工学部鈴木常彦教授 情報処理学会の山下記念研究賞を受賞

 工学部の鈴木常彦教授が8月の理事会にて情報処理学会の山下記念研究賞を受賞した。この研究賞は、前年度の本学会の研究会や研究会主催シンポジウムでの研究発表の中で、特に優秀な論文に対して贈られる。2019年度は39研究会の主査から推薦された論文のうち57編の論文が山下記念研究賞を受賞した。受賞論文は、コンピュータサイエンス、情報環境、メディア知能情報の3領域に分けられる。鈴木教授はメディア知能情報領域での受賞で、工学部の授業(工学実験)での実践が高く評価された。受賞者は、2020年3月6日に金沢工業大学で開催される第82回全国大会で表彰される。

発表研究会:コンピュータと教育研究会
発表年月日:2018年6月9日
資料No.:2018-CE-145
論文名:仮装ネットワーク構築ライブラリ VITOCHA とネットワーク技術者教育
概要:FreeBSD の OS パーティショニング機能である Jail とネットワーク仮想化機能 VIMAGE を操作し、自由に仮想ネットワークをプログラミングできるRuby ライブラリ VITOCHA を作成した。VITOCHA による仮想ネットワークは DNS キャッシュポイズニングの解明に大いに役立ったほか、ネットワーク技術者を集めた DNS 勉強会 「DNS 温泉」 においても VITOCHA による DNS シミュレーション環境は重要な役割を担っている。また本学においては遅延やパケットロスを変化させ TCP のスループットを測定する工学実験の授業に役立てている。これらの実践について VITOCHA の解説を交えて報告する。

2019/11/11

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