経済学部中山ゼミ トランスコスモス財団の助成金を用いた研究成果を報告
経済学部の中山惠子ゼミは2月22日、トランスコスモス財団研究発表会を開催しました。
中京大学と公益財団法人トランスコスモス財団は2017年10月から、より良い社会の更なる発展向上に貢献することの一環として、大学生への奨学金給付事業に関する協定を締結しています。中山ゼミはトランスコスモス財団から助成金を用いて研究活動を行い、その最終報告会が行われました
【以下、経済学部3年の青松優衣さんからの報告】
中山ゼミは公益財団法人トランスコスモス財団から助成金をいただき、「食品ロス削減〜日本の企業・個人に食品ロス削減のきっかけを〜」をテーマに研究を行いました。
研究成果について2月22日、オンラインで最終報告会を開き、トランスコスモス財団の名倉様、宮腰様、西嶋様にオンラインで講評をいただきました。
「食品ロス」は、SDGsや地球温暖化などの観点から、国際的な機運の高まりを見せています。さらに、多くのゼミ生が食品を取り扱うアルバイトをする中で、食べ残し、期限切れ、破損などにより食べられるはずであった食品を廃棄する業務を経験していました。その際に「もったいない」という気持ちになっていたことから、身近な問題である「食品ロス」を研究テーマとしました。
研究やアンケート調査から、食品ロスに対する問題意識は高まっているものの、食品ロス削減のための行動へと移せていない現状が課題であることがわかりました。課題解決のために、企業・個人が取り組みやすい実用的な仕組みを構築することが必要だと考え、研究を進めました。
助成金は、新型コロナウイルスの影響により非接触でゼミをスムーズに行うためのオンライン設備投資費や、研究を進めるためAmazon Echoの購入費等に充てました。Amazon Echoは、家庭系食品ロス削減を目的とした活用ができるのかを知るために使用し、機能としては、調理手順の音声案内や食材の管理方法の提供等がありました。
私たちは研究を通して、チーム全員が同じ責任感を持って、ひとつのことをやり遂げることの難しさを学びました。1年間という長い期間のオンライン活動は、研究への熱量の差が生じやすく、全員が同じ意欲を持って議論をすることの難しさを痛感しました。同じ熱量を持って研究を進めるために、情報の共有を頻繁に行うことや、意見交換しやすい雰囲気づくりなど積極的な意思疎通が必要であると再認識しました。活動を通じて身につけたことを今後に活かし、更なる成長ができるよう尽力いたします。
最後となりますが、トランスコスモス財団をはじめ、研究を進めるにあたり支えていただいた皆さまにゼミ生一同感謝を申し上げます。