中京大学経済学部×三井不動産リアルティ 企業人による講義を受講

 三井不動産リアルティ株式会社の派遣講師による講義が12月3日、中京大学名古屋キャンパスで行われ、経済学部の釜田公良教授と齊藤由里恵准教授が指導するゼミ学生約40人が受講した。

 本講義は、一般社団法人中部経済連合会(中経連)の産学共創によるキャリア教育(人材育成)実践策「キャリア教育共創プログラム」の一環として行われた。三井不動産リアルティ名古屋支店業務部の林良典さんが講師を務め、「働くための知識と技術」をテーマに、社会人として働くうえで大切なことやビジネス上の信頼関係を築くうえで大切なことは何かを学生たちに伝えた。

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 講義の序盤は、林さんが不動産仲介業のビジネスモデルについて説明。不動産という商品を売買するわけではなく、不動産を売りたい人と買いたい人の仲介というサービスを提供していることから、自社商品というより、自分自身を評価していただいてお客様から信頼を得て選んでいただくことがモットーであると話した。

林さんは、会社の商品ではなく、自分自身を評価されて選んでもらえる人材になるためには、社会人とは何かを理解しておくことが大切だと話し、「社会人になるということは、プロフェッショナル=信頼される人物になるということです。それは、自身がもっているものを信頼に足るところまで引き上げ、徐々にステップアップしていき、やがて会社の中核を担っていくということです」とまとめ、「皆さんは一体何のプロになるのか。それは皆さんの中にあるものを伸ばしていただいて、これから先の就職活動を通して見つけてください」と学生たちにエールを送った。

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講師を務めた林さん

 講義の終盤は、信頼関係を築くために必要なコミュニケーションスキルを説明。コミュニケーションにおいては、特に「共感性」と「返報性」が重要であるとして、相手の話に共感してポジティブな反応(返報)をすることで、相手も自分に共感してポジティブな反応を返してくれるようになる。お互いに共感を呼びながら返報していくことが信頼関係を築くために必須のスキルであると説明し、話す力と聴く力を身に付けていく大切さを説いた。

 採用担当を務める林さんは、面接においても共感性と返報性を見ており、どれだけ共感が生まれて距離感が近づくかが重要であると話し、会社選びのポイントについては「今すぐやりたいことは見つからなくても、出来ることを見つけてください。それをさまざまな業種・会社に当てはめてみると、皆さんに合う業種・会社が見つかり、5年後、10年後の自分が思い描けると思います」と学生たちにアドバイスを送った。

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講義の最後には質疑応答の時間が設けられた

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