- 学位名称
- 修士(文学) Master of Arts in Literature
- 入学定員
- 5人
- 標準修業年限
- 2年
概要
長い歴史を持つ日本文学や日本語に関する広範な知識および本文読解能力を有し、日本の伝統文化の本質を明確に自覚・継承して後代や他者に伝えてゆく者として、あるいはメディアや実地調査等に基づいて現代の文学・言語に関わる諸問題を分析し、解決策を立案できる者として、学校教育、行政機関、企業、社会教育施設、出版および国際交流の場等において、指導的な役割を担うことのできる人材を養成します。
進路に応じた3つのコース
- 中学・高校教員コース
- 中学・高校の国語科・書道科の教員を目指したい
- 日本語日本文学社会応用コース
- 専門知識やスキルを、専門職(司書・学芸員・日本語教師)、行政機関、企業等で活かしたい
- 研究者コース
- 博士後期課程に進学して研究者を目指したい
教育研究上の目的 高度な専門知識とそれを活かすスキルを身に付ける
- 日本文学や日本語に関する高度かつ体系的な知識
- 古今の文学作品の読解力や優れた日本語能力を活かして、対外的なコミュニケーションやプレゼンテーションを適切かつ積極的に行う能力
- 豊かな日本の文化遺産に敬意を払いつつ、それらを後代の者や他者に伝えていく技術
- グローバル化した高度情報社会が直面する文学および言語に関わる諸問題を実証的に分析し、その解決策を立案する能力
カリキュラム
カリキュラムの特色
- 日本文学研究の基礎や最新動向が学べるオムニバス講義、日本文学に関する様々な専門知識を修得できるように上代から近代まで各時代の特論や漢文学の特論を開講します。
- 日本語研究の基礎や最新動向が学べるオムニバス講義や、古代・近代の日本語史、文章・談話、方言、出版、広告、図書館学等に関する特論を開講します。日本語能力を活かして、コミュニケーションやプレゼンテーションを適切かつ積極的に行うことができる人材、現代社会が直面する日本語に関わる諸課題を学問的、実証的に分析し、その解決策を立案・提示することができる人材を養成します。
- 研究指導や論文執筆指導によって、文章を深く読み解く力、表現の意図を的確に見抜く力を養い、新たな視野の獲得を目指します。論理的な文章力、研究で得た専門知識を他者に正しく伝える能力も培います。
9つの科目群から構成される専門科目
*科目名は一部略称
研究科共通科目(一部抜粋)
- 研究者基礎力養成科目群
- 研究倫理(必修)、情報リテラシー 等
- 現代的課題科目群
- 持続可能な社会、現代の危機管理 等
- 留学生支援科目群
- 日本語論文執筆法
- 教職支援科目群
- 教育開発論、現代教育の諸課題
専攻固有科目
総合科目
- 日本語研究基礎※1
- 日本文学研究基礎※1
- 日本語研究特論※2
- 日本文学研究特論※2
- 修士論文作成の基礎(必修)
※1:いずれか1科目選択
※2:いずれか1科目選択
専門科目
- 日本文学科目群
- 上代文学、中古文学、中世文学、近世文学、近代文学
- 漢文学科目群
- 日本語学科目群
- 古代日本語史、近代日本語史、文章・談話、方言
- 日本語文化科目群
- 出版、広告、図書館学
- 国語科教育科目群
- 書道科教育科目群
- 日本語教育科目群
- 研究指導科目群(必修)
- 指導教員による研究指導
- 論文執筆指導科目群
- 副指導教員による論文執筆指導
- 修了要件
- 次の1および2の要件をすべて満たすこと。
- 研究科共通科目1単位以上(必修科目1単位を含む)、専攻固有科目のうち、総合科目5単位以上(必修科目1単位を含む)、専門科目20単位以上(必修科目8単位を含む)を修得し、合計30単位以上修得すること。なお、総合科目のうち、日本語研究基礎、日本文学研究基礎から2単位、日本語研究特論、日本文学研究特論から2単位を選択必修とする。
- 修士論文を提出し、その審査および最終試験に合格すること。
履修モデル
中学・高校教員コースで日本文学を専門とする学生の履修モデル
将来の進路 ⇒ 中学校教諭(国語科)、高等学校教諭(国語科)
赤字:必修科目
|
科目区分 | 履修方法 | 修士課程 1年次 | 修士課程 2年次 | 単位数 合計 |
前期(1セメスター) | 後期(2セメスター) | 前期(3セメスター) | 後期(4セメスター) |
授業科目の名称 | 単位数 | 授業科目の名称 | 単位数 | 授業科目の名称 | 単位数 | 授業科目の名称 | 単位数 |
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研究科 共通科目 | 必修 |
研究倫理 | 1 |
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1 |
選択 |
教育開発論 | 2 |
現代教育の諸課題 | 2 |
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4 |
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専 攻 固 有 科 目 | 総 合 科 目 | 必修 |
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修士論文作成の基礎 | 1 |
| |
| |
1 |
4単位以上 選択必修 |
日本文学研究基礎 | 2 |
日本文学研究特論 | 2 |
| |
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4 |
専門科目 | 20単位以上選択 (必修の研究指導 科目8単位を含む) |
近代文学特論A | 2 |
近代文学特論B | 2 |
漢文学特論A | 2 |
漢文学特論B | 2 |
20 |
国語科教育特論A | 2 |
国語科教育特論B | 2 |
| |
| |
日本語日本文学 研究指導1 | 2 |
日本語日本文学 研究指導2 | 2 |
日本語日本文学 研究指導3 | 2 |
日本語日本文学 研究指導4 | 2 |
選択(自由科目) |
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日本語日本文学 修士論文執筆指導1 | (2) |
日本語日本文学 修士論文執筆指導2 | (2) |
日本語日本文学 修士論文執筆指導3 | (2) |
(6) |
- 教職専修免許状(中学校国語科、高等学校国語科)の取得を希望する者は、上記科目の他に教職認定科目から4単位以上を修得する必要があります。
資格・進路
専修免許状の取得が可能(文部科学省に課程認定申請中)
- 中学校教諭専修免許状(国語)
- 高等学校教諭専修免許状(国語・書道)
※1種免許状を取得している者に限ります。
※文部科学省における審査の結果、予定している教職課程の開設時期等が変更になる可能性があります。
修了後の進路(予定)
- 中学校・高等学校教員(国語・書道)
- 司書
- 学芸員
- 日本語教師
- 行政機関・企業等において日本語実務能力を駆使する業務に従事する者(例えば行政機関では地域日本語教育コーディネータ、企業では編集者)
- 国際交流活動団体職員
- 研究者(博士後期課程進学) 等
特色
日本語教師養成課程を設置します
中京大学では、文学部および国際学部に「日本語教師養成課程」を設置しています。日本語教師を目指す人で、学部生の時に養成課程を履修(修了)していない場合は、人文社会科学研究科の日本語日本文学専攻および言語文化専攻に設置する所定の科目と学部に設置する所定の科目を履修すること(単位修得)によって、日本語教師養成課程を修了することができます。
- 学部の科目を履修する際の履修料は、大学院在学中に限り無料です。
- 時間割の都合上、日本語教師養成課程の修了に3年を要する場合があります(在学中に修了できない場合があります)。
教員一覧
★:研究指導教員 ☆:研究指導補助教員 無印:講義のみ担当教員
日本文学
日本語学
日本語文化
教育