スポーツ科学部重松良祐教授の研究チームが日本学術振興会の二国間交流事業(共同研究)に採択されました

 スポーツ科学部の重松良祐教授の研究チームが、ドイツ・カール・フォン・オシエツキー大学オルデンブルク(研究代表者 Prof. Dr. med. Tania Zieschang)の研究チームと共に日本学術振興会の二国間交流事業(共同研究)に採択されました。

 二国間交流事業は、個々の研究者交流を発展させた二国間の研究チームが持続的にネットワークを形成することを目指しており、日本の大学等の優れた研究者が相手国の研究者と協力して行う共同研究の実施に要する経費を2年にわたって支援されるものです。
 本事業は相手国側でも審査が行われ、採択されると、両国政府からそれぞれ研究費が支給されます(2022年10月~2024年9月)。なお、本事業は若手研究者の育成に資する事業を採択の条件の1つに挙げており、今回は博士後期課程の大学院生2名が参画しています。

 日本側の研究チームは重松教授を代表とし、鹿屋体育大学の中垣内真樹教授、東京都健康長寿医療センター研究所の笹井浩行研究副部長で構成されています。
 研究テーマは「急性期リハビリテーション患者の動的平衡性と認知機能への歩行トレーニングの効果比較」で、重松教授らが開発・発展してきた歩く脳トレ「スクエアステップ運動」プログラムを用いて、ドイツの急性リハビリテーション病院で患者の動的平衡性と認知機能への効果を検証するプロジェクトです。

 スクエアステップ運動ではマットを使い、指導者がマットのどこを踏んでいくかを把握・記憶し、それを真似するというシンプルな運動です。どこを踏むかは図で示すことなく、また口頭で伝えることもないので、参加者は自然と認知機能を使うことになります。
 重松教授は「日本発祥の歩く脳トレ『スクエアステップ運動』が海外の研究者や臨床家に着目されている点は嬉しい。楽しみながら運動できるという点がユニークで、将来的には他の国にも広げていきたい」と述べました。

(図)スクエアステップ.png
スクエアステップ運動


■スポーツ科学部 重松良祐研究室 ホームページ
 https://rshige.net/

2022/05/20

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