教員の本

〈高卒当然社会〉の戦後史
誰でも高校に通える社会は維持できるのか

〈高卒当然社会〉の戦後史<br>誰でも高校に通える社会は維持できるのか
相澤 真一(現代社会学部准教授)他著

誰もが高校に行くことが当たり前の時代になって久しい。だが、それはいかにして可能となったのか。その結果、日本社会に何が起きたのか。本書は、戦後高校教育の拡大過程を緻密なデータ分析によって丹念にたどり、その多様なダイナミズムを明らかにする。なお、本書の表紙は、高校進学率拡大期当時の本学附属高校の様子を写したものである。
新曜社。2014年7月22日刊。226頁。本体2,300円+税

The Evolution of Social Communication in Primates

The Evolution of Social Communication in Primates
長滝 祥司(国際教養学部教授)他著

本書は、シュプリンガー出版の新企画、学際研究シリーズの第1巻を飾るものである。人間を含めた霊長類における社会的コミュニケーションの進化をテーマとし、言語の起源なども視野に入れた論文集となっている。哲学、霊長類学、言語学、認知心理学など、欧米を中心に国際的に活躍する多彩な執筆陣を揃え、本格的な学際研究の書に仕上がっている。
Springer。2014年6月刊。326頁。本体149.99Euro。

知の生態学的転回第2巻
技術 身体を取り囲む人工環境

知の生態学的転回第2巻<br>技術 身体を取り囲む人工環境
長滝 祥司(国際教養学部教授)他著

身体・技術・環境の関係や意味について、設計者と使用者、規則や身体技能といったテーマで探求している。哲学を初めとして、建築学、照明学、 音響論、看護学、介護論、自立論など、多様な分野の研究者が執筆している。本書の特徴は、抽象的な議論よりも、実践的、具体的な記述が豊かに 綴られている点にある。学際研究の一つのあり方を示すものと言えよう。
東京大学出版会。2013年7月31日刊。301頁。本体3,600円+税

儒学殺人事件 堀田正俊と徳川綱吉

儒学殺人事件 堀田正俊と徳川綱吉
小川 和也(文学部教授)著

江戸時代前期、貞享元年(1684)8月28日、徳川幕府権力の中枢たる江戸城において、大老・堀田正俊が刺殺されるという事件が起こった。この事件の背景には、5代将軍・徳川綱吉と大老の対立があった。その対立は、いかに儒学によって国家統治を行うか、両者の儒学観の相違に起因している。いったい、それはどのようなものであったのか。儒学思想から大老刺殺事件の核心に迫る。
講談社。2014年4月25日刊。382頁。本体2,800円+税

スポーツ科学のプロが教える体の不調を改善するための症状別ウォーキング

スポーツ科学のプロが教える体の不調を改善するための症状別ウォーキング
湯浅 景元(スポーツ科学部教授)著

「健康は自己管理が必要」という考えは、幅広い年齢層で普及してきている。とくに多くの人たちが健康管理として実行しているのは、ウォーキングである。ところが、ウォーキングはただ歩けばよいのではない。多くの研究から明らかなように、目的に応じた負荷をかけなければ効果は現れない。本書では、症状別の歩き方を紹介するとともに、歩く時間帯の重要性についても提言している。
SBクリエイティブ。2014年5月2日刊。175 頁。本体1,000円+税

材料工学

材料工学
野浪 亨(工学部教授)著

 固体材料の定義、歴史、分類について述べるとともに、原子間結合から結晶質固体、非晶質固体の構造、固体の構造欠陥、状態図と相平衡、微細構造の発達と、機械的性質との関係および機械的性質の評価方法の概要を解説した大学での材料工学を学ぶためのテキスト。例題、練習問題も収録する。
技報堂出版。2014年4月30日刊。157頁。本体2,600円+税

教育を家族だけに任せない―大学進学保障を保育の無償化から

教育を家族だけに任せない―大学進学保障を保育の無償化から
大岡 頼光(現代社会学部准教授)著

教育費を家族が負担する家族主義のままでは、子ども・若者の能力を伸ばせず、少子高齢化が進む日本の将来が危ない。かつての家族主義から教育費の公的負担へと改革したスウェーデン等の分析を踏まえ、投資効果の高い就学前教育を中心に全教育段階の公的負担を長期的視点から戦略的に見直せば、日本の家族主義も変えうるという社会構想を提示した。
勁草書房。2014年3月30日刊。296頁。本体2800円+税。

ヨーロッパ中世の民衆教化と聖人崇敬―カロリング時代のオルレアンとリエージュ―

ヨーロッパ中世の民衆教化と聖人崇敬―カロリング時代のオルレアンとリエージュ―
多田 哲(国際教養学部教授)著

西ヨーロッパでは、中世初期のカロリング時代において、個人の生活習慣のキリスト教化が進展する。こうした民衆レベルのキリスト教化こそ、ヨーロッパ世界を誕生せしめた主要な前提条件であった。本書は、この時代のキリスト教化の進展を、王権と司教が主導した民衆教化の分析を通して解明する。目下のところ停滞期にある民衆教化研究に、一石を投ずる業績である。
創文社。2014年3月1日刊。550 頁。本体10,000円+税

ポーランドの中の≪ドイツ人≫
―第一次世界大戦後ポーランドにおけるドイツ系少数者教育―

ポーランドの中の≪ドイツ人≫<br>―第一次世界大戦後ポーランドにおけるドイツ系少数者教育―
小峰 総一郎(国際教養学部教授)著

新生ポーランドに残留したドイツ人の、ドイツ語ドイツ文化の教育は困難だった。だが彼らは「ジュネーブ協定」(1922)に基きこれを実現した。著者は国際連盟、ポーランド当局、ドイツ人少数者運動の視座から少数者教育を研究。「主観原理」(ドイツ人である事の表明)は、言語とアイデンティティを尊重する現代国際教育の嚆矢であるとする。
学文社。2014年3月30日刊。290頁。本体4,800円+税

中京大学文化科学叢書15
中国地名カタカナ表記の研究 教科書・地図帳・そして国語審議会

中京大学文化科学叢書15<br>中国地名カタカナ表記の研究 教科書・地図帳・そして国語審議会
明木 茂夫(国際教養学部教授)著

社会科の教科書や地図帳における中国地名は、「天津→ティエンチン」のようなカタカナ現地音表記になっている。これはいつ誰が何のために始めたのだろうか。国語審議会の議事録や戦前の国語国字関連資料からそれを解き明かし、併せて今後の表記の在り方に関する提言も行う。
東方書店。2014年3月25日刊。443頁。本体4,000円+税