教員の本

中京大学文化科学叢書15
中国地名カタカナ表記の研究 教科書・地図帳・そして国語審議会

中京大学文化科学叢書15<br>中国地名カタカナ表記の研究 教科書・地図帳・そして国語審議会
明木 茂夫(国際教養学部教授)著

社会科の教科書や地図帳における中国地名は、「天津→ティエンチン」のようなカタカナ現地音表記になっている。これはいつ誰が何のために始めたのだろうか。国語審議会の議事録や戦前の国語国字関連資料からそれを解き明かし、併せて今後の表記の在り方に関する提言も行う。
東方書店。2014年3月25日刊。443頁。本体4,000円+税

運動とスポーツの生理学改訂3版

運動とスポーツの生理学改訂3版
北川 薫(スポーツ科学部教授)著

本書は「体力」を理解するうえで、生理学視点で「必要にして十分」な基礎知識をまとめている。スポーツ科学部生の教科書として2001年に初版が出版され、2009年に第2版、このたびが第3版であり、全国的に定着しつつある教科書である。今回は全体を見直すとともに中枢神経系、高齢者について加筆したことである。本書はまた、台湾にて中国文に翻訳出版されることになっている。
市村出版。2014年4月8日刊。123頁。本体2,400円+税

THE 生徒指導

THE 生徒指導
杉江 修治(国際教養学部教授)他著

本書は、『THE 教師力』シリーズの一冊である。現場教師の実践の手引きとして活用されるものである。生徒指導に関する本は、問題への対応が内容の中心であったが、ここではいかに問題が起きない学校経営をするかという視点も大事にされている。
明治図書。2014年2月刊。71頁。税込1,008円

トレーニングを学ぶ 体育授業における理論と実践

トレーニングを学ぶ 体育授業における理論と実践
下嶽 進一郎(スポーツ科学部助教)編著

トレーニングに関する実技と知識を身につけていくうえで必要な情報を、わかりやすく学ぶことができる。実技編では、ウェイトトレーニング種目を教材とした授業での内容を中心に、学生間での教え合いを育み、トレーニング指導の基本と動作もしっかりと身につくマニュアルにもなっている。理論編では、トレーニングというコトバを中心に、関連ある分野を取り上げて紹介している。体育の授業の中で教科書として使うことができる内容である。
ブックハウス・エイチディ。2014年2月28日刊。172頁。税込1,785円

ハラル食品マーケットの手引き

ハラル食品マーケットの手引き
並河 良一(総合政策学部教授)著

イスラム圏の食品市場の規模は、経済成長を背景に、急速に拡大している。しかしイスラム市場に参入するためには、イスラム教の教義に基づく食品規格であるハラル制度をクリアする必要がある。本書は、ハラル制度について、その概要を解説するとともに、制度についての実務上の疑問に対し、Q&A形式で、わかりやすく説明している。
日本食糧新聞社。2013年11月14日刊。181頁。税込1,575円

地域の学校を貫く研究的実践の文化づくりと授業改善
―犬山市授業研究会2012年度の成果

地域の学校を貫く研究的実践の文化づくりと授業改善<br>―犬山市授業研究会2012年度の成果

協同教育実践資料20

杉江 修治(国際教養学部教授)他監修

本書は、2012年度の犬山市授業研究会に集う教師たちの、一年間の10の研究的実践成果をまとめたものである。2001年から継続してきている犬山市の授業改善は市内の学校を貫く研究的実践文化を作ってきた。その確かな証拠としてこの成果がある。
一粒書房。2013年9月2日刊。328頁。税込2,625円

民衆は学校とどう向き合ったのか ―イギリス教育社会史断章―

民衆は学校とどう向き合ったのか ―イギリス教育社会史断章―
小野 征夫(現代社会学部教授)著

本書は、自叙伝を手掛かりに民衆の教育経験を描き出す。教育の歴史は制度史として記述されることが多いが、本書では制度の対象とされた人々がその制度をどのように生きたのか、人々の証言の意味するところを追跡する。旧来の歴史像を補完し、その再構成の課題を提出する本書は、教育史研究に一石を投じる開拓的な試みと言ってよい。
大月書店。2013年10月21日刊。209頁。税込3,150円

痛みやゆがみが解消する20秒ストレッチ

痛みやゆがみが解消する20秒ストレッチ
湯浅 景元(スポーツ科学部教授)著

運動法の中には、名前は普及しているが、その目的が誤解されているものがある。代表的なものは“ストレッチ”である。ストレッチの主要な目的は筋や腱を柔らかくさせて、関節の可動域を広げることにある。ところが、ストレッチを筋トレと勘違いしている人が多いのである。この本は、ストレッチの正しい知識と方法について紹介している。
永岡書店。2013年10月10日刊。144頁。税込1,365円

ヴィクトリア朝の都市化と放浪者たち

ヴィクトリア朝の都市化と放浪者たち
武井 暁子(国際教養学部教授)他編著、栂 正行(国際教養学部教授) 他著

本書は、2011年度日本英文学会シンポジウム第3部門「ヴィクトリア朝イングランドの都市化と放浪者たち」での論考を執筆者を新たに加え、発展させたものであり、ヴィクトリア朝の人々の生に変容を迫った都市化という現象を包括的な視点で捉えている。編者武井暁子による序章「産業革命の大いなる遺産と自由への渇望」と第4章「崩壊するウェセックス―ハーディ作品における農業不況と流浪の民」、斯界の先達東京都立大学名誉教授小池滋氏の特別寄稿「レールが伝える怪物の引張り力―都市と鉄道の関係」、および栂正行の第5章「奴隷船に代わる船―十九世紀インド人年季契約労働者の、とあるデスティネーション」など、ユニークな論考を収録。学術書としてのみならず読み物としても、読者の視野拡大に寄与しうる好著。本書刊行にあたり、平成25年度科学研究費補助金研究成果公開促進費(学術図書 課題番号255043)の助成を受けた。
音羽書房鶴見書店。2013年9月10日刊。292頁。税込3,150円

勉強と居場所
学校と家族の日韓比較

勉強と居場所<br>学校と家族の日韓比較
松田 茂樹(現代社会学部教授)他編集

日韓の中高生に対する数度の調査から、両国の学校生活と家庭生活を分析。日本は、家庭の階層によって生徒の学習意欲・進学意欲に大きな格差が生じている。一方、韓国の生徒の学習意欲は総じて高く、階層による差は小さい。勉強、進学意欲、親子関係、友人関係など多角的な分析により、学習を支える学校と家庭の具体的要因を明らかにする。
勁草書房。2013年9月15日刊。204頁。税込3,255円