教員の本
政治学入門(第2版)

木寺 元(明治大学政治経済学部教授)編著、京 俊介(中京大学法学部准教授)他著
「政治現象と政治学を結びつける」というコンセプトのもと、政治現象を考える道具として、政治学のものの見方を届けます。読者に身近な最近の政治現象に関する具体例を用いて、政治の仕組みの説明と、政治学の基本的な分析を融合させることで、政治学を使うと政治現象がどう見えるかをわかりやすく説明し、政治に対して、説得力のある意見をもてるようになるために、政治学を伝えます。政治学の導入に最適のテキストをアップデートしました。
弘文堂。2020年3月12日刊。300頁。2,300円+税
改訂 新しい体育の授業づくり

杢子 耕一(スポーツ科学部教授)、家田 重晴(スポーツ科学部教授)、勝亦 紘一(中京大学名誉教授)編著
本書は、スポーツ科学部の教員が中心となって執筆した2012年発行の「新しい体育の授業づくり」の改訂版である。学習指導要領の改訂を踏まえ、保健体育科教員を目指す学生向けの体育授業づくりの入門書を、最新のスポーツ科学や健康科学、体育の授業研究の成果を盛り込んでリニューアルした。「アクティブ・ラーニングの考え方を活かした指導法」も紹介している。
大日本図書。2020年3月10日刊。208頁。税込み2,200円
Low Fertility in Advanced Asian Economies

Focusing on Families, Education, and Labor Markets
松田茂樹(現代社会学部教授)編著
出生率の低下は先進国を中心に幅広く観察されるが、現在最も少子化が進行している地域がアジアの先進国と新興国である。アジアの少子化の特徴は、出生率が非常に低いこと、そして急速に未婚化をしていることである。本書は、アジアにおける「家族」「教育」「雇用」の3者の関連に着目して、それらがアジアの低出生率を引き起こしている強力な要因であることを論じる。
Springer 2020年1月 84頁 ソフトカバー 51.99€ eBOOK 42.79€
English as a Lingua Franca in Japan

James D'Angelo(国際英語学部教授)他著
本論集はEnglish as a Lingua Franca (ELF)分野に顕著な貢献を果たしきた村田久美子教授の業績を称えることを目的として編集されたものである。ダンジェロ教授はELFの第一線で活躍する国内外の研究者による17章にわたる論集の前書きを執筆している。執筆者の多くが村田教授の門下生であり、日本におけるELF分野の発展に寄与している。
Palgrave Macmillan社。2019年12月28日刊。358頁。14,214円
大学SD講座1 大学の組織と運営

大津正知(教育企画課/秘書部課長補佐)他著
制度や法規など大学職員に必要な知識を体系的にまとめ、個々の業務と全体の活動とのつながりや、ステークホルダーとの関わり方などを現場の職員の視点で具体的に提示する。シリーズ第1巻。
玉川大学出版部。2019年8月20日。約208頁。定価 2,000円+税
対訳 ドイツ語で読む 「若きヴェルターの悩み」

林 久博(国際教養学部准教授)編著
『若きヴェルターの悩み』は、ゲーテ25歳の時の作品で、1787年に改訂版が刊行された。青年ヴェルターが婚約者のいる女性シャルロッテに恋をし、その想いを綴った書簡体小説で、青春小説として広く読まれつづけている。この対訳本では、改訂版をもとに58場面を精選し、ドイツ語テクストと語注、日本語訳だけでなく読解のポイントも添えた。作品の背景や当時のドイツ語に関するコラム、ゲーテの年譜など付録も収録。朗読CD付。
白水社。2019年7月11日刊。156頁。本体2,400円+税
Critical Perspectives on Global Englishes in Asia

James D'Angelo(国際英語学部教授)他著
英国の出版社Multilingual Mattersより出版された国際英語分野に関する論集。タイトルは、同分野の呼称が"World Englishes"から"global Englishes"へ変化しつつあることを反映。本書の目的は、国際語としての英語の利点について配慮しながら、批判的視点から、英語の広がりに潜在する悪影響について考察することである。ダンジェロ教授は、自身が執筆を担当した章において、日本人学生を英語の「学習者」ではなく「使用者」として捉えることが、英語を使用言語とするコンテンツベースの授業 (English as a Medium of Instruction - EMI) にいかなる意味を持つかについて焦点を当てている。
Multilingual Matters社。2019年6月15日刊。207頁。99.95 £.
ケースから学ぶ 高齢者ケアにおける介護倫理(第2版)

稲葉 一人(法務総合教育研究機構教授)・箕岡 眞子 共著
「介護・在宅」での倫理こそ、本来の"人の尊厳"をもっとも体現
医歯薬出版。2019年6月10日刊(第2版)。200頁。本体3,400円+税
Theoretical and Empirical Analysis in Environmental Economics

中山惠子(経済学部教授)、宮田譲 編著
本書は、経済学部白井正敏教授の退職記念として、企画・刊行されたものである。白井教授の専門は財政学であるが、近年は環境に関する財政問題に関心があったことから、本書は、環境問題に日頃から携わっている経済学、工学、社会学、農学など様々な分野の研究者の論文集となっている。本書は、理論、実証の2部構成をとっており、近年のトピックでもある森林環境税、ノンポイント汚染、大気汚染低減政策、再生可能エネルギーとパワー燃料電池、都市の集積と分散のメカニズムなどを扱っている。
Springer 2019年6月 183頁 ハードカバー114.39€ eBook 91.62€
「パンチ&ジュディ」のイギリス文化史

ロバート・リーチ 著/岩田託子(国際英語学部教授)訳
英国では350年以上つづき知らぬもののない人形劇「パンチ&ジュディ」の歴史・伝統・意義を、学際的知識と演劇実践体験を背景に、豊富な図版とともに説得力をもって語る定番研究書の翻訳。訳者は、「はじめに」では日本における「パンチ&ジュディ」を発端の新劇運動から今日に至る上演・台本を追い、思想家・ノーベル賞作家などとの関係にもふれ、日本の読者の手近に一英国文化を位置づけた。「あとがき」では情報化・グローバル化世界での変容にふれている。カヴァーは北の工業都市での上演風景by L.S.Lowry, 1943.
昭和堂。2019年5月25日刊。344頁。本体3,500円+税