教員の本

毎天7秒健康操

毎天7秒健康操
湯浅 景元(スポーツ科学部教授)著

この本は、2009年に日本で出版された「一生健康7秒体操」(角川SSコミュニケーションズ)の台湾翻訳版である。「一生健康7秒体操」は、出版から6年経つが、現在でも増刷出版されている。主な内容は、アイソメトリックスという筋トレを中心とした関節痛などを予防するための運動の紹介である。こういった内容を台湾でも普及させたいという台湾の出版社の意向により、出版が実現したのである。
養沛文化館。2015年4月刊。111頁。本体250元

トレーニングを学ぶ 体育授業における理論と実践 [改定版]

トレーニングを学ぶ 体育授業における理論と実践 [改定版]
下嶽 進一郎(スポーツ科学部助教)編著

トレーニング実技の指導・練習方法、体育授業事例、基礎知識の実践編と理論編で構成され、トレーニング現場から体育・スポーツ場面で役立つ内容となっている。改訂版では“方向転換動作”と“心拍数”を取り上げた体育授業事例が追加され、指導者や実施者目線に立ったものとなっている。
ブックハウス・エイチディ。2015年3月末日刊。192頁。本体1,700円+税

学び合い、高め合う高校生
一斉授業だけで学力向上はあるのだろうか

学び合い、高め合う高校生<br>一斉授業だけで学力向上はあるのだろうか

協同教育実践資料22

杉江 修治(国際教養学部教授)監修

近年、高校の授業改善の動きは著しい。本書は教師集団の中から涌き出た力で実践研究を進めている邑久高校の最近2年間の取り組みを報告したものである。一人ひとりの教師が納得しながらの挑戦は、地道で力強いものとなっている。
一粒書房。2015年3月20日刊。85頁。本体1,500円+税

ニューカマーの子どもと移民コミュニティ
―第二世代のエスニックアイデンティティ―

ニューカマーの子どもと移民コミュニティ<br> ―第二世代のエスニックアイデンティティ―
三浦 綾希子(国際教養学部講師)著

本書は、フィリピン系ニューカマー第二世代のエスニックアイデンティティの有り様を移民コミュニティとの関わりから描き出したものである。エスニック教会や地域の学習室を中心に作られる移民コミュニティが豊富な社会関係資本を生み出し、それがフィリピン系ニューカマー第二世代たちの育ちに影響を及ぼしていることを明らかにしている。
勁草書房。2015年2月25日刊。312頁。本体4,000円+税

成功しているファミリービジネスは何をどう変えているのか?

成功しているファミリービジネスは何をどう変えているのか?
矢部 謙介(経営学部准教授)他著

本書は、ファミリービジネス(いわゆる同族経営)の経営戦略を考える上で、どのような変革が必要なのかをまとめたものである。多くのファミリービジネスの経営者が、自社の経営において「永続性」を重要視しているが、本当の意味で「永続性」を実現するためには、会社も経営者も変わり続けなくてはならない。本書では、成功している多数の老舗企業の事例を紐解き、その成功のカギを明らかにしている。自社の変革の方向性を探るオーナー経営者のための実践的な戦略指南書である。
同文舘出版。2015年1月31日刊。224頁。本体2,000円+税

自衛隊史論―政・官・軍・民の60年

自衛隊史論―政・官・軍・民の60年
佐道 明広(総合政策学部教授)著

1954年に誕生した自衛隊は2014年で60周年を迎えた。軍事に関することを否定的に見る「戦後平和主義」と言われる社会風潮の中で、自衛隊はどのように成長してきたのか、また防衛政策はいかに形成されてきたのかを本書は明らかにしている。自衛隊を政治との関係だけでなく、論壇や世論とのかかわりも見据えているところに本書の特長があると言える。
吉川弘文館。2015年1月1日刊。228頁。本体3,000円+税

憲法的刑法学の展開―仏教思想を基盤として

憲法的刑法学の展開―仏教思想を基盤として
平川 宗信(法学部教授)著

著者は、ライフワークとして、仏教思想とくに親鸞思想に学んだ人間観・国家観に立って現行憲法と刑事法をとらえ直し、その上に刑事法の理論を構築する「仏教的・憲法的刑事法学」を追究してきた。本書は、これに関する既発表の論文に書き下しの論考を加えて一冊にまとめ、著者の研究の軌跡と現在の到達点を示したものである。                      
有斐閣。2014年12月20日刊。431 頁。本体6,800円+税

「響き合い、高め合う学び」を創る研究的実践

「響き合い、高め合う学び」を創る研究的実践

協同教育実践資料21

杉江 修治(国際教養学部教授)他監修

本書は、2013年度の犬山中学校の教師集団の実践創造の成果をまとめたものである。協同原理を踏まえ、生き生きとした生徒の学びの姿を支える教師の実践的研究の在り方の事例としても興味深い。
一粒書房。2014年10月20日刊。177頁。本体3,500円+税

運動和競技運動生理學

運動和競技運動生理學
北川 薫(スポーツ科学部教授)著
黄 彬彬、郭 志輝 訳

本書は拙著「運動とスポーツの生理学第3版」(市村出版)の中文訳本である。訳者の一人である黄先生には40年以上にわたり懇意にして頂き、台湾との交流の原点でもある。何度となく学術交流で訪台するうち、運動・スポーツ科学分野にて拙著が役に立つのではないか、と思い黄先生に翻訳、出版をお願いした次第である。共訳者の郭先生、推薦文を頂いた李寧遠先生、葉憲清先生、鄭志富先生はいずれも台湾の運動・スポーツ界の重鎮の方々である。
五南圖書出版。2014年10月1日刊。224頁。本体360台湾元

〈高卒当然社会〉の戦後史
誰でも高校に通える社会は維持できるのか

〈高卒当然社会〉の戦後史<br>誰でも高校に通える社会は維持できるのか
相澤 真一(現代社会学部准教授)他著

誰もが高校に行くことが当たり前の時代になって久しい。だが、それはいかにして可能となったのか。その結果、日本社会に何が起きたのか。本書は、戦後高校教育の拡大過程を緻密なデータ分析によって丹念にたどり、その多様なダイナミズムを明らかにする。なお、本書の表紙は、高校進学率拡大期当時の本学附属高校の様子を写したものである。
新曜社。2014年7月22日刊。226頁。本体2,300円+税