工学部 IWAIT最優秀論文賞と卒業研究発表会最優秀賞を受賞した学生2人が学長賞

 工学部野浪亨研究室の佐伯省吾さん(4年)は工学部機械システム工学科主催の卒業研究優秀者発表会で最優秀卒業研究発表者賞を受賞、橋本学研究室の寺沢拓真さん(4年)は画像工学の国際会議IWAIT2020でBest Paper Awardを受賞し、それぞれ学長賞に選ばれた。

 学長賞の表彰式は2月13日に行われ、安村仁志学長から二人に表彰状とトロフィー、副賞が手渡された。

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安村学長から表彰状を受け取る寺沢さん

表彰状を手に記念撮影した佐伯さん

 佐伯さんは歯や骨の主成分であるアパタイトを用いて環境を整備する研究をしており、野浪研究室が独自に開発した材料のひとつ「マリモアパタイト(アパタイトをマリモのような形に成長させたものでその隙間にさまざまな機能性材料を担持できる。薬を複合化すればドラッグデリバリーシステムに使用できる可能性がある。)」に鉄を加えることで、より性能を高めることに成功した。「新しい手法を用いて、今までに無かったものを発表できたことが受賞につながりました」と話した。

 また、寺沢さんは1月にインドネシアで開かれた国際会議IWAITで、ロボットが3次元計測の技術を利用してモノの形状や使い方などの機能を理解して、それにあった行動をすることができるようにした研究について報告。寺沢さんら橋本研究室に所属する3人による研究論文「Robotic Motion Generation for Realization of the Target Task Using Function and Poses of Objects」が最優秀論文賞にあたる"Best Paper Award"を受賞した。

 佐伯さん、寺沢さんともに大学院に進学する。安村学長は「楽しみですね。頑張ってください」と激励した。

 橋本教授は「二人は進学を考えてくれていますが、工学の分野では博士号も珍しくなくなりつつあり、エンジニアの視野として普通に入れておくべき選択肢になっています。特に海外では普通のこと。修士に行ってもその意識を持っていてもらいたいです」と話した。

 また、野浪教授は研究環境について「名古屋は工学研究がやりやすい。東京や大阪に普通に無いような高度な機械を企業が持っていたりします。工学が充実した大学も周りに多く、研究のために機械を借りたり、共同研究を行ったりできるため研究が進めやすい環境だと思います」と語った。

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(左から)安村学長、寺沢さん、佐伯さん、橋本教授、野浪教授

2020/02/14

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