教員の本

『コンピュータ・アートの創生 CTGの軌跡と思想 1966−1969』

『コンピュータ・アートの創生 CTGの軌跡と思想 1966−1969』
大泉 和文(工学部教授)著

1960年代後半の日本に登場した国際的に著名な第1世代コンピュータ・アート集団,CTG(Computer Technique Group)の初の包括的な研究書である。一次資料および全メンバーへの取材に基づき、CTGの全作品と活動を詳細に検証した。さらに代表的作品の再現を通じて、初期コンピュータ・アートにおける意義を論考した。
NTT出版。2015年12月15日刊。414頁。本体5,600円+税

Technoscience and Postphenomenology: The Manhattan Papers (Postphenomenology and the Philosophy of Technology)

Technoscience and Postphenomenology: The Manhattan Papers (Postphenomenology and the Philosophy of Technology)
長滝 祥司(国際教養学部教授)他著

レキシントン・ブックスによるポスト現象学に関する新シリーズの第一巻である。ポスト現象学とは、技術哲学、プラグマティズム、現象学を中心とし て前世紀末に始まった分野融合的な研究動向である。本書は、その創始者と中心メンバーによるマンハッタンでの会議をもとに編まれたもので、ポスト 現象学の概念と方法論がもつ展開力を遺憾なく示す記念碑的アンソロジーとなっている。
Lexington Books。2015年10月刊。280頁。本体$80.24

土着と近代
グローカルの大洋を行く英語圏文学

土着と近代<br>グローカルの大洋を行く英語圏文学
栂 正行・武井 暁子(国際教養学部教授)他編著
杉浦 清文(国際英語学部准教授)他著

本書は多様性と普遍性という基本テーマに、土着と近代、グローバルとローカルを絡め、英語圏文学で起こるトリレンマに挑戦。「移動する土着、移動する近代」(栂正行)、「空洞化する近代」、(武井暁子)、「カリブ海地域における〈新〉植民地主義と土着/近代」、「索引」(杉浦清文)を収録。科研課題番号15HP5048
音羽書房鶴見書店。2015年10月1日刊。362頁。本体3,500円+税

スポーツバイオ科学と先進スポーツギアの開発

スポーツバイオ科学と先進スポーツギアの開発
湯浅 景元(スポーツ科学部教授)他著

スポーツを安全かつ効果的に行うためには、使用する用具(スポーツギア)の性能がつよく関係してくる。これまでにもスポーツギアの開発は進められてきたが、これからは今まで以上にスポーツを実施するヒトと用具の関連性を考慮しながらスポーツギアを開発しなければならない。この本は、将来を見据えたスポーツギアの開発について32名の専門家が説いている。
シーエムシー出版。2015年6月30日刊。241頁。本体64,000円+税

長生きの新常識大事典

長生きの新常識大事典
湯浅 景元(スポーツ科学部教授)他監修

この本のタイトルに「長生き」とあるが、これは生きる時間を長くすることだけを表しているのではない。与えられた寿命を介護の必要などなく自立して生きる時間を長くすることを意味している。自立して生きるために必要な生活習慣を医学・運動学・栄養学の面から説くのがこの本のねらいである。加齢制御医学が専門の白澤卓二氏と東洋医学が専門の川嶋朗氏との共著である。
洋泉社。2015年4月4日刊。111頁。本体1,200円+税

毎天7秒健康操

毎天7秒健康操
湯浅 景元(スポーツ科学部教授)著

この本は、2009年に日本で出版された「一生健康7秒体操」(角川SSコミュニケーションズ)の台湾翻訳版である。「一生健康7秒体操」は、出版から6年経つが、現在でも増刷出版されている。主な内容は、アイソメトリックスという筋トレを中心とした関節痛などを予防するための運動の紹介である。こういった内容を台湾でも普及させたいという台湾の出版社の意向により、出版が実現したのである。
養沛文化館。2015年4月刊。111頁。本体250元

トレーニングを学ぶ 体育授業における理論と実践 [改定版]

トレーニングを学ぶ 体育授業における理論と実践 [改定版]
下嶽 進一郎(スポーツ科学部助教)編著

トレーニング実技の指導・練習方法、体育授業事例、基礎知識の実践編と理論編で構成され、トレーニング現場から体育・スポーツ場面で役立つ内容となっている。改訂版では“方向転換動作”と“心拍数”を取り上げた体育授業事例が追加され、指導者や実施者目線に立ったものとなっている。
ブックハウス・エイチディ。2015年3月末日刊。192頁。本体1,700円+税

学び合い、高め合う高校生
一斉授業だけで学力向上はあるのだろうか

学び合い、高め合う高校生<br>一斉授業だけで学力向上はあるのだろうか

協同教育実践資料22

杉江 修治(国際教養学部教授)監修

近年、高校の授業改善の動きは著しい。本書は教師集団の中から涌き出た力で実践研究を進めている邑久高校の最近2年間の取り組みを報告したものである。一人ひとりの教師が納得しながらの挑戦は、地道で力強いものとなっている。
一粒書房。2015年3月20日刊。85頁。本体1,500円+税

ニューカマーの子どもと移民コミュニティ
―第二世代のエスニックアイデンティティ―

ニューカマーの子どもと移民コミュニティ<br> ―第二世代のエスニックアイデンティティ―
三浦 綾希子(国際教養学部講師)著

本書は、フィリピン系ニューカマー第二世代のエスニックアイデンティティの有り様を移民コミュニティとの関わりから描き出したものである。エスニック教会や地域の学習室を中心に作られる移民コミュニティが豊富な社会関係資本を生み出し、それがフィリピン系ニューカマー第二世代たちの育ちに影響を及ぼしていることを明らかにしている。
勁草書房。2015年2月25日刊。312頁。本体4,000円+税

成功しているファミリービジネスは何をどう変えているのか?

成功しているファミリービジネスは何をどう変えているのか?
矢部 謙介(経営学部准教授)他著

本書は、ファミリービジネス(いわゆる同族経営)の経営戦略を考える上で、どのような変革が必要なのかをまとめたものである。多くのファミリービジネスの経営者が、自社の経営において「永続性」を重要視しているが、本当の意味で「永続性」を実現するためには、会社も経営者も変わり続けなくてはならない。本書では、成功している多数の老舗企業の事例を紐解き、その成功のカギを明らかにしている。自社の変革の方向性を探るオーナー経営者のための実践的な戦略指南書である。
同文舘出版。2015年1月31日刊。224頁。本体2,000円+税