教員の本

文献解説 ヨーロッパの成立と発展

文献解説 ヨーロッパの成立と発展
多田 哲(教養部准教授)他著

『文献解説 ヨーロッパの成立』(1981年)の大幅な改訂版が本書である。ヨーロッパ前近代史を学ぼうとする大学生、また高校や大学で教育に携わる教員向けの概説書であるが、そのユニークさは、研究史を概観できる文献解説を備えている点である。古代中心の旧版に対して、対象とする時代が中世・ルネサンスにまで拡大され、文献解説も一新された。
南窓社。2007年3月20日刊。270頁。本体3,200円。

日系企業の中国市場販売

日系企業の中国市場販売

中京大学大学院ビジネス・イノベーションシリーズ

古田 秋太郎(ビジネス・イノベーション研究科教授)著

日本企業の中国事業は、曲がり角にさしかかっている。「中国でモノをつくって、中国で売る」という本格的中国事業に乗り出している。アンケート、ヒアリング調査を実施して事実結果を分析しながら、その戦略と戦術の特徴を明らかにした。また、中国市場販売で成功するための根本条件として、経営現地化のあり方を指し示した。
税務経理協会。2007年3月15日刊。207頁。

楽は楽なりⅡ―中国音楽論集 古楽の復元

楽は楽なりⅡ―中国音楽論集 古楽の復元
明木 茂夫(文学部教授)主編

『楽は楽なり 中国音楽論集』の続編。今回のテーマは「古楽の復元」である。幻の古楽器「箜篌」(くご)の復元、中国の「古琴」の奏法と古楽譜、先秦時代の詩経の音楽、南宋の文人歌曲、元代の戯曲音楽、明清時代の俗曲などを巡って、古代中国の「音」を蘇らせようとする論考を集めた。なお書名は、音楽の「楽」は「楽しい」にも通ずる、という『礼記』のことば。
文化科学研究所。2007年3月12日刊。331頁。

東アジア経済の連関構造の計量分析

東アジア経済の連関構造の計量分析

中京大学経済学研究叢書第15輯

山田 光男(経済学部教授)著

本書は、近年東アジア地域の諸国が貿易や直接投資を通じた相互依存関係を強めながら発展してきたことを、貿易連関分析、国際産業連関分析、および多部門多地域計量経済モデル分析の枠組みを用いて実証的に検証しようとするものである。
さらに経済発展はエネルギー・環境問題とも関係する。本書では技術移転と地球環境問題についても論じられている。
経済学部。2007年3月10日刊。283頁。

Business Anthropology:'Glocal' Management

Business Anthropology:'Glocal' Management
村山 元英(経営学部教授)著

英文『ビジネス人類学―グローカル経営論』は、中京大学経営学部・経営研究双書として刊行。日本発の経営学を世界へ紹介し、中京大学のグローバルな学術貢献への試み。経営の中の文化探求と戦略的経営の再構築が、経営人類学となる。「企業と行政と社会」の“国際化と地域化の融合の論理”を企業文化論的に探求した。身体的一元化の国際アジア学の理論モデルを提唱。
経営学部。2007年2月28日刊。259頁。

哲学の道具箱

哲学の道具箱
ジュリアン・バッジーニ、ピーター・フォスル著

長滝 祥司(教養部教授)他訳
本書は、すぐれた論証を構成するには何が大切かという問題意識から編まれた、カジュアルなスタイルの哲学用語集。誰もが何となく使ってる「偶然と必然」や「客観的と主観的」から、専門家以外には見落とされがちな「現象を救う」や「タイプとトークン」など、ユニークで斬新な項目からなる。洗練された議論の仕掛けに親しむための最適の入門書である。
共立出版。2007年2月25日刊。222頁。本体2,500円。

南洋群島と帝国・国際秩序

南洋群島と帝国・国際秩序

中京大学社会科学研究所叢書21

編集代表 浅野 豊美(教養部教授)

観光地サイパンやパラオを含むマリアナ・マーシャル等の島々は、かつて日本が国際連盟の委任統治領として管理した地域であった。本書では、帝国日本と戦後 日本を架橋した3つの論点、自立困難な従属的領域の国際管理、帝国内部の重層的社会関与、南洋日本人の大半を占めた沖縄県民による戦後琉球独立と南洋再移 民運動が提示されている。
慈学社。2007年2月20日刊。344頁。

中国の労働組合と経営者・労働者の動向

中国の労働組合と経営者・労働者の動向

中京大学企業研究叢書・第12号

塚本 隆敏(総合政策学部教授)著

本書は、中国経済のあまり扱われていない問題、しかし今後かなり重要な研究テーマとなるであろう問題を取り上げている。内容は次のとおりである。
市場経済化があらゆる分野で進むなかで、中国の労働組合は何を目指しているのか、どんな活動を実践しているのか、労働組合員は何を求めているのか。「管制的な」労働組合から脱皮しつつあるその現状を調査・検討している。
中京大学企業研究所。2007年2月20日刊。228頁。

確かな学力を育む指導の研究

確かな学力を育む指導の研究
小松市立丸内中学校著

本書は、石川県・小松市立丸内中学校の2005年度、2006年度の実践研究をまとめたものである。
協同学習の原理をすべての学習指導場面に適用し、学習と評価の一体化に力を置いた研究である。義務教育では珍しい、学期ごとのシラバス作りも実践している。
日本協同教育学会。2007年2月10日刊。175頁。税込3,000円。

新訳 太平記を読む 第4巻・第5巻

新訳 太平記を読む 第4巻・第5巻
長谷川 端(文学部教授)著

「外務省のラスプーチン」と呼ばれた佐藤優氏が獄中で愛読し、現代社会に通じる情報と攻防の物語に驚嘆したという書物が『太平記』である。後醍醐天皇の倒幕の思いが楠木正成たちに波動し、さらに鎌倉幕府の中で警戒されていた足利高氏(尊氏)の謀反を呼びおこし、40年にわたる南北朝の動乱が始まる。本書は故安井久善氏(もと日本大学教授)との分担執筆で、原作の巻25以下巻40までを長谷川が訳している。『太平記』らしさの充満した混沌とした世界、天狗の跳梁する京都に生きた作者・編纂者はどのように平和を希求したのか、現代の眼で検証する価値はあろう。
おうふう。2007年1月27日刊。第4巻・204頁、第5巻・240頁。第4巻・第5巻共に本体2,800円。