勝亦 志織 (KATSUMATA, SHIORI)

職名
教授
取得学位
博士(日本語日本文学)
専門分野
日本古典文学、中古から中世の王朝文学
主な担当科目
中古文学特論A、同特論B
人文社会科学研究科研究指導資格
研究指導教員
研究テーマ・研究内容・キーワード

平安時代文学における語りと書記
 古典文学作品は「書かれた」ものとして継承されてきました。例えば『枕草子』には清少納言が仕えた藤原定子の「語り」を「書記」したという体裁を取る章段が含まれています。特定の誰かの「語り」を「書記」することで構成される意図は何か、平安時代作品における「書記」と「語り」に着目して作品形成の意図を研究しています。

<キーワード>平安時代、王朝文学、語りと書記

主な著書・論文

『物語の〈皇女〉―もうひとつの王朝物語史―』笠間書院 2010年
『平安朝文学における語りと書記―歌物語・うつほ物語・枕草子から―』武蔵野書院 2023年

メッセージ
 千年経っても古びない作品、それが平安時代の古典文学です。加えて、西暦1000年前後に何人もの女性が多様な作品を生み出したことは世界文学史上、稀なことでもあります。なぜ平安時代に多様な作品が生まれたのか、作品成立の時代背景をふまえながら、現代においてこそ読む価値のある古典作品の読解を深めていきましょう。

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