教員の本

詩人の詩人スペンサー 日本スペンサー協会20周年論集

詩人の詩人スペンサー 日本スペンサー協会20周年論集
小田原謠子(教養部教授)他著

日本スペンサー協会の記念企画の本書第1部『妖精の女王』「ベルフィービーとアモレットをめぐる誕生の神話」で、小田原氏は「無原罪の宿り」による二人の誕生が、ヘンリー8世とアン・ブーリンの結婚プロパガンダ等16世紀の歴史を反映していること、穢れを払い、エリザベスに穢れなき誕生のイメージを与える払拭神話であることを論じている。
九州大学出版会。2006年8月8日刊。448頁。本体価格4,500円。

銀行の錯覚―いまこそ正道へ立ち返れ

銀行の錯覚―いまこそ正道へ立ち返れ
水谷 研治(経済学部教授、ビジネス・イノベーション研究科長、元東海銀行専務、東海総合研究所社長、会長、理事長)著

銀行業が本来の役割を果たすためには地域性を重視しなければならない。強大な東海地域のためには、相応の銀行を復活させる必要がある。銀行に期待される役割とともに、銀行経営に甚大な影響を及ぼす金融情勢を全体の経済構造との関連で明らかにしている。それは金融マンだけではなく、経済に関係するすべての人がわきまえておくべき金融の基本である。
PHP研究所。2006年7月24日刊。232頁。本体価格1,400円。

グローカル経営戦略―名古屋の企業文化論―

グローカル経営戦略―名古屋の企業文化論―
村山 元英(ビジネス・イノベーション研究科教授)編著

本書は、「名古屋を世界商品に!」への研究成果。ビジネス・スクールの社会人学生が経験を理論化し、行政、企業、地域へ経営革新を提言し、中部経済圏のビジネス・スクールのあり方への方向性をしめした。家康の「内陸型の閉鎖文化」と信長型の「海洋型の開放文化」とを按配よく混ぜて、世界に通用する身の丈にあった“グローカル・マインド”の企業文化を究明。
文眞堂。2006年7月15日刊。476頁。本体価格3,300円。

私の愛した地球博 ―愛知万博2204万人の物語

私の愛した地球博 ―愛知万博2204万人の物語
加藤 晴明(社会学部教授)編

なぜ、愛知万博はあれだけ盛り上がったのか?
本書は、その問いに正面から向かい合い、人びとの「生きられた経験」としての万博を、徹底的に一般の入場者の目線から読み解いた本である。市民からの公募コラムや中京大生らの万博研究も盛り込んだユニークな構成となっている。
リベルタ出版。2006年7月14日刊。254頁。本体価格1,700円。

50歳からはじめる あなたにピッタリ!ウォーキング

50歳からはじめる あなたにピッタリ!ウォーキング
湯浅 景元(体育学部教授)著

生活習慣病を予防する一つの手段としてウォーキングが勧められており、日本におけるウォーキング人口は4千万人ともいわれている。ところで、ウォーキングの効果を引き出すには、目的に応じて歩行速度、歩幅、運動時間などを適切に加減することが必要である。本書は、50歳からウォーキングを始めようと考えている人たちに、目的別の歩き方を紹介している。
山海堂。2006年6月30日刊。141頁。本体1,400円。

ベータ2のバラッド

ベータ2のバラッド
サミュエル・R・ディレイニー他著

板倉厳一郎(教養部助教授)他訳
現代文学に多大な影響をおよぼした〈ニュー・ウェーヴSF〉の中編小説集(編者は若島正京都大学教授)。ディレイニーの表題作をはじめ、本邦初訳の傑作が並ぶ。板倉・教養部助教授が担当したキース・ロバーツの「降誕祭前夜」は、英国がドイツ第三帝国と同盟関係を結んだ「もうひとつの世界」を舞台にしたサスペンス仕立ての作品である。
国書刊行会。2006年5月30日刊。364頁。税込2,520円。

国境を越える歴史認識―日中対話の試み

国境を越える歴史認識―日中対話の試み
浅野 豊美(教養部教授)共著

日中の若手研究者が、悪化する日中関係を前に国際的協力と議論によって微妙な歴史問題についてのわかりやすい解説書を日中の両国国民向けにまとめた。靖国神社、戦争賠償、植民地台湾(浅野)、教科書というホットな問題に加えて、侵略の起源(琉球処分・21ヶ条・田中メモ)傀儡政権(満州国と汪兆銘)が主要なテーマ。日中で同時出版。
東京大学出版会。2006年5月22日刊。381頁。税込2,940円。

老いない体をつくる

老いない体をつくる
湯浅 景元(体育学部教授)著

日本で出版した著書が韓国語に翻訳されて韓国で出版された。老化を少しでも遅らせるためには体力を維持することが欠かせないこと、日常手軽にできる運動を紹介している。"エンジョイ・エイジング(老いることを楽しむ)"を勧めている点が特徴的である。
。2006年5月8日刊。216頁。本体価格10,000ウォン。

日中戦争の国際共同研究2 日中戦争の軍事的展開

日中戦争の国際共同研究2 日中戦争の軍事的展開
浅野 豊美(教養部教授)共著

廬溝橋事件勃発から来年で70年。局地紛争がエスカレーションし、全面戦争となり国際的干渉が喚起された史実について、日中米台の研究者が自国の公式見解から自由に共同研究を推進した。中国社会科学院からの参加者も含め、共著者全員は、エズラ・ヴォーゲル先生の呼びかけによるハーバード大アジアセンター主催ハワイ・マウイ島会議で討論を交わした。
慶應義塾大学出版会。2006年4月27日刊。496頁。税込6,090円。

スポーツ六法 2006

スポーツ六法 2006
守能 信次(体育学部教授・体育学研究科長)他編

2005年度に刊行された初版の改訂版。「スポーツ事故からビジネスまで」を編集目的に掲げ、スポーツに関連する法令、国際条約・規約や憲章・宣言、各種規程、条例、外国法令などをアップデイトして約325件を収録。さらに判例資料と第一線の研究者による解説を充実させた、体育スポーツの指導者から弁護士、自治体関係者に至るまで必携の書である。
信山社。2006年4月25日刊。945頁。本体価格2,850円。