イノベーションジャパン2021に中京大学の研究成果を出展

 国内最大規模の産学連携マッチングイベント「イノベーションジャパン2021〜大学見本市 Online」が8月23日から9月17日までオンラインで開催され、中京大学から大学等機関研究シーズ展示に工学部・橋本学教授、教養教育研究院・吉子彰人助教が研究成果を出展しました。

 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)主催の同イベントは、全国大学等機関の研究シーズを一堂に集め、研究成果の社会還元、技術移転を促進して産学連携を支援するため開催されており、今回で18回目。昨年に続きオンラインでの開催となった今回は、期間中、400件の技術シーズや、約200件の研究者プレゼンがオンラインで一般公開されました。

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 本学から出展した橋本教授、吉子助教の出展分野、タイトルは以下のとおりです。8月25日(水)には、出展研究者プレゼンテーションとして、橋本教授の「人から学ぶ組み立てロボット動作の自動生成」が公開されました。

◆本学の出展について

 出展研究者     橋本 学(工学部 教授)
出展分野 情報通信
展示タイトル 人から学ぶ組み立てロボット動作の自動生成
技術概要

ロボットによる組み立て作業において、現場でのロボット動作生成を不要にする技術を開発しました。対象部品が部分的に持っている「機能」を利用することによって、人が教示したロボット動作を、類似部品に対して自動的に転移することができます。「把持機能を持つ部分」などを深層学習により認識し、その共通性をもとにして、お手本部品から対象物に対して動作パラメータを自動転移します。

なお、この成果は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務(JPNP20006)の結果得られたものです。

 出展研究者      吉子 彰人(教養教育研究院 助教)
出展分野 ライフサイエンス
展示タイトル 超音波画像を使った骨格筋の質的・量的評価とその応用
技術概要

筋肉は、歩く・椅子から立ち上がる・物を掴むなどの「動作」や競技力などの「パフォーマンス」を担うため、身体の中でも重要な器官です。健康で自立した生活を送ったり、高いパフォーマンスを保つためには、筋肉の状態を詳細に知る必要があります。我々の研究グループでは、超音波画像を用いて筋肉の「量」と「質」を定量化し、筋肉の評価を行っています。今回ご紹介する筋肉量や質の定量化方法は、高齢者の筋肉の状態を知ることだけでなく、怪我後のリハビリテーションやトレーニングなどの効果の評価への応用が期待できます。

2021/09/21

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