スポーツ科学部金子助教 「超異分野学会大阪フォーラム」ポスター発表で最優秀ポスター賞を受賞
スポーツ科学部の金子潤助教は、10月13日、大阪市で開かれた超異分野学会・大阪フォーラムでポスター発表を行い、最優秀ポスター賞を受賞した。
展示ブース | 発表したポスター |
今大会のテーマは「健康を再定義する」。古くから経済・商業が栄え、食文化や芸能の中心でもある大阪には、健康や医療に関わる最先端の研究拠点や、ヘルステック関連企業が多数集積している。本フォーラムは、食、医療、IoT、お笑いまで幅広い話題から、これからの時代の健康とは何かを再定義するための挑戦を行うことを目的に開かれた。
金子助教は「人間にとって理想的な足のカタチを考えよう」をテーマに、これまで研究をつづけてきた"はだし"についてポスター展示で発表。ポスター前には足袋や裸足感覚シューズを並べ、"はだし"であることの影響や、今後の研究の可能性について紹介した。
金子助教は埼玉県行田市と産官学連携で「『足袋のまち行田』活性化プロジェクト」を行っている。成長期における土踏まずの形状と身体機能との関係に着目した金子助教は、裸足教育を行っている小学校で計測を実施しており、数年前、伝統の「足袋」を地域活性化の起爆剤にしたい行田市と「はだし」の効果を検証したい金子助教の思いが一致し、同プロジェクトが発足。行田市と共同で研究を続けてきた。
受賞した金子助教(右) |
受賞について「この研究活動で賞をいただいたのは初めてです。現代のテクノロジーが高度化した中で"はだし"が評価されたことは大きいと感じています。行田市との取り組みであるの足袋の研究も日本人の履物の概念を変えるために、重要なテーマになるかと考えています」と語った。
超異分野学会は、2002年に「超異分野であれ」をスローガンに、自らの専門を者に伝え、他者の専門を受け止める志を持つ研究者たちが立ち上げた超異分野交流会から始まり、2012年に学会として改組した。基礎研究から事業化まで、科学技術のあらゆるフェーズの議論が行われる場となっている。