工学部井藤雄一助教 全天周コンテンツコンテストで「優秀賞」受賞
第3回全天周コンテンツコンテストが11月11日、富山市科学博物館で開催され、工学部の井藤雄一助教が動画・CG部門で「優秀賞」を受賞した。
このコンテストは2016年にComputer Graphicsの全国大会である「NICOGRAPH」が富山で行われた記念に第1回目が開催され、今年で3度目の開催となる。
昨年度までは、投稿された作品に点数を付け、上位を表彰するという審査形式であったが、本年からは審査委員の各賞への推薦がないと受賞されず、部門によっては受賞対象無しとなる厳しい評価基準となった。
作品「halo」の一部 |
井藤助教の作品「halo」は優秀賞に3人、準優秀賞に1人の推薦があり、優秀賞となった。動画と静止画、それぞれ実写・CGの4部門があったが、優秀賞を獲得したのは井藤助教の作品のみであった。
【以下、井藤雄一助教コメント】
本作は昨年度に名古屋市科学館・プラネタリウムで行った研究発表から継続して行っている全天ドーム投影映像制作手法についての研究を基に制作した作品で、賞をいただくことができ大変嬉しく思います。メディア工学技術を応用した芸術という評価基準が難しい研究分野において、これまでの結果として一定の評価を得ることができました。
今回の「halo」は、太陽の周りに円環の虹ができる光暈(こううん)と呼ばれる気象現象をテーマにした全天ドーム投影の映像音響作品です。光暈の内側や外側の次元を行ったり来たりしてしまうような感覚を得られるように制作を行いました。
全天ドーム投影のCG制作はメディア工学技術をフルに活用します。現在、没入感があるVR技術が様々な場面で活用されていますが、没入感を得る手法として全天ドーム投影は非常に有効であると考えており、今回それを再確認できました。今後もメディア工学技術を応用した映像音響の体験をアップデートできるように研究を行っていく所存です。