教員の本

環境知能のすすめ ―情報化社会の新しいパラダイム

環境知能のすすめ ―情報化社会の新しいパラダイム
輿水 大和(情報理工学部教授)他著

地球、自然、社会、情報―私たちを取り巻く「環境」の視点から、情報化社会の未来像を描写。人工知能、ロボット、ユビキタスから、社会思想、心理学、脳科学までを横断し、知能化していく環境と人間との豊かな関係について論じている。 著者の一人、輿水教授は「情報科学という学問を再考する」と題し、ベルクソン、本居宣長、小林秀雄の心身の問題を基礎に考察している。
リミックスポイント/丸善。2008年9月9日刊。373頁。税込2,400円。

なりきり歌舞伎体操

なりきり歌舞伎体操
湯浅 景元(体育学部教授)監修

歌舞伎、舞踊、狂言、能で演じられる動作の多くは、体力を維持向上させるのに役立つ運動となりうる。本書は、すり足、早足、箱割り、見得、立ち回りなどの歌舞伎の基本動作を真似ることにより、筋力や柔軟性などの体力を高める運動方法を紹介している。あわせて、名台詞、あらすじ、見どころなどの解説もあり、歌舞伎を知るためのテキストとしても利用できる。
ポプラ社。2008年7月7日刊。125頁。本体1,500円。

効果的な運動の理論と指導法②

効果的な運動の理論と指導法②

地域保険事業の企画・運営に役立つ 膝関節痛予防・軽減のための運動学習支援マニュアル

種田 行男(情報理工学部教授)他著

膝痛は高齢者の誰にでも起こり得る疾病である。本書は高齢者の膝関節痛予防・軽減のための運動プログラムとその効果について解説している。その内容は単に運動の指導法にとどまらず、保健事業の計画立案、実施方法、および事業終了後の効果判定や事後フォローの仕方にまでわたる。本書は膝痛予防教室を企画・運営する際の手引書として大いに活用できる。
サンライフ企画。2008年7月1日刊。181頁。本体2,800円。

バレーボール 試合に強くなる戦術セミナー

バレーボール 試合に強くなる戦術セミナー
高梨 泰彦(体育学部准教授)著

本書は、従来のバレーボール指導書とは異なり、応用技術や戦術・戦略の解説が中心で、専門書的な色彩が強い。内容は、①戦術を左右する統計的データ②攻撃・守備のシステムとフォーメーション③状況判断能力と視点の動き④最近のトレーニング法⑤国際的に用いられる最新用語の解説の5つが柱で、指導者を目指す読者を想定した解説書といえよう。
実業之日本社。2008年6月24日刊。183頁。本体1,300円。

家庭でカンタン!「体力年齢」がわかる本 知って役立つ!簡単テストと日常エクササイズ

家庭でカンタン!「体力年齢」がわかる本 知って役立つ!簡単テストと日常エクササイズ
湯浅 景元(体育学部教授)監修

日常生活を送るとき、実にさまざまな動作を行う。たとえば、立つ、歩く、階段を上り下りする、衣服や履物を着脱する、入浴するなどである。こういった日常生活動作を行うためには、それなりの体力が要求される。この本では、日常生活動作を一人で行うために必要な体力が残されているかをチェックするテストと、簡単にできるエクササイズを紹介している。
PHP研究所。2008年6月18日刊。118頁。本体1,200円。

映画でわかるイギリス文化入門

映画でわかるイギリス文化入門
板倉厳一郎(国際教養学部准教授)他共著

イギリス文化の入門書である本書は、映画を通じ、イギリスについて考えるのに必要な情報とヒントを提供している。薄っぺらなイギリス礼賛を物足りないと思っていた人が研究書を読めるようになるための橋渡しとして構想されたため、最新の研究動向を随所に反映させつつも、15のトピックと30本の映画を平易な文体で解説している。
松柏社。2008年5月30日刊。339頁。税込2,500円。

解説 学校安全基準

解説 学校安全基準
橋本 恭宏(法科大学院教授)他編著

「学校安全は誰が責任を負うか」「安全基準不在の学校の安全をどう立て直すのか」「子どもの安全、安心確保のため、国、自治体、学校は何をなすべきか」
本書はそうした問題意識の下に、学校安全に関する「法」「条例」「指針」「判例」を解説・提言したものである。
不磨書房。2008年5月30日刊。268頁。本体2,500円。

カラダのからくり

カラダのからくり
湯浅 景元(体育学部教授)監修

椅子に座っている人の額を指一本で押さえると、座っている人は立ち上がれなくなる。鼻づまりのとき、反対側の脇を押し続けると鼻の通りがよくなる。こういった思わず試したくなる体をつかった現象のメカニズムを紹介している。バイオメカニクスや運動生理学を学ぶ前の入門書として、スポーツ科学に関心のある高校生らに向けた書物である。
日本文芸社。2008年5月30日刊。62頁。本体800円。

岩波講座 哲学5 心/脳の哲学

岩波講座 哲学5 心/脳の哲学
長滝 祥司(国際教養学部教授)他著

本書は、岩波書店が前回から20年を隔てて刊行する講座哲学の第5巻である。『心/脳の哲学』の標題からも伺えるように、執筆陣は最新の脳科学や認知科学との対話を試みながら、従来の心の哲学を乗り越える論考を展開している。心や意識の問題が哲学の独壇場でなくなってから久しいが、科学の知識に奥行きを与える哲学の知を味わうには最適の1冊である。
岩波書店。2008年5月9日刊。275頁。本体3,200円。

読者の台頭と文学者―イギリス一八世紀から一九世紀へ―

読者の台頭と文学者―イギリス一八世紀から一九世紀へ―
園田 暁子(国際教養学部准教授)他執筆

18世紀の文学を支えたパトロンの退場以降、文学者は不特定多数の読者と向き合い、彼らに向けて作品を書くことになった。本書はコールリッジ、S.オーエンソン、J.ベイリーらのイギリス・ロマン主義の時代の文学者が新聞、小説、詩集を出版する際にいかにして読者を獲得していったのか具体的に論じ、当時の出版を取り巻く状況を明らかにしている。
世界思想社。2008年4月20日刊。197頁。本体1,800円。