232頁。 本体2,900円+税
Conceptual Shifts and Contextualized Practices in Education for Glocal Interaction

James D'Angelo(国際英語学部教授)他著
言語学関連書籍出版において世界的に定評あるシンガポールのSpringer社より、「グローカル」教育について最先端の論考を集めた論集が出版された。英語教育や国際英語の枠組みから教育について実践的な考察がなされるとともに、その世界的意義について論じられている。ダンジェロ教授はあとがきを執筆し、各章で論じられた重要な問題点や共通点について総論を述べている。
Springer社。2017年12月1日刊。245頁。
カズオ・イシグロ読本―その深淵を暴く―

岩田 託子(国際英語学部教授)他著
2017年度ノーベル文学賞を受賞し注目を浴びる作家へのガイドブックで、コラムや図版を駆使し、多方面からのアプローチを試みている。長崎生まれで5歳の時に父の仕事の関係で渡英し、現在は英国籍の作家であるが、多くの日本人は受賞に親近感を持った。この機会に編纂された手引き中、「『日の名残り』のあとのイシグロと映像」を、2010年代の映画やTVドラマの原作者としてイシグロに出会ったかたに、文学世界へ誘うべく執筆している。
宝島社。2017年12月8日刊。167頁。本体1,393円+税
乾燥疎開林に謎のチンパンジーを探して-タンザニアあちこち大作戦-

小川 秀司(中京大学国際教養学部教授)著
東アフリカのタンザニアは、チンパンジー分布域の端に位置する。
ユニテ。2017年11月20日刊。349頁。本体2,500円+税