総合政策学部佐藤ゼミ マーケティング分析コンテスト2021最終候補作品に

 総合政策学部佐藤茂春プロジェクト研究(ゼミ)の学生6人が野村総合研究所主催の「マーケティング分析コンテスト2021」に応募し、12月23日、106件の応募の中から最終候補作品に選出されました。
 このコンテストは、野村総合研究所が調査を行った消費者マーケティングデータを基に、さまざまな視点から生活者の購買要因を掘り下げてデータ分析し、斬新なビジネスの法則や新しいマーケティング指標等の発見を競う国内最大級のマーケティング分析コンテストです。職業年齢を問わず、データサイエンスを専門とする社会人、大学院生、学部生等からも多くの応募がありました。

IMG_9036_hp.jpg

 
 佐藤ゼミの井上智椰さん(3年・リーダー)、袴田健介さん(4年)、石田佳大さん(4年)、久々湊崇人さん(4年)、木本慎太郎さん(3年)、川地凌矢さん(2年)による発表テーマは「ながら視聴における広告効果とながら視聴に適した広告の分析」で、ネットとテレビを同時利用する「ながら視聴」に対して、経済学の知識を応用してデータ分析をすることで、どのようなCMがより有効なのかを明らかにする研究結果を発表し、高く評価されました。

【学生のコメント】
■今回のプロジェクトは決して一人では成し遂げることができないものでした。大きな課題に直面することが何度もありましたが、その度にメンバーそれぞれが自分のできることを最大限に発揮してくれました。メンバーと佐藤准教授の力があったからこそ達成できたことであり、とても感謝しています。また、実務的な活用方法を軸として進めていった点が、審査においてもよく評価されていたことが個人的には喜べるポイントでした。審査のコメントを受け、今後はシンプルな分析方法に加えて、さらに高度な手法を使った分析に挑戦していきたいです。(リーダー:井上智椰)

■2000人規模の大きなデータセットを用いての分析は初めての試みでした。データの収集、加工から分析にいたるまで地道な作業が多く、データ分析が一筋縄ではいかないことを痛感しました。他にも、意図したデータの加工方法を見つけられず、予定が遅れることもしばしばあり、自分達の見通しの甘さも強く感じました。それでも、メンバーが根気よく作業に取り組み、なんとか完成させることができました。苦労の連続でしたが、メンバー全員の頑張りが評価され、嬉しく思います。(袴田健介)

■今回のプロジェクトは、佐藤准教授のご指導の下、長期間にわたり仲間と取り組んだので、最終候補作品にご選出いただき大変光栄です。コロナ禍ということもありオンライン上での共同研究が多くを占めていましたが、クラウドやコミュニケーションアプリの活用等、それぞれが創意工夫をし、オンラインの壁を超えた研究活動ができたことが今回の結果につながったと考えています。ご指導頂いた佐藤准教授、共に研究に励んだ仲間、並びに野村総合研究所ご関係者様、コンテストご関係者様に深く感謝申し上げます。(石田佳大)

■今回のコンテストの分析はほとんどオンライン、リモートで分析しました。チームのメンバーで分からないことがあったときはオンラインミーティングがない時に調べ、次のミーティングまでに仕上げておくなど、個々の力とチームへの貢献力が求められました。大変勉強になったのでメンバーには感謝しています。(久々湊崇人)

■チームの研究が高く評価され嬉しく思います。私はこの活動を通じてチームのメンバーにたくさん助けてもらいました。今度は私が助けることができるよう頑張っていきます。(木本慎太郎)

■チーム内唯一の2年生で、先輩方についていくので精一杯でした。それでも分析を仕上げることができ、またこのように評価されて嬉しく思います。しかし、この評価に満足せず、さらに上を目指して努力していきます。(川地凌矢)

【審査員の講評】
・テーマは面白い。そのためのデータ加工もひと手間あってよい。ただどうしてそうなのか、の理由の解明がない。
・着眼点がユニークで興味深い。分析の結果、ながら視聴に有用な広告の要素や特徴がうまく提示できており、実務的にも有用であると評価する。
・比較的シンプルな分析ながら、読み込みと考察がしっかりしているところが評価できる。
・ながら視聴における広告効果を、通常視聴の広告効果との比較によって抽出しており、興味深い。ネットへの誘導があると、ながら視聴に効果的であるなど、結果も納得できる。

【関連サイト】
 野村総合研究所マーケティング分析コンテスト2021実施レポート

2022/03/07

  • 記事を共有