教員の本

比較経済社会学 ―フィンランドモデルと日本モデル―

比較経済社会学 ―フィンランドモデルと日本モデル―
寺岡 寛(経営学部教授)著

社会の国際比較はむずかしい。理論では抜け落ちるところも多い。著者はこの点を重視する。
本書は携帯で伸張著しいノキアなどハイテク産業の興隆で着目されてきたフィンランドを取り上げている。著者はフィンランド各地を歩き、調査結果を基にしてモデルをくみ上げ、日本との比較を行う。比較経済社会学の入門書としても好著である。
企業研究所。2006年11月15日刊。243頁。

食べ方+運動 治す・防ぐ・若返る健康医学事典

食べ方+運動 治す・防ぐ・若返る健康医学事典
こころ力・脳力編、からだ力編

健康に暮らすには上手にモノを食べ、上手にからだを動かし、上手に頭を使うことが大切。この書は、栄養、医学、運動の分野で活躍している33名の研究者や実践者の共著で、最新の知識だけでなく、適切な実践方法も紹介している。2冊組になっており、百科事典風に活用できる。聖路加国際病院理事長の日野原重明氏が総監修、湯浅教授が運動編の監修を担当した。
講談社。2006年10月24日刊。こころ力・脳力編286頁。からだ力編286頁。税込4,800円。

マーケティング調査と分析

マーケティング調査と分析

中京大学大学院ビジネス・イノベーションシリーズ[マーケティング]

塩田 静雄(ビジネス・イノベーション研究科教授)著

本書では、企業を取り巻く市場状況の変化にいち早く対応できるマーケティング・パラダイムを再構築し、競争優位を確保するために必要な情報を迅速かつ的確に収集・分析をする方法について、実務にも応用できることを念頭に、できる限り平易に記述されている。本書は、中京大学大学院ビジネス・イノベーションシリーズの一冊として出版されたものである。
税務経理協会。2006年9月25日刊。187頁。本体2,600円。

老いない体になれる その場7秒健康法

老いない体になれる その場7秒健康法
湯浅 景元(体育学部教授)著

運動による刺激が健康維持に必要であることは、多くの人が理解している。しかし、運動を継続することは簡単でない。理由の一つとして、運動に要する時間が長いことが考えられる。本書は、アイソメトリクスという筋力トレーニングを7秒間実施することで筋肉の衰えを防ぐ方法を紹介。筋力の衰えを防ぐことは、老いに対する準備であることも説いている。
家の光協会。2006年9月1日刊。109頁。本体1,300円。

公共の役割は何か

公共の役割は何か
奥野 信宏(総合政策学部教授)著

わが国は市場経済であるが、市場に対する国民の信頼は、生活を脅かす企業の不祥事等で失墜している。その一方で、市場経済において行政は何をなすべきかについて国民共通の理解があるとはいえず、行政を担う中央官僚も、かつての揺るぎない自信を失っている。本書では、中央と地方の役割分担、公共交通、地域づくり、大学などを事例に公共の役割について論及している。
岩波書店。2006年8月25日刊。164頁。本体1,900円。

詩人の詩人スペンサー 日本スペンサー協会20周年論集

詩人の詩人スペンサー 日本スペンサー協会20周年論集
小田原謠子(教養部教授)他著

日本スペンサー協会の記念企画の本書第1部『妖精の女王』「ベルフィービーとアモレットをめぐる誕生の神話」で、小田原氏は「無原罪の宿り」による二人の誕生が、ヘンリー8世とアン・ブーリンの結婚プロパガンダ等16世紀の歴史を反映していること、穢れを払い、エリザベスに穢れなき誕生のイメージを与える払拭神話であることを論じている。
九州大学出版会。2006年8月8日刊。448頁。本体価格4,500円。

銀行の錯覚―いまこそ正道へ立ち返れ

銀行の錯覚―いまこそ正道へ立ち返れ
水谷 研治(経済学部教授、ビジネス・イノベーション研究科長、元東海銀行専務、東海総合研究所社長、会長、理事長)著

銀行業が本来の役割を果たすためには地域性を重視しなければならない。強大な東海地域のためには、相応の銀行を復活させる必要がある。銀行に期待される役割とともに、銀行経営に甚大な影響を及ぼす金融情勢を全体の経済構造との関連で明らかにしている。それは金融マンだけではなく、経済に関係するすべての人がわきまえておくべき金融の基本である。
PHP研究所。2006年7月24日刊。232頁。本体価格1,400円。

グローカル経営戦略―名古屋の企業文化論―

グローカル経営戦略―名古屋の企業文化論―
村山 元英(ビジネス・イノベーション研究科教授)編著

本書は、「名古屋を世界商品に!」への研究成果。ビジネス・スクールの社会人学生が経験を理論化し、行政、企業、地域へ経営革新を提言し、中部経済圏のビジネス・スクールのあり方への方向性をしめした。家康の「内陸型の閉鎖文化」と信長型の「海洋型の開放文化」とを按配よく混ぜて、世界に通用する身の丈にあった“グローカル・マインド”の企業文化を究明。
文眞堂。2006年7月15日刊。476頁。本体価格3,300円。

私の愛した地球博 ―愛知万博2204万人の物語

私の愛した地球博 ―愛知万博2204万人の物語
加藤 晴明(社会学部教授)編

なぜ、愛知万博はあれだけ盛り上がったのか?
本書は、その問いに正面から向かい合い、人びとの「生きられた経験」としての万博を、徹底的に一般の入場者の目線から読み解いた本である。市民からの公募コラムや中京大生らの万博研究も盛り込んだユニークな構成となっている。
リベルタ出版。2006年7月14日刊。254頁。本体価格1,700円。

50歳からはじめる あなたにピッタリ!ウォーキング

50歳からはじめる あなたにピッタリ!ウォーキング
湯浅 景元(体育学部教授)著

生活習慣病を予防する一つの手段としてウォーキングが勧められており、日本におけるウォーキング人口は4千万人ともいわれている。ところで、ウォーキングの効果を引き出すには、目的に応じて歩行速度、歩幅、運動時間などを適切に加減することが必要である。本書は、50歳からウォーキングを始めようと考えている人たちに、目的別の歩き方を紹介している。
山海堂。2006年6月30日刊。141頁。本体1,400円。