工学部青木公也教授、白村佑真さん(工学研究科修士2年)、輿水大和名誉教授が第28回画像センシングシンポジウム(SSII2022)優秀学術賞を受賞

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 工学部の青木公也教授、白村佑真さん(工学研究科修士2年)、輿水大和名誉教授が6月8日~10日に開催された画像センシングシンポジウム(SSII2022)で発表した「KIZKI 処理における固視微動の再考-固視微動の三種の成分に学んだ注視機構モデリングー」が優秀学術論文に選ばれました。
 SSII優秀学術賞は、画像センシングシンポジウムにて発表された一般発表の中から、学術的価値が特に高いものに与えられる賞です。表彰式は来年のSSII2023の会期中に執り行われる予定です。

【表彰名称】
第28回画像センシングシンポジウム(SSII2022)優秀学術論文賞
【対象論文名】
KIZKI 処理における固視微動の再考-固視微動の三種の成分に学んだ注視機構モデリングー
【受賞者(論文著者)】
青木 公也、白村 佑真、輿水 大和
【研究の概要】
 「KIZKI処理」は2012年にその基本原理が発表された画像検査手法です。製造ラインでは各種外観検査が実施されていますが、それを画像処理技術によって自動化する試みです。発表以来、エンジン部品、電子部品、液晶パネル等様々な対象への応用が図られました。

KIZKI処理の特徴は、人の視覚生理機構をもとに実験的に実装されたことです。今回の研究では、特に注視中の眼球運動に着目しました。眼球は絶えず微細に運動(固視微動)しています。この固視微動が、検査員が製品のキズに「気付く(KIZKI)」仕掛けの一端を担っていると仮定し、その機能をコンピュータに実装することを試みました。

【選定理由】
  一貫して人の視覚特性から着想を得た外観検査アルゴリズムの構築を目指している点が独創的であり、プリミティブな画像処理によって極めて小さい傷の検出を可能にしている点から実用性が見込まれます。固視微動の構成要素であるドリフト(曲線運動)、トレマー(微細運動)に着想を受けて導入されたリサンプリング格子の回転・微振動が、視点変動やゆらぎといった画像処理上の精度低下要因を抑制しうる結果を示していることも学術的に興味深いです。課題や今後の方針も深く議論されており、更なる発展も期待できる、という理由から今回選ばれました。

※画像センシングシンポジウム(SSII)は毎年6月頃に開催される画像認識分野の国内最大級の学会です。SSII2022はオンライン・対面のハイブリッドで開催され、2,000名以上が参加しました。
https://confit.atlas.jp/guide/event/ssii2022/top

記念写真.jpg(写真左から)青木義満 画像センシング技術研究会会長(慶應義塾大学)、青木公也教授、輿水大和名誉教授、田中正行 表彰小委員会顧問(東京工業大学・産業技術総合研究所)

2022/11/23

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