経営学部津村ゼミ3年 産学連携で株式会社ドリームの商品をマーケティング

 中京大学経営学部津村将章ゼミの3年生は健康用品などを扱う通販会社の株式会社ドリームと産学連携活動を行った。

 ドリームの商品をどのように売るのかについて、商品別に4班に分かれてマーケティングの観点から分析を行い、その結果を2月6日に発表した。発表したいくつかの施策については、今後実施される予定。

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【学生報告文】

■私たちは、株式会社ドリームの「歯ぎしりぴたりストロング」という商品の売上増加を目的にマーケティングに取り組みました。

 私たちが目を付けたのはパッケージです。日本製のブランド力をテーマに、既存研究をもとにパッケージの変更を試みました。自分たちで多くの画像からパッケージを選別、合成し、その後実際に歯ぎしりに悩んでいる方に細かくアンケートを取りました。結果、以前のパッケージよりも評判が良いことが判明し、ドリームに提案して認めてもらうことができました。自分たちのアイデアから、商品をマーケティングし、有効な結果を出す貴重な経験ができました。

■私たちは、株式会社ドリームの「いっしょに逃げてもいいのかな」というペットの防災ブックを取り上げました。既存のアンケート結果より、ターゲットを女性に絞ったポスター広告の作成を試みました。様々な女性向け広告を収集、分類し、それぞれ作成しました。

 作成後には実際に、「ペット博」というイベント会場でアンケート調査を行いました。結果、既存のポスター広告よりも良い結果が見られたため、ドリームに提案したところ、作成したポスター広告の使用を検討してもらえることになりました。

 自分たちで一からマーケティングを行い、良い結果を得られたことはとても貴重な経験となりました。

■私たちの班は、尿漏れを防止する健康器具のプロモーションを行いました。産学連携に協力してくださった株式会社ドリームに対して新たな販路を広げるきっかけを提供することを目的に、デイサービスの施設にて実際に商品を使用するイベントを提案・企画しました。

 今回扱った商品は人のデリケートな部分に関わる特性上、正攻法が効かない難しいプロモーションになりました。しかし、マーケティングだけにとどまらない様々な分野の論文を読み進めていくうちにいくつものアイデアが生まれ、アレンジして実現するに至りました。その結果、イベントには多くの参加者が集まり、高価格帯の商品を買ってくれる人たちもいたことは自信につながりました。理論に基づいたアイデアを出す、大学生らしい産学連携活動ができたと思います。

■私たちのグループは「カモフラネイル」という商品の売上を伸ばすプロモーションを考案することをテーマに取り組みました。現在起用されている広告とは別に、3種類の「メタファー表現」という修辞技法を利用した広告を作成し、株式会社ドリームのモニターに対してアンケート調査を行いました。調査結果は統計学を用いて分析しました。

 結果として既存の広告と比較してより有効であるといったデータは得られませんでしたが、今まで明らかにされていなかった、メタファーが人の購買意欲に対して影響を及ぼすメカニズムを発見することができました。

2020/02/19

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