教員の本

スポーツ心理学- 最高のパフォーマンスを発揮する「心」と「動き」の科学

スポーツ心理学- 最高のパフォーマンスを発揮する「心」と「動き」の科学
山田 憲政(中京大学スポーツ科学部教授) 著

 本書は様々な環境の中で身体が最高のパフォーマンスを発揮する場としてスポーツをとらえ、その原理を科学的に解明することを目指す。既存のテキストは研究成果の競技場面への適用ばかりに焦点が当てられているが、本書では情報処理理論や反応時間、記憶や学習といった基礎心理学的知見を踏まえた科学的スポーツ心理学を紹介する。

 勁草書房。 2023年7月刊。 368ページ。 3,630円(税込)。

決算書×ビジネスモデル大全- 会社の数字から儲かる仕組みまでいっきにわかる

決算書×ビジネスモデル大全- 会社の数字から儲かる仕組みまでいっきにわかる
矢部 謙介(国際学部教授)著

 なぜあの会社は稼げるようになったのか?なぜあの会社はつぶれたのか?注目41企業の分析を通して、決算書の読み方とビジネスモデルがいっきにわかる本。
「決算書×ビジネスモデル」の視点で、「無機質な数字」が「刺激的なドラマ」に変わる。堅苦しくて難しそう、という「会計本」のイメージを塗り替える1冊。

 東洋経済新報社。2023年6月6日刊。272頁。1,800円+税

不当韭菜,一眼看穿财报陷阱(原題:粉飾&黒字倒産を読む)

不当韭菜,一眼看穿财报陷阱(原題:粉飾&黒字倒産を読む)
矢部 謙介(国際学部教授)著

 本書は、2020年9月に日本実業出版社より発刊された『粉飾&黒字倒産を読む』を中国語(簡体字)に翻訳し、中国本土にて刊行されたものである。
 本書では、会計の基礎教養から、決算書から粉飾や黒字倒産を見抜くノウハウ、粉飾や黒字倒産に至る経緯や末路、防止策・対応策、業績を回復させる経営改革を実行するためのヒントまでを豊富な実例を交えて解説している。
 この数字、何かがおかしい―。きれいな数字にだまされないための、企業の経理担当者、経営幹部、監査役、公認会計士・税理士、コンサルタント、投資家などに向けた実践的なビジネス書。

  广东经济出版社。2023年5月1日刊。梁京訳。248頁。55元

全圖解財報比較圖鑑(原題:決算書の比較図鑑)

全圖解財報比較圖鑑(原題:決算書の比較図鑑)
矢部 謙介(国際学部教授)著

 本書は、2021年11月に日本実業出版社より発刊された『決算書の比較図鑑』を繁体字に翻訳し、刊行されたものである。

 慣れないうちは数字の羅列にしか見えない決算書も、シンプルな「比例縮尺図」にすれば、その構造を視覚的に理解できるようになる。本書は、様々な業種に属する50社以上の会社の決算書を「比例縮尺図」にして図解し、たくさんの決算書を一気に読み込めるように構成されている。

 ビジネスにも投資にも効く、リアルで面白い決算書分析の入門書。

 三采文化股份有限公司。2023年1月6日刊。葉廷昭訳。182頁。NT$420

ナチス教育断章――ナチス教員連盟、ナチスの学校田園寮ほか――

ナチス教育断章――ナチス教員連盟、ナチスの学校田園寮ほか――
小峰 総一郎(中京大学名誉教授)著

 <ナチス>はワイマール時代の児童尊重、国際主義、平和主義の教育を<民族社会運動の教育>に転換、その頂点に軍隊を置き、「キャンプと隊列の<ラガー教育>」によって若者をドイツ「民族共同体」(Volksgemeinschaft) へと「錬成」した。
 本書は<ナチス教育>の本質を、その実行部隊「ナチス教員連盟」、「学校田園寮」、民族主義詩人マリア・カーレ、その他から探る。

三省堂/創英社。2022年11月7日刊。233頁。本体2,500円+税

Philippine English

Philippine English
James D'Angelo (国際学部教授)他著

Philippine English is a comprehensive reference work on the history, sociology, and linguistic structure of Philippine English. It offers readers access to a synthesis of the last 50 years of research into Philippine English and puts forward a new and better understanding of the phenomenon of the nativization of English in the Philippines. Professor D'Angelo co-authored the chapter on Language Testing with D. Cayado.

