教員の本
Language Teacher Education for Global Englishes: A Practical Resource Book
James D'Angelo (国際学部教授)他著
本論集は、Selvi氏 や Yazan氏 によって編集された。この本には、世界中の教育者による実践的な英語教育アイデアの46章が含まれており、さまざまな教育者がグローバルイングリッシュパラダイムのさまざまな側面へのアクセスを可能にする方法として、World Englishes、EIL、および Lingua Franca としての英語の概念を紹介している。ダンジェロ教授は、本の要点をまとめた結論の章を執筆した。
Routledge. 2021年5月31日刊。316頁。£34.99 (paperback)
World Englishes: Volume 3 - Pedagogies
James D'Angelo (国際学部教授)他著
Bloomsbury World Englishesは、World Englishesの現在の考え方や影響、問題について、国際的な専門家たちがさまざまなトピックを挙げて説明した3巻セットの書で、本書は第3巻。第1巻は研究パラダイム、第2巻は言語イデオロギーを紹介し、第3巻では教育学について、世界の多くの地域での経験と研究に基づいて、さまざまな観点から英語の教育と学習について考察している。ダンジェロ教授はCritical View of Globalization within the Expanded Role of EMI in Japan: Case Study of an Actual Implementationと題した論文を寄稿しており、この章では、国際学部のGLS専攻のカリキュラムの概要を説明している。
Bloomsbury. 2021年5月20日刊。316頁。£100.80 (Hardcover)
财报知道答案(原題:武器としての会計思考力)
矢部 謙介(国際学部教授)著
本書は、2017年11月に日本実業出版社より発刊された『武器としての会計思考力』を中国語(簡体字)に翻訳し、中国本土にて刊行されたものである。これで本書は、日本、台湾、中国にて刊行されたこととなる。
本書では、決算書を比例縮尺図に翻訳してビジネスモデルを読み解く方法、財務指標の使い方、粉飾などの見抜き方、戦略に合わせてKPI(業績評価指標)を設定・運用する方法などを、豊富な実例を交えて説明している。
北京時代華文書局有限公司。 2021年5月1日刊。 200頁。 48元
[続] 少子化論-出生率回復と<自由な社会>
松田茂樹(現代社会学部教授)著
日本の少子化の特徴と背景要因について、全面的、総合的に分析を行い、これからの少子化対策のあり方、および個々具体的な政策を提言する。未婚化、夫婦の出生、少子化の国際比較などについても具体的に論じていく。最新の知見をふまえ、多角的な視点から日本の少子化の全体像を明らかにする。少子化について考えるのにかかせない1冊。
学文社。 2021年3月1日刊。 300頁。 2,800円+税
スポーツとフーコー ー権力、知、自己の変革ー
ピルッコ・マルクラ、リチャード・プリングル 著 千葉直樹(スポーツ科学部教授) 翻訳
本書は、ピルッコ・マルクラ=デニソン(カナダ・アルバータ大学)とリチャード・プリングル(オーストラリア・モナッシュ大学)が、2006年にロウトリッジ(テイラー&フランシス)から出版した'Foucault, Sport and Exercise'の全訳である。ピルッコ・マルクラ=デニソン氏とリチャード・プリングル氏は、北米スポーツ社会学会(North America Society for the Sociology of Sport: NASSS)を中心に活動する研究者であり、フランスの哲学者ミシェル・フーコーの理論をスポーツ研究に取り入れた第一人者である。本書は、2007年に北米スポーツ社会学会の傑出した書籍賞(Outstanding Book Award)を受賞している(https://nasss.org/awards/outstanding-book-award/)。
