教員の本

ハラル認証実務プロセスと業界展望

ハラル認証実務プロセスと業界展望
並河 良一 (総合政策学部教授)著

経済成長が続く巨大なイスラム市場が注目されている。しかし豚由来成分やアルコールを忌避するハラル制度が、市場開拓の障害となっている。本書は、イスラム市場の魅力と参入障壁、ハラルの概念、制度の実務的・技術的な内容、市場開拓の事例について述べている。食品企業の技術・海外部門の実務者向けの専門書であるが、ハラル制度の入門書でもある。
シーエムシー出版。2012年6月1日刊。148頁。税込68,250円

大学で読むハリー・ポッター

大学で読むハリー・ポッター
板倉 厳一郎 (国際教養学部准教授)著

本書は、世界的ベストセラー『ハリー・ポッター』を、キリスト教、ジェンダー、階級、病、帝国といったテーマから分析することを通じて、文化・文学研究の基礎を学べる入門書である。国際教養学部学生の研究会発表を本人承諾の上写真入りで紹介し、授業プリントに使用した著者自筆のイラストを添え、大学の授業を目に見えるように示している。これに加え、映画作品の分析と英語学習への活かし方も紹介している。
松柏社。2012年4月30日刊。186頁。税込2,310円

スポーツ倫理

スポーツ倫理
近藤 良享(スポーツ科学部教授)著

本書は、ドーピング、運動部、子どものスポーツ、フェアプレイといった内容から、「スポーツ倫理の今」として、最近、話題となった問題事例を取り上げ、体育やスポーツに関与する指導者、学生・生徒、そして一般読者にも理解しやすく編んだものである。現代社会の体育・スポーツの問題について、その光と影を垣間見ることができるだけではなく、応用倫理学的アプローチを用いた一つの方向性が示されている。
不昧堂出版。2012年4月17日刊。213頁。税込1,680円

生涯寝たきりにならないための
ピンピンコロリ体操

生涯寝たきりにならないための<br> ピンピンコロリ体操
湯浅 景元(スポーツ科学部教授)著

体育やスポーツの分野の主要な役割の1つは、健康や体力づくりに貢献する運動方法を国民に提供することである。国民4人に1人が高齢者の時代では、生涯寝たきりにならないための体づくりが必要とされる。公益財団法人長寿科学振興財団主催の講演会などで紹介してきた健康長寿のための運動方法をまとめたのが本書である。浅田真央選手ら一流スポーツ選手から学ぶ健康法も紹介している。
世界文化社。2012年4月25日刊。111頁。税込1,260円

近代化與殖民

近代化與殖民

日治臺灣社會史研究文集

浅野 豊美(国際教養学部教授)・大友 昌子(現代社会学部教授)他著作

台湾の国立政治大学臺灣史研究センターは、2012年5月、翻訳書『近代化與殖民:日治臺灣社會史研究文集』を発刊した。日本における1996年以降の台湾研究のうち、社会史研究に関わる著書、論文、12本を選んで翻訳したもので、大学院生のリーディングスブックとしての意図が込められている。本学からは国際教養部の浅野豊美教授、現代社会学部の大友昌子教授の著作が訳出されている。
國立臺灣大學。2012年4月刊。599頁。730元

学び合い育ち合う子どもの育成

学び合い育ち合う子どもの育成

協同教育実践資料16

杉江 修治(国際教養学部教授)他監修

本書は、2010年度から11年度にかけて犬山市立犬山北小学校が取り組んできた、協同的な学びを基礎に置く幅広い実践活動の事例を内容としている。教師集団による研究的実践の文化が生み出した成果である。学級の児童相互の協同から教師集団を含む学校内の協同、さらには地域との協同を実現していく努力を見ることができる。
一粒書房。2012年3月31日刊。120頁。税込2,625円

呪術の人類学

呪術の人類学
川田 牧人 (現代社会学部教授)他編集

本書は、人類学の草創期より追究されてきた主題である呪術の今日的意義を明らかにするため、言語的理解(言葉の領域)と身体的理解(行為の領域)を架橋する作用として捉え直す。同時に、呪術と日常という関係性のなかで両者のリアリティが感得されるしくみの解明にとりくみ、理解という人間の営みを対象とする関連諸学にも開かれた議論を試みている。
人文書院。2012年3月30日刊。322頁。税込5,250円

日中経済発展の計量分析

日中経済発展の計量分析

中京大学経済学部附属経済研究所研究叢書第18輯

山田 光男(経済学部教授)他編著

本書は、著者らと中国江蘇省江南大学商学院を中心とする中国研究者との研究交流の成果を中心にまとめたものである。日本と中国との経済的相互依存関係は強まっている。中国の経済発展の過程で、国際貿易や直接投資、エネルギー政策や地球環境問題を通じて日本と中国ないし東アジア諸国がどのように関わっているかについて論じている。
中京大学経済学部附属経済研究所。2012年3月25日刊。258頁。

交通心理学

交通心理学
向井 希宏(心理学部教授)著

本書は、2012年4月開講の放送大学「交通心理学」テキストとして出版され市販されている。帝塚山大学教授の蓮花一己と向井が分担執筆し、前半では、交通心理学総論に引き続いて具体的な研究例が紹介され、後半では、歩行者、自転車などの対象集団別に研究の取り組みが紹介されている。交通心理学という学問が、事故防止だけでなく、安全な社会形成と町づくりに役立つよう願っている。
放送大学教育振興会。2012年3月20日刊。 258頁。税込2,730円

中京大学評論誌(八事No.28)

中京大学評論誌(八事No.28)
テーマ「境界」

中京大学評論誌『八事』28号を刊行しました。今回のテーマは「境界」。冒頭の座談会では、反原発学者の小林圭二氏を迎え、「3・11後」の原発の是非、将来のエネルギー、日本社会への影響など多角的な論議を展開しています。また、小川英次理事長が原発事故に関し「人知の及ばぬ所と及ぶ所」の巻頭言を執筆、対談「電子書籍と活字本の間」では電子出版の未来を展望しました。
中京大学評論誌委員会。四六判、122頁、非売品。本誌に関するお問い合わせは052(835)7442へ。