工学部 野浪亨教授/化粧品開発展「COSME Tech 2019」で研究成果を発表

 第9回化粧品開発展「COSME Tech 2019」が1月30日~2月1日の3日間、千葉・幕張メッセで開催され、工学部野浪亨教授が独自に開発したハイドロキシアパタイト(以下、マリモアパタイト)の研究成果を発表した。

HP図1.jpg

 同展示会は「COSME TOKYO2019」「第2回国際健康食品・美容商品EXPO」と同時開催されており、世界30か国から762社の化粧品メーカーが出展し、最新コスメ23,000点が並んだ。

HPIMG_1458.jpg
ポスターセッションでの野浪教授

 工学部野浪教授が出展した同展示会のアカデミックフォーラムは、大学・国公立研究所をはじめとした研究者がプレゼンテーションやポスター展示を行い、最新の研究発表を行う場として設けられ、本学はじめ、東京大学・早稲田大学・九州大学など全国各地から60大学が出展した。

 野浪教授が開発したマリモアパタイトの特徴は、微細な板状結晶の集合体で、その結晶間にミクロンサイズの多数の隙間を有しており、ナノサイズ、ミクロンサイズの機能性材料を担持させることで多機能複合材料の開発が可能となる。近赤外線防御機能を持つ化粧品や医薬品、建材等の原料として応用の拡大が期待できる。

 野浪教授は「数年連続して発表を行っていますが、ようやくマリモアパタイトが認知されてきたように感じます。特に今回は複数の化粧品会社が材料供給について等、興味をもって来場いただきました。また、中京大学工学部の名前も浸透してきたと思います」と話した。

また今後の課題として「生産技術を確立し化粧品材料としての供給ができるよう、企業との共同研究により生産体制を整えていきたい」と述べた。

2019/02/13

  • 記事を共有