国際教養学部4年生の吉永翠さんが日本女子体育連盟主催の研究論文発表会で研究発表

 国立オリンピック記念青少年総合センターで2月25日に開催された日本女子体育連盟・未来世代の研究発表会(第63回研究論文発表会)で、国際教養学部4年生の吉永翠さん(渡邊航平ゼミ)が研究発表を行った。

 日本女子体育連盟・未来世代の研究発表会は全国の大学の学士・修士・博士課程の修了年度の学生らが学位論文の研究内容を紹介する研究発表会。吉永さんは卒業論文である「日本とドイツのプロサッカークラブによるSNSを利用した情報発信の特徴の相違」(吉永翠、渡邊航平)に関する発表を行った。

 吉永さんの卒業論文は、ドイツと日本のプロサッカーリーグであるブンデスリーガとJリーグの1部所属全チームの1年間のTWEET、計13万件の分析をした大規模な調査研究。ブンデスリーガとJリーグとの間ではチームが発信する情報の内容に大きな違いがあり、ブンデスリーガは競技自体に関する情報を多く発信している一方で、Jリーグは選手のオフショットやグッズなど競技自体に関する情報以外の情報を多く発信していることを明らかにした。

 吉永さんは「ファンが求める情報が両国間で異なっている可能性があり、ブンデスリーガの歳入がJリーグに比べて、5倍以上かつ成長を続けている背景にブンデスリーガのファンが競技自体へ大きな興味を持っていることが関連するのではないか」と考察している。

 日本国内でのJリーグ観戦のみならず、国際教養学部・セメスター留学でドイツへ留学した際には、実際に多くのブンデスリーガの試合観戦をし、プロサッカー観戦を通して両国の違いを感じてきた。分析をしたTWEETもブンデスリーガが発信するものはドイツ語であり、4年間を通して国際教養学部で学んできたことを存分に発揮した研究となった。

 指導教員である国際教養学部の渡邊航平准教授は「吉永さんは、我々の研究室での活動のみならず経済学部・中山ゼミで行われているプロスポーツ観戦に関する研究活動にも参加させてもらっている。こういった学部や研究分野を越えた学びが、卒業論文や今回の研究発表にも生かされていた」と評価している。

 日本女子体育連盟・未来世代の研究発表会 ホームページ

 https://www.japew.com/research-presentation

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発表する吉永さん

2020/02/25

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