教員の本

家庭でカンタン!「体力年齢」がわかる本 知って役立つ!簡単テストと日常エクササイズ

家庭でカンタン!「体力年齢」がわかる本 知って役立つ!簡単テストと日常エクササイズ
湯浅 景元(体育学部教授)監修

日常生活を送るとき、実にさまざまな動作を行う。たとえば、立つ、歩く、階段を上り下りする、衣服や履物を着脱する、入浴するなどである。こういった日常生活動作を行うためには、それなりの体力が要求される。この本では、日常生活動作を一人で行うために必要な体力が残されているかをチェックするテストと、簡単にできるエクササイズを紹介している。
PHP研究所。2008年6月18日刊。118頁。本体1,200円。

映画でわかるイギリス文化入門

映画でわかるイギリス文化入門
板倉厳一郎(国際教養学部准教授)他共著

イギリス文化の入門書である本書は、映画を通じ、イギリスについて考えるのに必要な情報とヒントを提供している。薄っぺらなイギリス礼賛を物足りないと思っていた人が研究書を読めるようになるための橋渡しとして構想されたため、最新の研究動向を随所に反映させつつも、15のトピックと30本の映画を平易な文体で解説している。
松柏社。2008年5月30日刊。339頁。税込2,500円。

解説 学校安全基準

解説 学校安全基準
橋本 恭宏(法科大学院教授)他編著

「学校安全は誰が責任を負うか」「安全基準不在の学校の安全をどう立て直すのか」「子どもの安全、安心確保のため、国、自治体、学校は何をなすべきか」
本書はそうした問題意識の下に、学校安全に関する「法」「条例」「指針」「判例」を解説・提言したものである。
不磨書房。2008年5月30日刊。268頁。本体2,500円。

カラダのからくり

カラダのからくり
湯浅 景元(体育学部教授)監修

椅子に座っている人の額を指一本で押さえると、座っている人は立ち上がれなくなる。鼻づまりのとき、反対側の脇を押し続けると鼻の通りがよくなる。こういった思わず試したくなる体をつかった現象のメカニズムを紹介している。バイオメカニクスや運動生理学を学ぶ前の入門書として、スポーツ科学に関心のある高校生らに向けた書物である。
日本文芸社。2008年5月30日刊。62頁。本体800円。

岩波講座 哲学5 心/脳の哲学

岩波講座 哲学5 心/脳の哲学
長滝 祥司(国際教養学部教授)他著

本書は、岩波書店が前回から20年を隔てて刊行する講座哲学の第5巻である。『心/脳の哲学』の標題からも伺えるように、執筆陣は最新の脳科学や認知科学との対話を試みながら、従来の心の哲学を乗り越える論考を展開している。心や意識の問題が哲学の独壇場でなくなってから久しいが、科学の知識に奥行きを与える哲学の知を味わうには最適の1冊である。
岩波書店。2008年5月9日刊。275頁。本体3,200円。

読者の台頭と文学者―イギリス一八世紀から一九世紀へ―

読者の台頭と文学者―イギリス一八世紀から一九世紀へ―
園田 暁子(国際教養学部准教授)他執筆

18世紀の文学を支えたパトロンの退場以降、文学者は不特定多数の読者と向き合い、彼らに向けて作品を書くことになった。本書はコールリッジ、S.オーエンソン、J.ベイリーらのイギリス・ロマン主義の時代の文学者が新聞、小説、詩集を出版する際にいかにして読者を獲得していったのか具体的に論じ、当時の出版を取り巻く状況を明らかにしている。
世界思想社。2008年4月20日刊。197頁。本体1,800円。

地域をつくる 東海の歴史的社会的点描

地域をつくる 東海の歴史的社会的点描

中京大学文化科学叢書9

大橋 博明(国際教養学部教授)・赤坂 暢穂(同准教授)・ましこ・ひでのり(同教授)共著

本書は、地域づくりに関心を持つ三者が、研究事象の事例地域を東海地方から選び、各自の方法で考察した共著である。その内容は、江戸末期―明治初期の和漢学者・学徒の教育活動、中山間の地域づくり、フェロシルト事件と『岐阜県史』産廃行政記述問題である。考察は、対象が限られているが、地域づくりの方策の模索に緊要な判断材料を供するものである。
勁草書房。2008年4月10日刊。270頁。本体3,500円。

スポーツ六法 2008

スポーツ六法 2008
守能 信次 (体育学研究科長) 編

スポーツに関係する法令を網羅した、学生・体育指導者・弁護士・自治体関係者にとっての必携書。08年度版の編集に当たっては、とくに学校教育法関連、公益法人関連、ドーピング規定、スポーツ仲裁機構等の分野で最新のものに内容を書き改めたほか、判例資料の充実にも力を注いだ。よりよい理解を図るための「ひとくちメモ」もさらに充実させた。
信山社。2008年3月31日刊。624頁。本体3,000円。

感情とクオリアの謎

感情とクオリアの謎
長滝 祥司(国際教養学部教授)他編著

本書は、心の科学に残された最大の難問といわれるクオリアと感情に、哲学、ロボット工学、脳科学などの知見を結集して挑んでいる。ただし、巻末の座談会での白熱した論争から伺えるように、論者たちの立場が一枚岩でない所が面白い。「何でもクオリア主義」的な素人談義とは一線を画する、硬質のアーギュメントを味わいたいという読者にお勧めである。
昭和堂。2008年3月30日刊。289頁。本体2,500円。

トヨタ企業集団と格差社会

トヨタ企業集団と格差社会
猿田 正機(経営学部教授)編著

西三河地域・豊田市にみられる賃金・労働条件の格差構造は、自然にできたものではなく、トヨタによって作り出され利用されてきたものである。
本書は、規制緩和の流れのなかで形態を変えつつも今もなお維持され続けるトヨタ企業集団における格差構造の実態を分析し、社会に多大な影響を及ぼすトヨタの支配構造と格差社会との関連を解明にしている。
ミネルヴァ書房。2008年3月30日刊。462頁。本体5,000円。