情報理工学部の水谷友一さんが第34回日本医用画像工学会大会奨励賞
腹腔鏡手術の映像を分析、特定の動作シーンを抽出する技術を開発
(左から)目加田教授、水谷さん、道満講師 |
7月30日から8月1日にかけて金沢で開催された第34回日本医用画像工学会大会で研究発表をおこなった、水谷友一さんが大会奨励賞を受賞しました。大会奨励賞は若手研究者の発表に対して与えられるもので、今年の大会では 80件以上の発表の中から8人に大会奨励賞が授与されました。水谷さんは、工学部情報工学科の目加田慶人教授の研究室学生で、2015年3月に卒業した佐藤梨果さん、工学部情報工学科道満恵介講師らとの共同研究です。
水谷さんの研究タイトルは「SURF特徴の照合による腹腔鏡手術映像へのタグ付け」で、腹腔鏡手術という術式の手術映像を分析し、特定の動作シーンを抽出するための技術を開発したものです。腹腔鏡手術は、お腹の中の限られた空間でおこなわれるものなので、非常に高度な技術が要求されるのもです。今回発表した技術は、手術が上手く実施されたのかを事後に評価したり、教育用に手術映像を編集するために必要なものです。SURF特徴量のBoF表現を特徴とし、連続DPマッチングという手法でマッチングする方法を開発し発表しました。3種類の手術シーンについて適用し、従来提案した特徴によるマッチング結果との比較により提案手法の有効性を示したものです。
■目加田慶人教授の談話
水谷君自身は初めての学会発表でしたが落ち着いて発表できていました。発表する学生よりも一緒にいる教員の方が緊張しました。なによりもその後の質疑応答が素晴らしく、議論が良い方向で盛り上がったのが受賞につながったのではないでしょうか。これからの研究の進展にさらに期待します。