「学生政策コンペ」で、総合政策学部・桑原プロジェクトチームと今井プロジェクトチームが優秀賞を受賞

 日本地域政策学会東海支部が主催する「第1回学生政策コンペ」が12月21日、名古屋キャンパスで開催された。中京大学、岐阜大学、愛知大学、名古屋商科大学の4大学から8つのチームが参加し、総合政策学部・桑原プロジェクト研究の3年生チームと今井プロジェクト研究の3年生チームが優秀賞を受賞した。

HP表彰式)優秀賞 桑原ゼミ-3.jpg HP表彰式)優秀賞 今井ゼミ-2.jpg
桑原プロジェクト研究 今井プロジェクト研究

 同コンペは、政治学・教育学・スポーツ科学など地域に関わる様々な研究をしている同学会が、将来、地域を担って活躍していく学生たちにも参画してもらい、東海地域についての研究交流をさらに深めることを目的としたもの。「地域政策や地域づくりに関する内容であれば、専攻領域は問わない」をテーマとした内容で、東海エリア4大学の学生らと関係者の約90人が集まった。

HP報告)今井ゼミ-3.jpg
研究報告の様子

 コンペでは、授業をとおして地域課題などのさまざまな問題についてフィールドワークを行って分析し、その解決策を模索した成果について8チームが発表を行った。「沖縄県の子どもの貧国問題」や「修学旅行から始める観光マーケティング」、「カルタづくりを通した子どもたちの地域愛育成に関する実践」「AI時代と物流に視点を当てて」など、広い視野に立った案が発表された。

 発表内容の充実さからか、審査員からも「企業の採算はどうですか」「実用化への働きかけは、どのように行っていますか」など、一歩踏み込んだ質問も多く飛び出した。発表者たちは、ひとつひとつ言葉を選びながら真摯に回答し、また自治体に対する要望などもいくつかあげていた。

 最後の講評で、審査員らは「政策提言やデータの収集、また考察など、各大学とも完成度が高く、私たちも非常に勉強になりました。大学の枠を超えて切磋琢磨する、本当に面白いコンペとなりました」と話した。

【優秀賞】

 ■中京大学 桑原プロジェクト研究

 三重県松阪市宇気郷地区の「高齢化」に着目し、コンパクトな暮らしやすい地域づくりを行うための取組みを行った。メンバーは「今後は現地のみなさんに『この内容だったら移住者が住んでくれるね』と言ってもらえるようにしていきたいです」と話した。

 ■中京大学 今井プロジェクト研究

 岐阜県多治見市は少子高齢化や人口減少などの社会問題を抱えており、「♯美濃焼を世界に」を軸にした観光政策を通じ、訪日外国人を呼び込むなどの「まちで稼ぐ仕組みづくり」を提案した。メンバーの学生らは「チームワークの良さが勝因です」と笑顔を見せていた。

2019/12/25

  • 記事を共有