教員の本
学び合う子ども・高め合う教師 算数科「あゆみカード」集
杉江 修治(国際教養学部教授)監修
本書は、犬山市の教育改革開始以降積み重ねてきた実践の成果の中でも重要な意義を持つ、学習後の形成的評価の道具としての算数科「あゆみカード」をまとめ上げた資料集である。
監修者は楽田小学校の実践研究には2001年度から継続して参加している。
日本協同教育学会。2008年3月25日刊。188頁。税込2,500円。
学び合う子ども 高め合う教師―公教育のあるべき姿を求めて
杉江 修治(国際教養学部教授)監修
本書は2001年度から始まった犬山市の教育改革を主体的に受け止め、公教育の役割を誠実に追求し続けた犬山市立楽田小学校の研究的実践を、子どもと教師集団双方の成長に視点をおいてまとめたものである。
監修者は楽田小学校には改革当初から助言を行ってきた。
教育新聞社。2008年3月25日刊。163頁。本体2,000円。
未来につながる確かな学力と豊かな人間性の育成
杉江 修治(国際教養学部教授)監修
本書は米子市立加茂中学校の2006・2007年の実践の成果である。
協同学習による授業を通して課題解決志向的な集団づくりをし、生徒一人ひとりの成長を図る実践を確かに進めるための、教師集団の研修体制に大きな特徴がある。
監修者は、加茂中学校に2年にわたり助言を行ってきた。
日本協同教育学会。2008年3月20日刊。162頁。税込2,500円。
ポスト団塊世代の資産運用
由里 宗之(総合政策学部教授)他著
インターネット「投機」にいざなわれる若年層、金融機関が有望顧客層とする団塊の世代―その間のポスト団塊世代(40~50代)に向けた資産運用ガイド。「貯蓄から投資へ」と喧(けん)伝されるなか、あえて預貯金主体の「勤倹貯蓄」や、自分自身の「人的資本」(仕事能力)を高めるという選択肢、また住宅取得コストや子どもへの金銭管理教育にもスポットライトを当てる。
(社)金融財政事情研究会。2008年3月19日刊。222頁。本体2,600円。
江戸時代の八事山興正寺
中京大学経済学研究叢書第16輯
阿部 英樹(経済学部教授)著
中京大学の名古屋キャンパスは、かつての八事山興正寺の境内にある。今年は五重塔の建立から200周年になるが、興正寺の歴史については、あまり知られていない。
興正寺には、江戸時代の書籍や文書が多数伝来し、八事文庫として保管されている。本書は、八事文庫の所蔵文書を紹介しながら、江戸時代における興正寺の歴史を明らかにしたものである。
勁草書房。2008年3月15日刊。464頁。税込5,460円。
グローバル経営と戦略的クオリティ・マネジメント―日本発のグローバル・オペレーションズ・マネジメント―
中京大学総合政策研究叢書 No.2
宮川 正裕(総合政策学部教授)著
本書では、グローバルな視野を持って新たな環境に適応するグローバル経営と、経営や組織の質を向上させるクオリティ・マネジメントの戦略性について論じている。日本企業の国際展開動向や成功事例の研究、海外現地法人を対象とする調査結果を踏まえた提言を含む、「日本発のグローバル・オペレーションズ・マネジメント」の研究書として注目される。
総合政策学部。2008年3月11日刊。206頁。
刑事法演習
第2版
平川 宗信(法学部教授)他編著
本書は、刑法と刑事訴訟法を一体的に学んで刑事法全体を総合的に理解するとともに、裁判での刑事法の働きを理解することをねらった、新しい形の演習書である。今まで多くの法学部・法科大学院で教材として使用されてきたが、初版以来4年が経過した。本版は、初版後の立法や判例の動きを取り入れた、本書の改訂版である。
有斐閣。2008年2月29日刊。338頁。
読解力を育む指導の研究
杉江 修治(教養部教授)監修
本書は能美市立根上中学校の2006年度、2007年度の実践研究をまとめたものである。
読解力という、日本の子どもが国際的に低いといわれる学力領域の充実を、協同学習という、育ち合う学習指導の原理と一体化して研究した本校のアプローチは、極めて有効なものである。
日本協同教育学会。2008年1月11日刊。111頁。税込2,500円。
資本と時間―資本論を読みなおす
中京大学経営研究双書 No.27
寺岡 寛(経営学部教授)著
本書は現代の経済、社会、文化、国家など資本をキーワードに分析した著作である。副題に資本論とある。マルクスの『資本論』だけでなく、さまざまな論者の資本に関する考察(論)などを対象としている。構成は、資本論、貨幣論、蓄積論、暴力論、文化論、社会論、国家論の七章となっている。市場経済という無色透明化された経済社会の現状と未来を論じている。
経済学部。2007年11月15日刊。307頁。
演習ノート 民法総則・物権法[第5版]
橋本 恭宏(法務研究科教授)他編
本書は、民法問題中、何がどういう点で問題となっているか、それをいかに答案構成していくかを明解に示した書物である。特色は、(1)民法総則・物権法から100問選び(2)各問について論点指摘、論文構成の注意をあげ答案例示し、(3)問題の答え方,民法学習の注意点を示す。民法の初学者、現在学習中の方、一応の学習終了者・各種試験受験者にとり役立つと思われる。
法学書院。2007年10月25日刊。203頁。本体1,900円。