教員の本

学校文法の語らなかった英語構文

学校文法の語らなかった英語構文

中京大学文化科学叢書11

足立 公也(国際英語学部教授)、都築 雅子(国際教養学部教授)、中川 直志(国際英語学部准教授) 他著

英語の「5文型」は英語初心者向けの指針として有益だが、すべての文をそれに当てはめようとすることで見えなくなってしまうものがある。本書は、学校文法で扱われなかったり、軽く触れられる程度で十分な説明が与えられてこなかった現象や構文を取り上げ、英語文法の豊かさを提示している。言語学を学び始めた人や、英語の文法に興味がある人へ。
中京大学文化科学研究所。2010年3月30日刊。157頁。

成長停滞から定常経済へ

成長停滞から定常経済へ

―持続可能性を失った成長主義を超えて―

河宮 信郎(名誉教授) 編著

米国ドルがリーマン破綻で信用を失墜し、ユーロがギリシャの財政危機発現から急速に弱体化した。結果的に円が強くなったが、その日本はGDPの2倍を超える国家債務の累積に喘ぐ。金融立国路線(米英)・広域通貨圏(EU)・土建立国(日)等の成長戦略が破綻し、一斉に「金融危機と財政危機の悪循環」に陥った。その原因を解明し、環境調和的な定常経済の必然性を説く。
中京大学経済学部付属経済研究所。2010年3月30日刊。205頁。

倫理学の地図

倫理学の地図
長滝 祥司 (国際教養学部教授) 他著

倫理は、とかく煙たがれる。他人は身につけるべきだが、自分では背負い込もうとしないのが、倫理である。しかし、倫理学史と応用倫理学の往還を試みる本書の「倫理空間」を歩んでみれば、古今の倫理的思考には、自分自身の生き方を見つめ直すヒントが幾つもあることがわかる。「生きにくい」とされるいまの社会に歩み出そうとする人に、本書を薦めたい。
(株)ナカニシヤ出版。2010年3月29日刊。289頁。本体2,730円

組織と人材開発

組織と人材開発

中京大学大学院 ビジネス・イノベーションシリーズ

宮川 正裕(総合政策学部教授) 著

人はどんな時に「働きがい」や「生きがい」を感じるのであろうか。
本書では、こうした「やりがい」に関する研究や人と組織のマネジメント等の基本理論について分かり易く解説し、「人の意欲と行動」に関する経営学や心理学等の参考文献を紐解いての考察結果や、イノベーションを創発する人材開発取組み事例等について論述している。
税理経理協会。2010年3月20日刊。196頁。本体2,730円

報道被害とメディア改革

報道被害とメディア改革

―人権と報道の自由の視点から

平川 宗信(法学部教授) 著

刑事法が専門の著者は、名誉毀損罪研究を契機に30年以上にわたってメディア問題に関わり続け、市民団体・NPOの代表としてメディアへの提言、メディア・リテラシー活動、報道被害者への助言活動等を行ってきた。本書は、分かり易く、報道被害の現状・背景・構造等を分析し、人権と報道の自由の両立を目指して、市民の立場からメディア改革を提言している。
(株)解放出版社。2010年3月10日刊。95頁。本体1,200円

保健科教育

保健科教育

改訂第3版

家田 重晴(体育学部教授) 編著

本書は元々、「保健科教育法」のテキストとして作成されたものである。
今回の改訂では、これまでの内容を大幅に精選した上で必要な内容を追加するとともに、後半部分で新たに保健教育の各論に関わる内容を扱っている。そして、そのために10人の先生たちが分担執筆しており、旧版よりも質が格段に向上している。
杏林書院。2010年3月10日刊。207頁。本体2,205円

中国の農民工問題

中国の農民工問題

中京大学総合政策研究叢書№4

塚本 隆敏(総合政策学部教授) 著

本書は農民工問題を中国経済全体の発展と変化の中でとらえている。十章に分け、耕作放棄地や失地問題など、農民にとって生活基盤である土地の状況を始め、生活と健康、労災、住宅問題などの労働環境問題を論じ、留守児童や第二世代の問題など、これまであまり体系的になされなかった問題を論じ、巻末の農民の手記はこの問題を身近に引き寄せる力がある。
創成社。2010年2月20日刊。290頁。

日本的経営とリーダーシップ

日本的経営とリーダーシップ

中京大学企業研究叢書第16号

加藤 靖慶(経営学部教授) 著

本書は、実務的なアプローチで考察した日本的経営の評価と、その中で必要とされるリーダーシップのあり方を論じている。日本的経営を理解するには、その根源にある日本文化に触れる必要がある。その原点の一つと考えられる農耕文化の考察からスタートし、江戸時代の商人道、経営先達に学ぶリーダーシップ、リーダーシップの実務へと展開している。
企業研究所。2010年1月20日刊。272頁。

<著者>の出版史―権利と報酬をめぐる近代

<著者>の出版史―権利と報酬をめぐる近代
浅岡 邦雄(文学部准教授) 著

著作をめぐる著者と出版者の経済的営為は、第三者が窺い知ることのできぬ不明の領域である。
本書は、この厄介なテーマを、出版契約書、印税領収書、日記及び書簡といった一次資料を駆使して、著作の権利や報酬がどのような状況にあったかを考察したもの。『西国立志編』や兆民の『一年有半』、森鴎外、永井荷風などの契約や印税等が解き明かされる。
森話社。2009年12月11日刊。255頁。本体2,835円

A Sea for Encounters

A Sea for Encounters

Essays Towards a Postcolonial Commonwealth

板倉厳一郎 (国際教養学部准教授) 他著

イギリス連邦におけるポストコロニアル文学やいわゆる「ブラック・ブリティッシュ」の文学、およびポストコロニアル文学研究の新しい流れを論じた論文集。 板倉准教授はゼイディ・スミスの『直筆商の哀しみ』(2003)を論じた章を担当し、新進気鋭のカリブ系イギリス作家が自分の出自とは大きく異なる中国系ユダヤ人という主人公を据え、「直筆商」という特殊な業界に焦点を当てることで何を描こうとしたのか探っている。
Rodopi社。2009年12月10日刊。428頁。85ユーロ