Routledge. 2022年9月19日刊。424頁。£150.00 (Hardcover)。

認知科学講座3 心と社会

認知科学講座3 心と社会
長滝 祥司(国際学部教授)他著

 本書は、日本認知科学会創立40周年を迎えるにあたって編纂された講座の第3巻である。講座の構成は、『1 心と身体』、『2 心と脳』、『3 心と社会』、『4 心をとらえるフレームワーク』となっている。これらの内容から分かるように、認知科学とは人間とその営みに関する総合科学である。本講座は、現在の日本の認知科学の到達点を掛け値無しに見せてくれる。1、2、3の各巻の最終章には、哲学からの論考が寄せられている。なかでも、本書第3巻は認知科学のハードプロブレムに挑んだ記録であり、最終章は哲学的観点からその営みを総括し、認知科学を人間の知の歴史と未来のなかに位置づけている。本書は、人間とその社会の現在を理解し、未来を構築していくための必読の書である。

東京大学出版会。2022年9月12日刊。272頁。3520円。

メディアとしての身体

メディアとしての身体

世界/他者と交流するためのインタフェース

長滝 祥司(国際学部教授)著

 自己の身体は、世界や他者と交流しそれらを認識するためのメディアであり、他者から認識されるためのメディアでもある。本書は、この論点を軸に、現象学、心の哲学、生態学的心理学、観相学、SF映画、テニスやサッカーなどのスポーツ、文学作品など、さまざまな素材を縦横に使いながら、独自の身体メディア論を展開している。急速に進歩しつつある科学技術を身体の拡張としてのメディアという観点から理解しつつ、皮膚と傷つきやすさに人間の本質を見いだすところにも、本書の特色がある。本書は、「知の生態学の冒険【全9巻】」の第6巻である。

東京大学出版会。2022年8月3日刊。260頁。3,850円。3,658円(Kindle版)。

論点体系 保険法<第2版>1・2

論点体系 保険法<第2版>1・2
執筆者 土岐孝宏(法学部教授)ほか

編著 山下友信 永沢徹

保険法施行後の新たな裁判例、より深まった学説、最新の実務動向を反映し、さらに充実の第2版。

保険に関する法律問題の解決に不可欠な"判例"を中心に据えた実務解説書。

逐条形式で、保険に関わる実務を行ううえで問題となる「論点」を提示し、判例・学説・実務を踏まえて解説。判例が重要な意味を持つ基本的な事項や主要な保険種類も体系立てて収録。全2巻。

第一法規株式会社、2022年7月15日刊、544頁、定価5,280円

Basketball Planet VOL.3 強固なディフェンスを考察する。

Basketball Planet VOL.3 強固なディフェンスを考察する。
若月 翼 (スポーツ科学研究科実験実習助手)他著

 この数年、日本バスケットボール界は組織力、競技力、いずれの観点からもめまぐるしい成長を遂げ、その成果は東京五輪女子チームの銀メダルという形で分かりやすく現れました。しかしその背景にある数値に目を向けると、ディフェンスの課題が浮き彫りになっていることもまた事実です。攻守の入れ替わりが激しく、試合時間の半分をディフェンスに費やしていることを考慮すれば、ここからの成長はディフェンスにかかっていると言っても過言ではないでしょう。本書では、指導者(part.1)と研究者(part.2)、それぞれの立場からディフェンスを考察し、強固なディフェンスに向けた「上質な問い」を提示していきます。シリーズ第3弾。

ベースボール・マガジン社。2022年7月6日刊。208頁。税込1,870円(1,770円+税)。