法学部の土岐孝宏教授が第5回日本保険学会賞(論文賞)を受賞
損害保険契約法における中心概念としての損害てん補原則にかかる基礎的理解を再構成
土岐孝宏教授 |
法学部の土岐孝宏教授が、第5回日本保険学会賞(論文賞)を受賞した。10月24日、学会創立75周年記念全国大会(至・慶應大学)にて、その表彰式が行われた。
ドイツにおける判例・学説の変化に着想を得て、損害保険契約法における中心概念としての損害てん補原則にかかる基礎的理解を再構成し、わが国の学説として、新しい法解釈論を定立する努力が評価された。
日本保険学会は、保険に関する研究と保険研究者相互の協力を促進し、かつ、国内外の関係学会、関係団体との連絡および交流を図ることを目的として、1940年(昭和15年)に設立され、今年、創立75周年を迎えた(同学会の前身は1895年(明治28年)に設立された「保険学会」)。
同学会が設ける学会賞には、「著書の部」(年齢制限なし)及び「論文の部」(39歳以下)があり、保険分野の研究として、独自性・独創性・新規性のある見解を示すものであって、当学会としての研究成果の蓄積に貢献するところが顕著であると認められる著書または論文の著者に対し、各賞が授与されることとなっている。
「著書の部」、「論文の部」ともに、概ね、商学・経済学の分野から1作品、法学の分野から1作品を毎年選出するものとされており、土岐教授は、法学の分野から、本年度における「論文の部」を受賞した。
法学の分野に限っては、「著書の部」につき、賞の創設以来、いまだ受賞者が出ておらず、また、今回土岐教授が受賞した「論文の部」についても、この間、受賞作無しの状況が続いていたところ、土岐教授が、4年ぶり、2人目の受賞者として選ばれた。
賞状 |