活動・取組

FDセミナー・ワークショップ

中京大学では、教育に関する手法や考え方についてのセミナーを継続的に開催することで、専任、非常勤を問わず全学的な取組として本学の教育力の向上を図っています。

9月8日 中京大学第1回FDセミナーを開催

 中京大学教育推進センター主催2026年度中京大学第1回FDセミナーが、9月8日、オンラインで開催され、計48人が参加しました。なお、本セミナーは当日参加できない方を対象としたオンデマンド配信も行われ、計89人が視聴しました。

 教学マネジメントの確立と内部質保証の充実が求められる現在、授業アンケートは、単に教員個人の授業を点検するための手続きにとどまらず、学生の学修状況を把握し、教員自身の授業改善や各学部のカリキュラム充実につなげるための形成的なツールとして活用することの重要性が増しています。そのためには、「授業アンケートは何のために行うのか」「得られた結果をどのように授業改善へ結びつけるのか」についての共通理解の醸成が必要です。また、個々の授業における改善の取組が、3つのポリシーに基づく学位プログラムの質保証や、大学全体の教学マネジメントにおけるPDCAサイクルと接続していることを理解することも重要です。
こうした背景を踏まえ、教育推進センターでは、日本におけるFDの第一人者であり教学マネジメント指針の策定にも関わられた佐藤浩章教授(東京大学 大学総合教育研究センター TL推進部門長)をお招きし、セミナーを開催いたしました。本セミナーは、授業アンケートの本質的な意義や授業改善への活用方法を通じた教育の質保証について理解を深めるとともに、アンケートを「評価されるもの」から「授業をより良くするための情報源」へと捉え直し、本学の教育改善および質保証に主体的に関わるための視点を得ることを目的として実施されました。

 当日は、佐藤教授から授業評価の必要性や歴史的背景、授業アンケートが持つ意義や特徴、分析・見直しの視点、さらには具体的な活用方法に至るまで、多角的な視点からご講演をいただきました。
講演の序盤に、「所属大学の授業アンケート」をテーマとしたセッションが設けられ、佐藤教授から本学の矢部学長補佐および丸山副部長へ質問を投げかける対話形式で、本学における現状や課題の確認が行われました。

 また、「授業アンケートの活用方法」に関するワークショップでは、参加者が4人一組のグループに分かれ、具体的な改善提言に向けた熱心な議論を展開しました。グループワークの終わりには、議論された成果に対して佐藤教授および矢部学長補佐から直接フィードバックが行われ、単なる質疑応答にとどまらない、実践的かつ活発な意見交換の場となりました。参加者にとっては、自らの授業改善にとどまらず、本学全体の教育の質保証に向けた主体的な学びと気づきを得る貴重な機会となりました。

4月6日 中京大学FDワークショップを開催

 中京大学教育推進センター主催2026年度中京大学FDワークショップが、4月6日、名古屋キャンパスで開催され、25人が受講しました。

 今回のワークショップは、名古屋大学教育基盤連携本部(高等教育システム開発部門)/名古屋大学高等教育センター准教授の安部有紀子氏を講師に迎え、2025年度期中に着任した教員、2026年度に新たに着任した教員及び博士後期課程の学生向けに、「授業設計の基本」をテーマとして実施しました。

 ワークショップでは、「『教えること』の基本的な考え方」をメインとし、「伝える・伝わるを体験してみよう」「授業デザイン」「成績評価・教授法のコツ」について、講義、グループワーク、情報共有を繰り返し、実際に伝えられる側を経験しながら伝わるための方法について考えました。

 また、近年の高等教育の動向を踏まえ、学修者本位の学びを促す授業設計とはどのようなものか、到達目標を定め、目標の達成度を測る評価方法と授業内容を組み立てるバックワードデザインの考え方や学部全体のカリキュラムにおいて個々の授業がどのように位置づけられているか俯瞰して考える場面もあり、個々の授業のみならずカリキュラム全体への理解を深めることの重要性について気づきの得られる内容となりました。

 セミナー後に行われた参加者アンケートにおいては、「FDワークショップの内容は有意義な(参考になる)ものでしたか。」との問いに9割以上の肯定的な回答を得られました。

 参加者からは、「授業を進める立場としてはどれほど伝わりにくいものなのかを考えさせられるワークショップでした。今後の授業設計に活かしていきたいと思いました。」「これまでやってきたことを後押ししてもらえたように感じた部分も多く、授業への楽しみな気持ちが強まりました。」など、実践につながる感想が多くありました。また、参加した博士後期課程に在籍する大学院生から学生視点の率直なコメントもグループワークでは交わされ、有意義なワークショップとなりました。

