教員の本

倫理学の道具箱

倫理学の道具箱

原題:The Ethics Toolkit: A Compendium of Ethical Concepts and Methods

長滝 祥司(国際教養学部教授)他訳

昨今の混沌とした世相を反映してか、世間はちょっとした倫理ブームである。一方で、倫理を正面切って口にすることにはどこかいかがわしさがある。「口では立派なことを言いながら人間的には・・」という輩も多いからだ。倫理的葛藤に処方箋を見つけることは難しい。本書は、矛盾と葛藤に満ちた、我々の「倫理的」世界を読み解くための概念の道具箱である。
共立出版。2012年1月10日刊。264頁。税込2,940円

著作権法改正の政治学

著作権法改正の政治学

戦略的相互作用と政策帰結

京 俊介(法学部講師)著

 政策に関する専門性が高いために多くの有権者と政治家が積極的に関心をもたないロー・セイリアンスの政策分野の一つに、著作権法・知的財産政策がある。
 本書は著作権法改正過程をめぐる政治家、官庁、利益集団、外国の戦略的相互作用をゲーム理論を用いて分析することで、ある政策帰結がなぜ成立したのかを明らかにし、その上でそれらを民主的手続きの正当性の観点から考察する。
木鐸社。2011年12月10日刊。272頁。税込3,675円

トレーニング科学

トレーニング科学

健康・スポーツ科学テキスト

北川 薫(学長・スポーツ科学部教授)編集

「健康・スポーツ科学テキスト」シリーズの第2巻。「総論」、「体力とトレーニング」、「トレーニングの注意点」、の3節から構成され、運動・スポーツ科学の専門家が、分かりやすく解説している。対象は、体育学・スポーツ科学系および健康科学系の学生、健康運動に従事する保健師、管理栄養士といった運動指導にかかわる専門家である。
文光堂。2011年11月3日刊。189頁。税込3,150円

読むダイエット 意外と知らない体脂肪の真実

読むダイエット 意外と知らない体脂肪の真実

運動と食事のプログラム付き

湯浅 景元(スポーツ科学部教授)著

からだを構成する“体脂肪”は、悪者扱いされがちである。確かに体脂肪の過剰蓄積はさまざまな病気の原因となる。だからといって体脂肪が少なければ健康にとって良いというわけでもない。適度な量の体脂肪が存在するからこそ、私たちの健康は保たれるのである。筆者は体脂肪の専門家ではないが、健康を指導する立場から体脂肪の功罪をまとめたのがこの本である。
廣済堂出版。2011年11月1日刊。231頁。税込840円

単元見通し学習への挑戦

単元見通し学習への挑戦

協同教育実践資料15

杉江 修治(国際教養学部教授)監修

授業では、新しい単元の第1時間目に、学習者に単元全体の見通しを与えることで主体的な学びが促進される。本書は、若手教員の研修も兼ねて、犬山市立城東小学校5年生の教師集団が取り組んだ「単元見通し学習」のアクションリサーチの成果を報告したものであり、この授業モデルのガイドブックにもなっている。
 監修者は本学国際教養学部教授。城東小学校の授業改善に2001年度から関わってきている。

一粒書房。2011年11月1日刊。130頁。税込2,625円

タワーの時代-大阪神戸地域経済史-

タワーの時代-大阪神戸地域経済史-

中京大学経営研究双書No.33

寺岡 寛(経営学部教授)著

日本人にとって近代化とは何であったのか?シンボルとしてのタワーを通して建築と経済の時代を説いている。具体論として、大阪と神戸の地域経済発展が、大阪の初代通天閣、神戸の神戸タワーという時代の象徴的建物を通して生き生きと描かれている。この二つのタワーの設計者は設楽貞雄である。彼はこのほかにも阪神間に多くの近代建築を手掛けた。設楽の歩みもまた大阪や神戸の地域経済発展とも大きく重なる。経済史だけではなく建築史しても読める。
信山社出版。2011年10月31日刊。201頁。

当事者主体を貫く

当事者主体を貫く

不可能を可能に-重度障害者、地域移行への20年の軌跡

伊藤 葉子(現代社会学部准教授)他著

本書は1970年代から、名古屋の地で重度障害者が地域で当たり前に暮らす実践を重ねてきた「社会福祉法人AJU自立の家」の法人化20年の歴史を検証したものである。

利用契約制度下において、当事者主体、本人中心の支援とは何かを問い、その将来像を展望しようと試みている。
中央法規出版。2011年10月1日刊。274頁。税込2,730円

スペンサーとその時代(コリン・バロウ著)

スペンサーとその時代(コリン・バロウ著)
小田原 謠子(国際教養学部教授)訳

ヨーロッパの文学的伝統を受け継いだルネサンスの詩人スペンサーは、濃密に歴史的であると同時に歴史の彼方にあるような、いくつもの顔を持つ『妖精の女王』を辺境の地で書いた。本書は詩の二つの側面がいかに結合し相互に作用しているかを論じた気鋭の評論の翻訳である。時代背景の理解に役立つ詳細な訳注付。著者は現在オックスフォード大学で教える。目から鱗の落ちる一冊。
南雲堂。2011年9月29日刊。430頁。税込4,200円

戦争と近代

戦争と近代

ポスト・ナポレオン 200年の世界

松田 昇(現代社会学部教授)他著

革命後の内乱と外国からの軍事干渉に苦悩する当時のフランスにおいて、ナポレオンが「軍事を基礎とした文明化政策」のもと社会の秩序化と併せて革命の理念を欧州諸国に拡大しようとしたことは周知である。本書は、約200年前、ナポレオン戦争が欧州に軍事組織の大改革と国民国家の形成を促し、ひいては極東の日本をも揺るがしたことを明らかにした。
社会評論社。2011年9月25日刊。253頁。税込2,520円

協同学習入門

協同学習入門

基本の理解と51の工夫

杉江 修治(国際教養学部教授)著

小学校から大学まで、考える力、話す力、対人関係能力など、新しい教育で求められている学力を育てる手立てとして、協同の学びへの関心が高まってきている。しかし、適切な入門書が少なく、実践的な悩みが多いという実態がある。本書は、協同原理の理解から始まり、効果的な進め方の具体的な手法まで、実践と研究の成果を踏まえて紹介している。
ナカニシヤ出版。2011年10月1日刊。157頁。税込1,890円