教員の本
英国王のスピーチ
名作映画完全セリフ音声集 スクリーンプレイシリーズ162
都築 雅子(国際教養学部教授)監修
映画のセリフとト書き(英語)に、訳と語句の文法解説・背景説明などを加えたお馴染みのスクリーンプレイシリーズ。『英国王のスピーチ』は、アルバート王子(後のジョージ6世、現エリザベス女王の父)が吃音に苦しみながらも国民に信頼される国王へと成長していく様を描いた伝記映画で、アカデミー賞など、世界各国の賞を総なめにした。映画好き、英国好き、英語を勉強したい人にお薦めの一冊。
フォーイン スクリーンプレイ事業部。2012年9月3日刊。159頁。税込1,680円
病気をよせつけない
足をつくる
湯浅 景元(スポーツ科学部教授)著
病気をもたらす要因の1つは、運動不足である。運動不足の状態が続くと、筋力や持久力などの行動体力だけではなく、病気に対する抵抗力である防衛体力も衰えてくる。運動不足になる主な原因は、足の衰えである。足が衰えると運動を十分に行えなくなる。その結果、足はいっそう衰える。いつしか悪循環に陥る。この本は、病気をよせつけないための足をつくる運動や心がけを紹介している。
草思社。2012年8月30日刊。222頁。税込1,470円
身体・性・生
個人の尊重とジェンダー
來田 享子(スポーツ科学部教授)他編著
身体や性に関する事柄は、ごく個人的なものであるが、それについての判断や決定は、ジェンダー・バイアスや家族関係、社会制度との関係を切り離しにくい。 医学、法学、教育学、スポーツ科学、社会学等の専門家達が、個人の人格の尊重 という観点から、医療・科学技術の発展の中で揺れ動く身体、性、生に関わる新 しい権利や選択の内容にアプローチした論文集。
尚学社。2012年8月20日刊。302頁。税込4,200円
改革の合いことばは協同
協同学習叢書10
杉江 修治(国際教養学部教授)著
日本各地で始まってきている授業改善の試みでは、そのほぼすべてで「学び合い」が組み入れられている。ただ、手法としての学び合いでは、今めざすべき学力の達成は難しい。そういった活動の基盤に「協同」の原理が置かれなくてはいけない。本書は、授業改善にとどまらず、地域ぐるみの教育改革に協同原理を導入する挑戦を続けてきた著者の、基本的な考え方を、実践に即して示したものである。
一粒書房。2012年8月18日刊。144頁。税込1,400円
子どもの確かな学びづくりと教師の協同
協同教育実践資料17
杉江 修治(国際教養学部教授)他監修
本書は、2011年度の犬山市授業研究会に集う教師たちの、1年間の7つの研究的実践の成果をまとめたものである。多数の若手教師に、経験ある指導教員を配した、グループ単位での実践づくりは、急増する若手教師の成長支援の機会として極めて有意義である。監修者は本学国際教養学部教授。犬山市授業研究会に2001年度から助言を行ってきた。
一粒書房。2012年8月18日刊。227頁。税込2,625円
授業の教育心理学
杉江 修治(国際教養学部教授)著
本書は教育心理学の研究成果をもとに、より良い授業づくりの道筋をまとめたものである。授業改善は教師の「指導」よりは、学習者の「学び」の追求が前提として大事であり、単なる技法の集積ではなし得ない。改善の意図とそれに合致した理論理解が必要である。ここでは、教職課程で学ぶ学生の学習も視野に入れた記述に心がけている。
一粒書房。2012年8月6日刊。153頁。税込1,500円
物語のいでき始めのおや―『竹取物語』入門
原 國人 (文学部教授)著
『源氏物語』において「物語のいでき始めのおや」とされた『竹取物語』は、その成立をはじめ多くの謎につつまれている。著者は平安時代初めの時代状況を見据えながら、本文の特徴である言語遊戯に着目し、主題・成立の実際に迫り、賀茂氏のかかわりに到達する。読みやすい文体で書かれた恰好の古典文学の入門書。
新典社。2012年7月14日刊。158頁。税込1,155円
ハラル認証実務プロセスと業界展望
並河 良一 (総合政策学部教授)著
経済成長が続く巨大なイスラム市場が注目されている。しかし豚由来成分やアルコールを忌避するハラル制度が、市場開拓の障害となっている。本書は、イスラム市場の魅力と参入障壁、ハラルの概念、制度の実務的・技術的な内容、市場開拓の事例について述べている。食品企業の技術・海外部門の実務者向けの専門書であるが、ハラル制度の入門書でもある。
シーエムシー出版。2012年6月1日刊。148頁。税込68,250円
大学で読むハリー・ポッター
板倉 厳一郎 (国際教養学部准教授)著
本書は、世界的ベストセラー『ハリー・ポッター』を、キリスト教、ジェンダー、階級、病、帝国といったテーマから分析することを通じて、文化・文学研究の基礎を学べる入門書である。国際教養学部学生の研究会発表を本人承諾の上写真入りで紹介し、授業プリントに使用した著者自筆のイラストを添え、大学の授業を目に見えるように示している。これに加え、映画作品の分析と英語学習への活かし方も紹介している。
松柏社。2012年4月30日刊。186頁。税込2,310円
スポーツ倫理
近藤 良享(スポーツ科学部教授)著
本書は、ドーピング、運動部、子どものスポーツ、フェアプレイといった内容から、「スポーツ倫理の今」として、最近、話題となった問題事例を取り上げ、体育やスポーツに関与する指導者、学生・生徒、そして一般読者にも理解しやすく編んだものである。現代社会の体育・スポーツの問題について、その光と影を垣間見ることができるだけではなく、応用倫理学的アプローチを用いた一つの方向性が示されている。
不昧堂出版。2012年4月17日刊。213頁。税込1,680円