過去5年間のFDセミナー・ワークショップ実績
年度 月日 テーマ
2026 9月8日 授業アンケートの活用と教学マネジメントへの接続について
4月6日 授業設計の基本
2025 3月4日 生成AI時代のレポート課題をどう設計するか
9月19日 『知の総和』答申を踏まえた教育の質保証と教職員の高度化について
4月4日 授業設計の基本
2024 3月25日 学生の多様性を尊重したアクティブラーニングの実践
9月19日 性の多様性に配慮した授業の実施方法および学生との接し方について
4月5日 授業設計の基本
2023 2月27日 大人数講義のツボ
9月12日 中京大学のFD(Faculty Development)とは?
4月6日 授業設計の基本
2022 2月24日 授業運営・業務における重要情報の扱いと情報セキュリティ対策のありかた
9月12日 障害学生の合理的配慮をふまえた授業設計について
4月6日 授業設計の基本
2021 12月1日 オンラインによるグループワークの設計と実践
9月14日 レポート課題を軸に考える授業設計
4月3日 新任教員のための授業準備講座
2020 12月7日 オンライン授業を対象としたインストラクショナル・デザイン
-オンデマンド・リアルタイム・対面とのブレンドなどの状況に応じて-
9月8日 オンライン授業で学生の学習を促す工夫
2019 12月6日 多人数授業におけるアクティブ・ラーニングの活用
11月12日 授業設計とルーブリック
10月2日 学生と良好なコミュニケーションを築くには
5月29日 アクティブ・ラーニングの推進について
4月6日 若手教員の教授法の向上を目指して
2018 12月15日 ルーブリック研修会~ルーブリックの利点を実感する~
9月14日 若手教員の教授法の向上を目指して
4月7日 新任教員の基礎的スキルの定着を目指して

アンケート

中京大学では、本学の提供する学びの機会を授業そのものとその周辺環境の両面から改善できるよう、学生の意見を抽出するために各種アンケートを実施しています。「授業改善のためのアンケート」では、授業に対する学生の意見から、各教員や学部、大学が授業内容などを改善しています。「授業環境・学内環境に関するアンケート」では、大学の設備やシステムについての学生の意見を、各管理部署が今後の整備の参考としています。

実施期間

●授業改善のためのアンケート:各学期授業週13週目~15週目
●授業環境・学内環境に関するアンケート:春学期授業週13週目~15週目頃

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刊行物発行

中京大学では、本学のFD活動を学内外により広く知っていただくため、2種類の刊行物を発行しています。年間を通じた活動報告について年1回発行する「FD活動報告書」、よりタイムリーな情報を発信し、FDに親しみを持っていただくために各学期に発行する「FDNEWS」は、それぞれ本HPでも公開し、教職員、学生を問わず広く周知しています。

発行時期

●FD活動報告書:6月
●FDNEWS:春学期(4〜5月頃) 秋学期(10~11月頃)

刊行物のページはこちら→

教員によるFD参観(授業公開)

FD活動

中京大学では、FD委員会(現在の教育推進センター委員会)における検討に基づき、2010年度春学期より「教員によるFD参観(授業公開)」として本学専任教職員、非常勤講師を対象とした授業公開を本格的に実施しています。 この取組は、他の教員の授業を参観することにより、

  • 話し方、授業の組立て・進め方、機材の利用方法などを参考にする
  • 関連する授業の具体的な内容を参考に、学部カリキュラムをより有機的なつながりのあるものとする

ことなどを直接の目的としますが、教員が互いに授業を行う上でのノウハウを共有し、学部教育レベルから教授能力向上についての建設的な意見交換を行うコミュニティをつくろうとする趣旨に基づくものです。

構えることなく普段どおりの授業を教員が互いに参観することで、それぞれの「良いところ」を自身の授業に活かしていくための良い機会となり、ひいてはそれが本学全体の授業の質を高めることにつながるものと考えます。この取組を継続的に行うことで、より良い授業が確実に学生に提供されるようになります。

2025年度開催期間

●各学期授業週2週目~14週目
※参観のお申込みについては、CHUKYOグループウェアまたは非常勤講師控室の案内をご覧ください。

JPFF実践的FDプログラム(オンデマンド講義)の活用 *本学専任教職員対象  

全国私立大学FD連携フォーラム(JPFF)が提供する「実践的FDプログラム」とは、教員が自らの授業を専門分野と教育学の観点から省察することが出来る知識、技能、態度、特にアクティブ・ラーニングを実践する能力を修得することを狙いとした研修プログラムです。このプログラムを活用することで、大学教員に求められる教育力量と職能を育成し、大学教育の質を保証することを目指すものです。
*JPFFホームページ http://www.fd-forum.org/fd-forum/

オンデマンド講義の利用を希望する本学の専任教職員は、申し込みフォームに必要事項を記入のうえ、お申込みください。

お問い合わせ先
中京大学教育推進センター(担当部署:教学部教務センター) fd-office[at]ml.chukyo-u.ac.jp ※[at]は@に置き換えてください。

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