工学部・木野仁准教授 APECエンジニアの審査に合格

 工学部の木野仁准教授は、3月25日に行われたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)エンジニア・モニタリング委員会でAPECエンジニア第30回新規審査に合格した。 APECエンジニアとは、有能な技術者が国境を越えて自由に活動できるようにするためのAPEC域内共通の称号のこと。APECエンジニアの制度は、日本、韓国、ニュージーランド、オーストラリア等の加盟国間に共通の称号を与え、技術者の国際的な活躍を支援することを目的としている。

 APECエンジニアとして登録するには、APECエンジニア協定記載の7つの登録要件に準じた内容を申請書に記入して提出し、審査を受ける必要がある。APECエンジニアに登録するための新規審査は、技術士に登録されている者を対象としている。技術士とは、高度な科学技術に関する分野(21部門)で高い専門知識を持つ者として国に認められた技術者のことで、技術者にとって最高位の国家資格である。

 APECエンジニアの称号をもつ技術者は、APEC域内の企業や技術者と仕事をするうえで、技術者としての能力を国際的なものさしで客観的に示すことができるため、海外での活躍も期待される。

【木野仁准教授コメント】

 APECエンジニアは「技術士」という資格の上位互換バージョンです。技術士は技術者にとって最も権威のある最高位の国家資格であり、高度な知識、応用能力および高い技術者倫理を備えていることを認定されています。

 大学生・大学院生に関連するものとして「技術士補」という国家資格もあります。技術士補は技術士1次試験に合格(もしくはそれと同等と認められた者)が登録することで、技術士の指導の下で技術士を補佐する資格です。

 私は、前任校では研究室に配属された大学院生を技術士補に登録し、その学生たちは優良企業から内定をもらいました。本学でも学生の技術士補登録を推進し、資格支援・就職支援を積極的に行っていきたいと思います。

2020/05/27

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