第46回中京大学ダンス部公演 工学部と共同制作した創作ダンス映像作品も発表 

 ダンス部は11月23日、豊田キャンパス6号館で第46回中京大学ダンス部公演「re:mind」を開いた。

 今年は、ダンス部が毎年約半年をかけて挑むコンクールや発表会が新型コロナウイルス感染症の影響により、次々と中止に。年度当初は部全体が落ち込んでいたが、和光理奈部長・監督(スポーツ科学部講師)を中心に「できないことを嘆くのではなく、できることを探そう」と4月にオンライン部活を再開。ダンス部では初めてとなる映像作品作りにも挑戦した。

 今回の公演は、オンライン部活などを経験して制作された作品発表の場となった。公演タイトル「re:mind」には、世界中が混乱している今の時代にもあきらめず活動したことを何年後かの自分自身が思い出し、生きる糧にしたいという思いが込められている。10作品の公演では、実際のダンスのみでなく、工学部曽我部哲也ゼミと共同制作したダンス部員が出演する創作ダンスの映像作品も公開された。当日は新型コロナウイルス感染症対策により観客を少人数に制限して行われたため、曽我部ゼミの協力により公演の様子は「スポーツ実技C(ダンス)」を受講した学生対象にも配信された。

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「スポーツ実技C(ダンス)」受講生に配信する曽我部ゼミ生 ダンス部員による創作ダンス

 1部と2部で5作品ずつの公演が行われ、1部は2020全日本高校・大学「オンライン・ダンスフェスティバル」(8月8、9日開催)参加作品である「希望の果実~Wishing for the world peace~」の映像からはじまった。同作品は、オンラインで部活動を再開した4月から制作されたもので、直接会って部活動できなかった部員たちがそれぞれ、自身の動画を撮影し、その動画をつなぎ合わせて作られた。

 2部では工学部曽我部ゼミと共同制作した創作ダンス映像作品が発表された。作品タイトルは本公演と同じ「re:mind」。富山映像大賞2020(10月中旬から一次審査)に応募するため、映像作品の制作経験が少ないダンス部が、工学部で映像メディア制作を研究している曽我部ゼミに協力を依頼して制作されたもの。自分たちで考えたストーリーについて創作ダンスを撮影し、曽我部准教授から指導を受けながら、約4カ月にわたって映像を制作した。編集は工学部4年の赤尾将吾さんが行った。

 そのほか、コンセプトから衣装など自分たちで考えた創作ダンスや、よさこいチーム晴地舞の演舞なども披露され、来場者は1作品が終わるごとに大きく拍手を送った。

 

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工学部と共同で制作した映像を公開 公演の最後に発表された作品

 主将の児玉鈴さん(スポーツ科学部3年)は「毎年ホールで約500人の観客を動員して開催していた公演は、新型コロナウイルス感染症やそれに伴う問題などを考慮し、キャンパス内で実施することになりました。多くの困難があった中で、新しく建てられたこの6号館で無事に公演を開催することができ大変嬉しいです。最後まで観ていただき本当にありがとうございました」と来場者に感謝した。

 また、今回の活動を振り返って「今年度上半期は活動自粛を余儀なくされ、目標を見失いかけた時もありましたが、和光先生とともに"特別な2020年度"にするため活動を続けてきました。公演を終えて、日々の積み重ね、どのような状況でも挑戦し続けることが未来を繋ぐのだなと改めて感じました。今年も残り僅かですが"特別な2020年度"にするため、最後までやり抜きたいと思います」と語った。

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今回の公演に携わったダンス部員、晴地舞の学生たち

 ※今回の公演で発表された映像作品は、以下からご覧いただけます。(中京大学公式YouTubeにリンクします。)

 「希望の果実 ~Wishing for the world peace〜

 「re:mind

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ダンス部、晴地舞、スタッフで記念撮影

2020/11/30

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