教員の本

交通安全の経済分析

交通安全の経済分析

中京大学経済学部付属経済研究所研究叢書・第15輯

鈴木 崇児(経済学部教授)他編著

交通事故は、被害者、加害者を問わず、我々国民の生活に甚大な影響を与える脅威である。本書では、この問題に対して工学的に交通事故現象を記述し、経済評価に基づいて効率的な交通安全対策を検討する方法論が採られており、交通事故現象の理解と交通安全対策の効果の予測および評価を政策実施における普遍的なプロセスとして理論的に検討している。
中京大学経済学部付属経済研究所。2009年3月31日刊。143頁。

トヨタの労使関係

トヨタの労使関係
猿田 正機(経営学部教授)編著

アメリカ金融不況の影響は日本の自動車産業を直撃し、トヨタの赤字への転落という、いわゆる「トヨタ・ショック」は世界を驚かせた。また、トヨタなどのいち早い、非正規労働者の「雇い止め」「派遣切り」は社会的に大きな不安を引き起こしている。本書は、トヨタ生産システムを一方で支えるトヨタの最近の労使関係に焦点を当て、その変化を明らかにしている。
税務経理協会。2009年3月25日刊。295頁。本体4,700円

サービス・マーケティングの戦略

サービス・マーケティングの戦略

中京大学企業研究叢書・第15号

高橋 秀雄(総合政策学部教授)著

本書は、サービス業のマーケティングを、顧客との長期的な関係の形成を重視するリレーションシップ・マーケティング・アプローチと、製品戦略、価格設定、広告・販売促進戦略、チャネル戦略によるマーケティング・ミックス・アプローチの2つの視点から分析したものである。本書では、個々の具体的なサービス業種のマーケティングについても分析している。
中京大学企業研究所。2009年3月25日刊。222頁。

仲間と学び合う中で、ともに高まる子をめざして

仲間と学び合う中で、ともに高まる子をめざして
杉江 修治(国際教養学部教授)他監修

本書は協同学習の導入により、学校経営が困難な実態から短期に抜け出し、学力面、生徒指導面で優れた成果をあげた小学校の四年間の実践成果である。子ども主体の実践への教師集団のまとまりと意欲、校長のリーダーシップの姿は学校経営の優れた事例である。
日本協同教育学会。2009年3月25日刊。126頁。本体2,381円。

メディアの中の子ども

メディアの中の子ども

中京大学文化科学叢書・第10輯

原 國人、酒井 敏(文学部教授)、甘露 純規(同准教授)編著

情報の媒体、伝達の手段であった筈のメディアは次第にその機能を増殖させ、人類の行く末までも左右する巨大な権力として君臨するようになってきた。その史的展開の中で、子どもはどう消費され、また逆にどう生き抜いてきたのか。本学文化科学研究所児童文化グループが新聞・文学全集・教科書・マンガなどを通し、流通の実態を見据えながら、メディアの中の子どもの「リアル」を鋭く抉り出した、現代に相応しい好論文集。
中京大学文化科学研究所。2009年3月25日刊。214頁。

柔道と協同学習

柔道と協同学習

―自他共栄の原理を踏まえた強い個の育成

杉江 修治(国際教養学部教授)他著

本書は高校柔道授業の改善を長年にわたり図ってきた成果である。柔道を学ぶ意義は、その創始者嘉納治五郎の提唱する「精力善用」「自他共栄」にある。相手を尊重し、高め合う過程で、民主社会に貢献する資質を育てるところに本来のねらいがある。柔道の本質に沿った実践の姿と、これからの柔道授業のあり方を論じた内容となっている。
教育新聞社。2009年3月23日刊。149頁。本体2,000円。

自らの食を考え、主体的に学び、実践する子

自らの食を考え、主体的に学び、実践する子
杉江 修治(国際教養学部教授)他監修

犬山市は、文科省の研究指定を受け、2006年度から地域と結ぶ食育の実践研究を進めてきた。本書は、その研究の中心的役割を担ってきた犬山市立東小学校の2007年度の実践成果である。
協同学習による授業の工夫に加えて、教師集団の協同によるカリキュラム開発に大きな成果を見ることができる。
日本協同教育学会。2009年3月20日刊。112頁。本体2,381円。

現代経営論

現代経営論

―中小企業経営の視点を探る―

小川 英次(学術顧問)著

トヨタグループの活動を長年観察してきた著者が、成長・進化の姿を経営プロセス・モデルにまとめ、そこから中小企業の経営に資するノーハウを導き出そうと試みた研究と提案の書である。
モデルは信頼をベースに変化―連携―統合―バランスと連なり、信頼へ回帰するものとし、モデルを基礎に、中小企業の持続・繁栄を確保する課題を論じている。
中央経済社。2009年3月20日刊。270頁。本体3,000円。

ひざ・腰・肩が楽になる一生健康7秒体操

ひざ・腰・肩が楽になる一生健康7秒体操
湯浅 景元(体育学部教授)著

ある運動には、それに固有の効果しかない。したがって幅広く運動の効果を得るためには、ウォーキングだけというような偏った運動習慣では効果は期待できない。少なくともウォーキング、筋トレ、ストレッチングを組み合わせて運動を行う習慣をつけることが重要である。本書では、これらの3つの運動を手軽に行うための方法について紹介している。
角川SSコミュニケーションズ。2009年3月15日刊。112頁。本体1,000円

環境、貿易と国際労働移動

環境、貿易と国際労働移動

中京大学経済学研究叢書第17輯

近藤 健児(経済学部教授)著

環境問題、少子化、貿易協定などを考慮した国際労働移動の理論分析により、労働受入国のための最適政策を探求する。第1部では越境汚染と国際労働移動の関連を研究し、第2部では経済連携協定(EPA)の少子化や環境汚染に対する有効性を分析し、第3部では効率賃金と失業、労働組合、繰り返し労働移動を組み込んだモデルを展開している。
中京大学経済学部。2009年3月10日刊。184頁。