工学部の青森久講師が日比科学技術振興財団の研究助成事業に採択
研究課題「画像デジタルアーカイブのための様々な再生機器解像度に対応する高能率可逆画像符号化手法に関する研究」
青森 久講師 |
工学部の青森久講師の研究課題「画像デジタルアーカイブのための様々な再生機器解像度に対応する高能率可逆画像符号化手法に関する研究」が5月27日、公益財団法人日比科学技術振興財団の2014年度研究助成事業に採択されました。
東日本大震災を機に我々の身近な風景や生活風景を記録することが復興や防災計画立案上重要であることが明らかになり、「生活に密接した風景」をデジタル的に保存し後世に伝えていくことの重要性が増しています。また、これらのデータは資料の観点から、復元するときに元のデータを完全に再現可能な方式で圧縮されている必要があります。さらに、電子機器の発達により、これらのアーカイブはスマートフォン、タブレット、パソコンなどといった様々な表示解像度を持つ機器に利用されることが想定されています。
採択された課題では、生体の優れた視覚システムである網膜を手本とした人工網膜ネットワークを利用し、無損失かつ高い圧縮性能を実現することと、様々な解像度を持つ機器での利用を想定した圧縮データ形式を持つ新しい画像圧縮方式を実現することを目標としています。
青森久講師は、「東日本大震災により、故郷の風景が失われる辛さを体験した。採択された研究課題により、身近な風景を後世に伝える手助けができれば」と語っています。