本書は、3部構成になっており、「1部 権力、知識、自己:フーコー理論への導入」では、フーコーの人生や研究全般について解説がなされ、一望監視装置や生権力などのフーコーの理論について紹介している。「2部 スポーツと運動における身体と生きた経験のフーコー信奉者の解釈」では、フーコーの理論をスポーツ研究に応用したジェンダーに関する論文が紹介されている。具体的には、健康・スポーツ活動において女性がどのように抑圧されてきたか等の問題について具体的なインタビュー調査や参与観察などの方法を通して明らかにしている。「3部 倫理的な自己様式化の美学」では、「自己のテクノロジー」という概念をはじめとするフーコー晩年の理論をもとにしたスポーツ研究を掲載している。
晃洋書房。2021年2月20日刊。400頁
Functional Variations in English: Theoretical Considerations and Practical Challenges
James D'Angelo (国際学部教授)他著
J.ダンジェロ教授と他の2人が編集した本論集は、デリー大学のRavinder Gargesh教授の引退に捧げられている。Gargesh教授は、言語学者であるブラジ・カチュル教授の長年の同僚であり、『World Englishes』ジャーナルの諮問委員会の委員を務めている。本書は序文と『World Englishes』の著名な学者による21章、あとがきで構成されており、各章では今日見られる英語の機能的な側面を、世界中のさまざまな状況から探っている。
Springer. 2020年9月15日刊。371頁。124,79 €
粉飾&黒字倒産を読む 「あぶない決算書」を見抜く技術
矢部 謙介(国際学部教授)著
本書では、会計の基礎教養から、決算書から粉飾や黒字倒産を見抜くノウハウ、粉飾や黒字倒産に至る経緯や末路、防止策・対応策、業績を回復させる経営改革を実行するためのヒントまでを豊富な実例を交えて解説している。この数字、何かがおかしい―。きれいな数字にだまされないための、企業の経理担当者、経営幹部、監査役、公認会計士・税理士、コンサルタント、投資家などに向けた実践的なビジネス書。
日本実業出版社。2020年9月1日刊。304頁。1,800円+税
エリアス・カネッティ「群衆と権力」の軌跡 ―群衆論の系譜と戯曲集を手がかりに―
樋口 恵(教養教育研究院助教)著
ユダヤ系のドイツ語作家エリアス・カネッティ。群衆現象の解明に生涯を捧げる決意をしたカネッティの思想は、その主著『群衆と権力』に結実した。群衆とは一体何で、それはいかにして権力と結びつくのか。本書は19世紀後半から20世紀前半にかけての群衆心理学と社会学的大衆理論の系譜を辿ることによって、またカネッティの戯曲群に現れた群衆理論・権力論に焦点を当てることによって、カネッティの思想の変遷を探っている。
晃洋書房。2020年7月30日。246頁。3,900円+税
Modelling World Englishes: A Joint Approach to Postcolonial and Non-Postcolonial Varieties
James D'Angelo (国際学部教授)他著
本論集は、Buschfeld や Kautzsch によって開発された、"EIF" (Internal and External Forces)モデルを、Braj Kachruの3サークルを跨ぐ様々な国々に適用することについて考察したものである。本モデルは、Edgar Schneiderによるダイナミック・モデルの基本的枠組みに基づいており、それを非ポストコロニアルの環境に拡張するものである。ダンジェロ教授と名城大学の池沙弥准教授は本モデルをJapanese Englishの発展に適用している。
Edinburgh University Press. 2020年7月28日刊。440頁。£95.00
抽象と具体:創造行為を描き出すこと
栂 正行(教養教育研究院教授)著
日々の生活をことばにして伝えるとき、すべてを語っては生活そのものと同じ時間がかかる。そこで抽象化にたよる。自然をいかに愛で具体に生きようと、抽象に至るきざはしのいくつかを登らずしては、横溢する具体に足をとられる。といって抽象の高みに安住すれば、具体が視野から外れ、的外れな日々を過ごすことになる。本書は二元論の崩壊を意識しつつも、なおこのふたつをつなぐ階梯を上下することで、その濃淡を意識し、文学はじめ芸術活動の創造行為のありようを探るジャンル横断的論考。
三月社。2020年5月20日刊。213頁。2,200円+税