工学部生が学長賞を受賞
①卒業研究発表会で最優秀卒業研究発表者賞を受賞
②第18回能代宇宙イベントのカンサットフライバック部門で1位獲得

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 工学部生12人は3月14日、梅村清英学長から学長賞が授与されました。授与された学生は、工学部機械システム工学科主催の卒業研究発表会において、最優秀卒業研究発表者賞を受賞した秋庭祐弥さん(工学部4年)と、第18回能代宇宙イベントにおいてカンサットフライバック部門1位を獲得したCansat研究会のメンバー11人です。

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秋庭さんと梅村学長

 秋庭さんは同発表会において「人工断面画像を用いたセラミックスの微細構造分布の予測の検討」を報告しました。日本のファインセラミックス産業は、高い産業力と世界シェア(現在約40%)を有しています。今後市場の拡大が見込まれ、従来、研究員が手作業で行っていた方法から、革新的なプロセス技術が必要となります。秋庭さんの研究では、この作業をAI(人工知能)に代替させる新しい手法を提案しました。通常、AIの運用には「学習」が必要で、学習用データの作成作業の手間を解決する必要があります。秋庭さんの研究では、AIの学習用データを、人に代わって自動生成するAIを提案しました。問題の本質を捉えた新しい手法を提案したことと、AIソフトを自らプログラミングし、実データを用いた実験を通して有効性を実証した点が高く評価されて最優秀賞卒業研究発表者賞を受賞し、今回学長賞が授与されました。
 秋庭さんは、自身の研究を振り返りながら、今後より一層研究を深めたいと意欲を語りました。梅村学長は、今後ますます活躍されることを期待しています、とエールを送りました。

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(写真左から)中田圭祐さん、久保友悟さん、梅村学長

 続いて、Cansat研究会は、第18回能代宇宙イベントにおいてカンサットフライバック部門1位を獲得したことを受け、今回学長賞が授与されました。能代宇宙イベントは、日本の宇宙教育のためのイベントで、国内大学の宇宙工学を志す学生の登竜門となっています。カンサット競技は、空き缶サイズの「超小型模擬衛星(カンサット)」を高度 50m-100m 程度から落下させ、フィールド内目的地点までの自律的移動精度を競います。「中京大学 CanSat 研究会」は、開発した機体「ESPEL-2B」でフライバック部門に挑戦し、見事1位を獲得しました。
 同研究会リーダーの久保友悟さん(工学部3年)は、イベントを迎えるまでの苦悩を語り、チーム内で役割を決めそれぞれ責任を持ち一丸となって取り組むことができました、と報告しました。梅村学長は、1位という成果を残せたことは大変素晴らしいことです、と称えました。

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学生がそれぞれの成果を学長に報告する様子

学長賞受賞者

秋庭祐弥さん(工学部4年)「人工断面画像を用いたセラミックスの微細構造分布の予測の検討」

Cansat研究会
久保友悟さん(工学部3年)リーダー
中田圭祐さん(同4年)サブリーダー
岩頭拓海さん(同4年)
猪田歩夢さん(同4年)
中嶋泰宏さん(同4年)
永井瑞樹さん(同4年)
大堀武蔵さん(同4年)
釜田昇さん(同4年)
菱木亮佑さん(同3年)
力石蒼人さん(同4年)
水谷悠貴さん(同4年)

2023/03/23

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