国際芸術祭「あいち2022」に工学部大泉和文教授の作品が出展されます

 国際芸術祭「あいち2022」(以下、同展)に工学部大泉和文教授の作品が出展されます。同展は2010年から3年ごとに開催されており、今回で5回目を迎えます。国内最大規模の国際芸術祭の一つであり、国内外から参加する100人(組)のアーティストの1人に選出されました。大泉教授は、同展で新作《可動橋/BH 5.0》を発表します。同展は愛知芸術文化センターのほか、一宮市、常滑市、有松地区(名古屋市)を主な会場として展開し、現代美術、パフォーミングアーツ、ラーニング・プログラムなど、ジャンルを横断し、最先端の芸術を「あいち」から発信します。

 大泉教授が出展する作品《可動橋》は、2018年以来継続しているシリーズです。1990年代の冷戦構造終結後、時代の変遷を経てもなお、「橋」が暗喩する境界、分断、距離、相違、対立などが解消されない世界の諸相を本シリーズは反映しています。大泉教授は芸術の役割として、分断をつなぐコンセプチュアルな(概念としての)橋をつくり続け、他者とともに生きるための想像力を喚起しようと試みています。 今回の作品では、愛知県美術館10階のロビーにモニュメンタルな《可動橋/BH 5.0》を設置します。

 国際芸術祭「あいち2022」のテーマ「STILL ALIVE」は、愛知県出身のコンセプチュアル・アーティスト河原温の作品《I AmStill Alive》シリーズをヒントに、過去、現在、未来という時間軸を往来しながら、愛知県の誇る歴史、地場産業、伝統文化の再発見、生きることの根源的な意味などを考えるきっかけを示しています。


会期:7月30日-10月10日
会場:愛知芸術文化センター(愛知県美術館10階)
作品名:《可動橋/BH 5.0》

国際芸術祭あいち2022 大泉先生.png

2022/07/07

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