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情報科学研究科大学院研究生・小西嘉典さんと工学部・橋本学教授らが「小田原賞」 受賞
「階層的統合モデルを用いた単眼カメラからの高速3次元物体位置・姿勢認識」

 12月3~4日に横浜で開催された、ビジョン技術の実利用ワークショップ(ViEW2015)において、情報科学研究科大学院研究生の小西嘉典さん(オムロン株式会社)と橋本学教授らの研究に対して、精密工学会画像応用技術専門委員会優秀論文賞「小田原賞」が授与されました。

 この学会は、画像応用技術に関する国内最大級の会議であり、本年度は参加者数約550名を数える盛会となりました。この「小田原賞」は、毎年、画像処理応用技術の発展に寄与すると認められる優秀論文1件に与えられる非常に権威のある賞であり、今年は約80編の投稿論文のなかから厳正な審査を経て、以下の小西さんや橋本教授らの論文が選ばれました。

 論文名: 階層的統合モデルを用いた単眼カメラからの高速3次元物体位置・姿勢認識
 著 者:  小西嘉典、半澤雄希、川出雅人(オムロン)、橋本学(中京大学)

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橋本教授 表彰を受ける小西さん(右)

 

 近年、ロボットの人工知能として、コンピュータによる視覚機能の研究が注目を集めていますが、今回の研究は、一般的なカメラを1つ使うだけで、3次元物体の位置や姿勢を高速に知覚できるという画期的な技術です。従来、このような目的にはレンジファインダと呼ばれる特殊なセンサが必要とされてきましたが、この技術はどこにでもあるカメラ一つ(単眼視覚)によって高度な機能を実現した点がポイントです。生産システムや家庭用ロボットなど、応用分野が大きく拡大することが期待できます。コンパクトな装置構成と、安定した性能が高く評価されました。 

■橋本学教授の談話■ 

 われわれの研究グループでは、ロボットの人工知能技術の一環として、3次元視覚システム(ロボットの眼)を研究していますが、今回の受賞技術は、まさにそのコア技術です。

 筆頭著者の小西さんは、オムロン株式会社の研究開発部門に勤務され、これまでも多くの実績を挙げられてきましたが、3次元視覚に関する学術的アプローチを加速するため、本年度より本学の情報科学研究科に大学院研究生として在籍し、当研究室で精力的に研究活動をされており、産業界のみならず学界からも、将来を大きく嘱望されている研究者です。

 小田原賞は、この分野で非常に権威のある賞であり,実利用化において顕著な貢献がある技術に与えられる賞であることから、日々、実用技術の実現を目指している我々としても大変うれしく思っています。今後は、この技術を学術的視点で発展させるとともに、実現場で利用できるシステム開発を推進する予定です。

(2015/12/14)

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