加納政芳・情報理工学部准教授らの論文が人工知能学会優秀賞
論文タイトル「Babyloidと高齢者の共生から見えてきたもの」
加納准教授とBabyloid |
加納政芳・情報理工学部准教授らが2011年度(第25回)人工知能学会全国大会(6月1~3日)で発表した論文が、7月15日、同学会優秀賞に選ばれました。
論文タイトルは「Babyloidと高齢者の共生から見えてきたもの」。加納准教授のほか、情報理工学部の種田行男教授と清水優准教授、東邦大学医学部の岸太一、井原一成両講師らとの共著論文です。
Babyloid は加納准教授が市販化を目指している赤ちゃん型ロボットで、健康障害や精神不安の高齢者ら要介護者の「介護されるストレスの緩和」を目的に開発。2008~2010年度の科学研究費補助金(若手研究A)、2010年度の愛知県次世代ロボット実証支援事業にも採択され、研究や改良を進めてきました。
受賞論文では、高齢者福祉施設で行ったBabyloidによる介入実験で、抑うつ症状に対して有意傾向が認められた医学的な検証結果を述べ、同学会から高く評価されました。検証は、種田教授、岸講師、井原講師との共同研究として行われました。
加納准教授はBabyloidの実用化に向け、「被験者数を増やし、中長期的な介入実験を行い、医学的なエビデンスを蓄積していきたい」と話しています。