活動・取組

FDセミナー・ワークショップ

中京大学では、教育に関する手法や考え方についてのセミナーを継続的に開催することで、専任、非常勤を問わず全学的な取組として本学の教育力の向上を図っています。

2月27日 中京大学第2回FDセミナーを開催

 中京大学教育推進センター主催2023年度中京大学第2回FDセミナーが、2月27日、対面及びオンラインで開催され、計90人が聴講しました。なお、事前申し込みにより当日参加が難しい教職員にはオンデマンドの配信も行われ、オンデマンド視聴で61人が聴講しました。
 今回のセミナーは、「大人数講義の運営」をテーマとして、大森達也副学長(教育担当、教育推進センター長)から「2023年度授業改善のためのアンケート振返り」の話題提起があり、続いて谷口勇仁教授(経営学部)に「大人数講義のツボ」の題目で講演いただきました。
 大森副学長は、過年度から直近の「授業改善のためのアンケート」の結果について振返りを行い、どの設問においても年々平均値は向上しており、全体的に改善されていると説明があった。ただ、回答率や学生自身が対象授業の学習到達目標を達成したかを問う設問3について、学生が正しく自己評価できることは学習者本位の教育の観点においても、今後重要になってくると述べられました。また、アンケートの結果が向上しているにも関わらず、大人数の講義型授業における教員の課題感は省察コメントなどでも挙げられていることから、日々の授業のヒントを得る機会にして欲しいと述べられました。
 続いて、谷口教授による講演「大人数講義のツボ」では、大人数講義において、講義をどのように設計すればよいのか、また学生にどのように振る舞えばよいのかについて、谷口教授が実践していることについて具体的な例を提示しながら説明されました。
 講演後には、大森副学長、谷口教授と参加者との意見交換の場が設けられました。参加者から「授業のモジュール化をすることで学生の集中力を維持・向上する方法として学ぶことができた」などの感想も得られました。
 閉会後も対面参加の教員らが谷口教授に熱心に質問する姿も見られ、セミナー後に行われた参加者アンケートにおいても、9割以上がセミナーの内容は有意義なものであったと回答得られ、有益なセミナーとなりました。

9月12日 中京大学第1回FDセミナーを開催

 中京大学教育推進センター主催2023年度中京大学第1回FDセミナーが、9月12日、対面およびオンラインで開催され、計142人が聴講しました。なお、セミナーは後日録画を視聴することができ、オンデマンド視聴で89人が聴講しました。
 今回のセミナーは、「中京大学のFD(Faculty Development)とは?」をテーマとして、大森達也副学長(教育担当、教育推進センター長)から「FDをとりまく高等教育政策の現状について」話題提起があり、続いて安村仁志名誉教授(前学長・初代FD委員会委員長)が「温故知新中京大学FD」をテーマに講演しました。
 大森副学長は、国内の高等教育政策の最新動向について解説し、これらが大学のFDプログラムに与える影響について洞察を提供しました。続いて、安村仁志名誉教授による講演「温故知新中京大学FD」では、社会状況の変遷とともに本学のFD活動を振り返りました。その後、本学の現状と課題を踏まえ「大学というものの置かれている状況、これからの状況に立てば、『より良い教育』を常に求め、学生に向き合っていかなければならない」と述べられました。
 講演後には、安村名誉教授、大森副学長と参加者との意見交換の場が設けられました。参加者から「FDを自分ごととして考え、個々の工夫を共有すること、対話することの重要性を感じました」などの感想も得られました。
セミナー後に行われた参加者アンケートにおいては、9割以上がセミナーの内容は有意義なものであったと回答得られ、有益なセミナーとなりました。

4月6日 中京大学FDワークショップを開催

 中京大学教育推進センター主催2023年度中京大学FDワークショップが、4月6日、オンラインで開催され、計26人が聴講しました。
 今回のワークショップは、名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授の丸山和昭氏を講師に迎え、新任をはじめ希望する教員向けに、「授業設計の基本」をテーマとして実施しました。
 ワークショップでは、「学習目標の設定」「評価課題の作成」「教授法の活用」の3つを柱として、講義、グループワーク、情報共有を繰り返しながら、実際に授業目標や学生への問いかけ等を考える機会が設けられました。
また、本学HPに掲載されているDP・CP・AP、カリキュラムツリーやナンバリング、シラバスなどを見ながら、学部全体のカリキュラムにおいて個々の授業がどのように位置づけられているか俯瞰して考える場面もあり、カリキュラム全体への理解を深めることの重要性について気づきの得られる内容となりました。
 セミナー後に行われた参加者アンケートにおいては、9割以上がワークショップの内容は有意義なものであったと回答しました。参加者からは、「自分の授業設計を見直す良い機会となり、早速取り入れたい方法や考え方もあって、有意義な時間となりました。」「アクティブラーニングを実現した授業への見通しを持つことができた。今後は、問いの質を意識しながら授業づくりを進めていきたい。」「ワークショップ形式で、自分のこととして考えることができました。」などの感想も得られ、有意義なワークショップとなりました。

