教員の本

学び合い育ち合う子どもの育成

学び合い育ち合う子どもの育成

協同教育実践資料16

杉江 修治(国際教養学部教授)他監修

本書は、2010年度から11年度にかけて犬山市立犬山北小学校が取り組んできた、協同的な学びを基礎に置く幅広い実践活動の事例を内容としている。教師集団による研究的実践の文化が生み出した成果である。学級の児童相互の協同から教師集団を含む学校内の協同、さらには地域との協同を実現していく努力を見ることができる。
一粒書房。2012年3月31日刊。120頁。税込2,625円

呪術の人類学

呪術の人類学
川田 牧人 (現代社会学部教授)他編集

本書は、人類学の草創期より追究されてきた主題である呪術の今日的意義を明らかにするため、言語的理解(言葉の領域)と身体的理解(行為の領域)を架橋する作用として捉え直す。同時に、呪術と日常という関係性のなかで両者のリアリティが感得されるしくみの解明にとりくみ、理解という人間の営みを対象とする関連諸学にも開かれた議論を試みている。
人文書院。2012年3月30日刊。322頁。税込5,250円

日中経済発展の計量分析

日中経済発展の計量分析

中京大学経済学部附属経済研究所研究叢書第18輯

山田 光男(経済学部教授)他編著

本書は、著者らと中国江蘇省江南大学商学院を中心とする中国研究者との研究交流の成果を中心にまとめたものである。日本と中国との経済的相互依存関係は強まっている。中国の経済発展の過程で、国際貿易や直接投資、エネルギー政策や地球環境問題を通じて日本と中国ないし東アジア諸国がどのように関わっているかについて論じている。
中京大学経済学部附属経済研究所。2012年3月25日刊。258頁。

交通心理学

交通心理学
向井 希宏(心理学部教授)著

本書は、2012年4月開講の放送大学「交通心理学」テキストとして出版され市販されている。帝塚山大学教授の蓮花一己と向井が分担執筆し、前半では、交通心理学総論に引き続いて具体的な研究例が紹介され、後半では、歩行者、自転車などの対象集団別に研究の取り組みが紹介されている。交通心理学という学問が、事故防止だけでなく、安全な社会形成と町づくりに役立つよう願っている。
放送大学教育振興会。2012年3月20日刊。 258頁。税込2,730円

中京大学評論誌(八事No.28)

中京大学評論誌(八事No.28)
テーマ「境界」

中京大学評論誌『八事』28号を刊行しました。今回のテーマは「境界」。冒頭の座談会では、反原発学者の小林圭二氏を迎え、「3・11後」の原発の是非、将来のエネルギー、日本社会への影響など多角的な論議を展開しています。また、小川英次理事長が原発事故に関し「人知の及ばぬ所と及ぶ所」の巻頭言を執筆、対談「電子書籍と活字本の間」では電子出版の未来を展望しました。
中京大学評論誌委員会。四六判、122頁、非売品。本誌に関するお問い合わせは052(835)7442へ。

公共経済学研究V

公共経済学研究V

中京大学経済学部附属経済研究所研究叢書第19輯

白井正敏・釜田公良(経済学部教授)・湯田道生(経済学部准教授)編著

本書は、中京大学経済学部附属経済研究所の公共経済学研究シリーズの5冊目の研究成果である。本書には、同研究所の所員・研究員の執筆による経済成長、教育政策、公共政策、社会保障政策、健康政策、そして財政政策といった多岐にわたる現代社会の諸問題に対して、政策的な解明を進めた8編の論文が収められている。
中京大学経済学部附属経済研究所。2012年3月20日刊。155頁。

新しい体育の授業づくり

新しい体育の授業づくり
勝亦 紘一(名誉教授)、家田 重晴(スポーツ科学部教授)編著

本書は、中京大学スポーツ科学部の多くの教員が執筆者となり、繰り返し読んでみたくなるような体育科教育の明解な入門書として作成したものである。体育授業においては、生涯スポーツをめざして運動やスポーツの楽しさを伝えていくために、指導者のたゆみない教材研究が特に必要である。本書がその「バイブル」となることを期待している。
大日本図書。2012年3月10日刊。203頁。税込2,100円

eコマース・ビジネス―その展開と動向―

eコマース・ビジネス―その展開と動向―

中京大学総合政策研究叢書No.5

高橋 秀雄(総合政策学部教授)著

eコマース(電子商取引)に関する書籍は数多くあるが、本書のようにeコマースを、断片的にではなく包括的に取り上げているものはあまりない。この著書の中では、企業間電子商取引、消費者向け電子商取引、サービス財の電子商取引、デジタルコンテンツ配信等の様々な部面において、eコマースがどのように展開されてきたのかが詳細に分析されている。
中京大学総合政策学部。2012年3月1日刊。 190頁。

市町村人口規模と財政

市町村人口規模と財政
古川 章好(経済学部准教授)著

平成の大合併の目的は、人口規模を増大させ地方政府の財政強化を図ることである。その合併において主導的な役割を担っているのは中央政府たる国である。本書では、合併の判断基準となりうる市町村最適人口規模、そして市町村人口規模への影響を考慮して中央政府はどのような行動をとるべきなのかを、理論・実証 の両面から分析していく。
中京大学経済学部。2012年2月25日刊。 185頁。

ミクロ経済学の考え方

ミクロ経済学の考え方
白井正敏・山田光男・中山惠子(経済学部教授)著

ミクロ経済学が追求する望ましいとする経済の基準は「効率性」および「公平性」である。本書は、誤解を受けやすい効率性の含意やその満たすべき条件などを丁寧に説明する。また、入門的な経済学では、あまり扱われていない公平性の考え方を詳しく説明している。現実の経済において、すべての人が利益を受ける変化は望み得ない。この本では、対立する利害を調整する問題を経済学がどのように解決するかを公平性の問題を通じて考察している。
八千代出版。2012年1月25日刊。 228頁。税込2,625円