みんなでやってみよう!国際教養学部の渡邊航平准教授が制作協力した「転倒予防体操」が厚生労働省・愛知労働局からリリース
国際教養学部の渡邊航平准教授が、厚生労働省・愛知労働局からの依頼で制作協力した「愛知労働局 転倒予防体操」が、2018年12月27日に記者発表、2019年1月22日に愛知労働局のホームページより一般公開された。
労働時における死傷災害の23%は転倒によるものとされている(平成29年愛知労働局管内)。愛知労働局では、転倒災害の増加に歯止めをかけ、さらなる安全意識の高揚を図っていくため、転倒しにくい身体づくりを進めることを目的とした転倒予防体操を制作することになった。
この体操の特徴は、一般的な自分の体重を負荷とする運動(自重負荷運動)では十分でなかった運動強度を高めるため、片方の脚に意識的に荷重をかけることである。渡邊准教授は「筋力を改善するために必要な負荷は、その人が持っている最大に出せる力の7割以上を負荷することが運動生理学における基本原則です。スクワットやヒールレイズといった自分の体重のみを負荷とした脚の筋肉を対象とした運動では、その必要な強度を引き出すことは難しいと考えられます」と説明する。渡邊准教授のこれまでの研究調査から、特に高齢者の場合は、片脚でのスクワットやヒールレイズ(体重を全て負荷とした場合)は、その人の最大に出せる力の100%に相当すると試算していた。そのため、体重を片方の脚に3:7や2:8などの割合で意図的に負荷することで、筋力の改善が期待できる高い強度の負荷で運動ができると考えられる。
愛知労働局では、今後、この体操を広く周知するとしており、渡邊准教授も自身が主宰する高齢者健康教室「八事いきいきアカデミー」を中心に広く普及していきたいと述べている。また、運動不足の本学学生にもぜひ活用してもらいたいと話す。「愛知労働局 転倒予防体操」は愛知労働局ホームページから閲覧が可能(スマートフォンでも可)。
愛知労働局 ホームページ 転倒予防体操の動画へのリンク
https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/jirei_toukei/anzen_eisei/_121845_00003.html
愛知労働局 ホームページ 転倒予防体操のプレスリリースへのリンク
https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/content/contents/000359351.pdf
中京大学 国際教養学部 渡邊航平研究室 ホームページ