過去5年間のFDセミナー・ワークショップ実績
年度 月日 テーマ
2023 2月27日 大人数講義のツボ
9月12日 中京大学のFD(Faculty Development)とは?
4月6日 授業設計の基本
2022 2月24日 授業運営・業務における重要情報の扱いと情報セキュリティ対策のありかた
9月12日 障害学生の合理的配慮をふまえた授業設計について
4月6日 授業設計の基本
2021 12月1日 オンラインによるグループワークの設計と実践
9月14日 レポート課題を軸に考える授業設計
4月3日 新任教員のための授業準備講座
2020 12月7日 オンライン授業を対象としたインストラクショナル・デザイン
-オンデマンド・リアルタイム・対面とのブレンドなどの状況に応じて-
9月8日 オンライン授業で学生の学習を促す工夫
2019 12月6日 多人数授業におけるアクティブ・ラーニングの活用
11月12日 授業設計とルーブリック
10月2日 学生と良好なコミュニケーションを築くには
5月29日 アクティブ・ラーニングの推進について
4月6日 若手教員の教授法の向上を目指して
2018 12月15日 ルーブリック研修会~ルーブリックの利点を実感する~
9月14日 若手教員の教授法の向上を目指して
4月7日 新任教員の基礎的スキルの定着を目指して

アンケート

中京大学では、本学の提供する学びの機会を授業そのものとその周辺環境の両面から改善できるよう、学生の意見を抽出するために各種アンケートを実施しています。「授業改善のためのアンケート」では、授業に対する学生の意見から、各教員や学部、大学が授業内容などを改善しています。「授業環境・学内環境に関するアンケート」では、大学の設備やシステムについての学生の意見を、各管理部署が今後の整備の参考としています。

実施期間

●授業改善のためのアンケート:各学期授業週13週目~15週目
●授業環境・学内環境に関するアンケート:春学期授業週13週目~15週目頃

アンケートのページはこちら→

刊行物発行

中京大学では、本学のFD活動を学内外により広く知っていただくため、2種類の刊行物を発行しています。年間を通じた活動報告について年1回発行する「FD活動報告書」、よりタイムリーな情報を発信し、FDに親しみを持っていただくために各学期に発行する「FDNEWS」は、それぞれ本HPでも公開し、教職員、学生を問わず広く周知しています。

発行時期

●FD活動報告書:6月
●FDNEWS:春学期(4〜5月頃) 秋学期(10~11月頃)

刊行物のページはこちら→

教員によるFD参観(授業公開)

FD活動

中京大学では、FD委員会(現在の教育推進センター委員会)における検討に基づき、2010年度春学期より「教員によるFD参観(授業公開)」として本学専任教職員、非常勤講師を対象とした授業公開を本格的に実施しています。 この取組は、他の教員の授業を参観することにより、

  • 話し方、授業の組立て・進め方、機材の利用方法などを参考にする
  • 関連する授業の具体的な内容を参考に、学部カリキュラムをより有機的なつながりのあるものとする

ことなどを直接の目的としますが、教員が互いに授業を行う上でのノウハウを共有し、学部教育レベルから教授能力向上についての建設的な意見交換を行うコミュニティをつくろうとする趣旨に基づくものです。

構えることなく普段どおりの授業を教員が互いに参観することで、それぞれの「良いところ」を自身の授業に活かしていくための良い機会となり、ひいてはそれが本学全体の授業の質を高めることにつながるものと考えます。この取組を継続的に行うことで、より良い授業が確実に学生に提供されるようになります。

2023年度開催期間

●各学期授業週2週目~14週目
※参観のお申込みについては、CHUKYOグループウェアまたは非常勤講師控室の案内をご覧ください。

JPFF実践的FDプログラム(オンデマンド講義)の活用 *本学専任教職員対象  

全国私立大学FD連携フォーラム(JPFF)が提供する「実践的FDプログラム」とは、教員が自らの授業を専門分野と教育学の観点から省察することが出来る知識、技能、態度、特にアクティブ・ラーニングを実践する能力を修得することを狙いとした研修プログラムです。このプログラムを活用することで、大学教員に求められる教育力量と職能を育成し、大学教育の質を保証することを目指すものです。
*JPFFホームページ http://www.fd-forum.org/fd-forum/

オンデマンド講義の利用を希望する本学の専任教職員は、申し込みフォームに必要事項を記入のうえ、お申込みください。

お問い合わせ先
中京大学教育推進センター(担当部署:教学部教務センター) fd-office[at]ml.chukyo-u.ac.jp ※[at]は@に置き換えてください。

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