工学部橋本教授 人工知能学会全国大会 NEDO企画セッションで招待講演

 工学部橋本学教授は6月6日、新潟市の朱鷺メッセで行われた第33回人工知能学会全国大会のNEDO企画セッションにおいて、これまでの研究成果に関する招待講演を行った。

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 本学会は人工知能に関連する国内の研究者が集まり、研究成果を発表する場として毎年開催されており、今年は6月4日~7日に行われた。講演は、4つのセッション(国際、一般、オーガナイズド、企画)があり、企画セッションは、人工知能の新たな活用法や課題、人工知能分野の活性化につなげることを目的とした講演である。

 同企画セッションでは、冒頭で本プロジェクトを統括するNEDO渡邊プロジェクトマネージャーおよび、産業技術総合研究所人工知能研究センターの麻生副センター長より、プロジェクト全体の概要および研究成果の説明があり、これに続いて本プロジェクトの主要な研究成果4件の発表があった。

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橋本教授

 橋本教授は「道具の機能認識と生活支援ロボットへの応用」と題して、物の形や位置の認識だけでなく、物体の部位が持つ道具としての機能を認識する技術や、お茶を点てるなどの複数の道具を使いこなすタスクを自律的に実行する生活支援ロボットに応用した事例を紹介するとともに、同技術を次世代生産システムに適用する方法についても展望した。

 この研究は、本学の橋本研究室と国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による事業であり、本学会でも「NEDO次世代人工知能中核技術~人を見守り協働する人工知能の実現に向けて~」をテーマとしたNEDO企画セッションで講演を行っている。

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 また、橋本研究室、産総研、NEDOは、日用品などの対象物の「機能」認識の研究に利用できる機能属性ラベルが付与された3次元モデルデータベースを構築し、5月24日に橋本研究室HP、産総研HPにて公開している。

 ■3次元モデルデータベースに関する記事はこちら

  https://www.chukyo-u.ac.jp/news/2019/05/013728.html

2019/06/11

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