国際教養学部齊藤ゼミ 昨年度に続きアイデアピッチコンテスト2019で2チームが受賞

 国際教養学部の齊藤公輔ゼミの3年生6人は、1115日、東海地区の大学による起業家育成プロジェクト"Tongali"が主催する「アイデアピッチコンテスト2019」本選に2チームで出場し、それぞれTongali賞、サポーター賞を受賞した。Tongali賞には活動支援金10万円とTongaliハウス(名古屋大学にあるコワーキングスペース)使用権、起業のための実務サポートが提供される。齊藤ゼミの同コンテスト受賞は昨年度に続き2度目だった。

 コンテストは旧那古野小学校を利用した「なごのキャンパス」で行われ、両チームは応募総数43チームの中から111日に行われた予選を通過して本選の18チームに残った。約150人の観客の前でプレゼンテーションを行い、本選審査員6人、企業審査員の協議により賞が授与された。

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齊藤准教授と受賞したゼミ生たち

 Tongali賞を受賞したチーム「Sai10」は、オシャレになりたくてアドバイスを必要としている人と、その人たちをスタイリングしたいオシャレ好きな人をつなげるサービスについて発表。「身近な問題を解決したい」と学生が日常で困っていることから同サービスを提供できるアプリ「マイスタ」を提案した。環境問題や社会問題に配慮した"エシカルファッション"ブランドからの広告のみを受け付け、アプリ売り上げの一部を社会貢献に回すことがポイントのひとつ。「アプリを使用するだけで意識していなくても社会貢献できる」点も評価された。また、プレゼンテーションでは劇で魅せるなどの工夫も行った。

 サポーター賞である三井物産賞を受賞したチーム「名古屋の三人娘」は、不規則な睡眠生活を送る人を対象とした、スマートフォンと連動する、枕に入れ込む睡眠満足シートを提案。「睡眠分析をするアプリもありますが、スマホの電磁波が人体に悪影響ともいわれているためシートを考えました」と話し、実現できる"技術"が予選前日まで見つからず、発表内容の調整に苦労したという。「人体に悪影響があるなど今ある課題を解決している」「睡眠という誰もが行っていることにビジネスの萌芽を見つけたのが良かった」と評価された。

 両チームメンバーは「本選会場は予選よりアットホームな雰囲気だったが、予選より緊張しました」「予選で指摘されたことを見直し、先生のアドバイスを受けて提案に付加価値をつけたことが選ばれた理由の一つだと思います」と振り返った。

TongaliTokai Network for Grobal Leading Innovators)は東海地区の国立5大学(東海地区産学連携大学コンソーシアム:名古屋大学、豊橋技術科学大学、名古屋工業大学、岐阜大学、三重大学)ではじまり、今年度から中京大学と名城大学が実施機関として参加している起業家育成のプロジェクト。次世代の起業家を育成・支援する多面的なプログラムを提供することを目的に、活動拠点の提供や活動資金の援助、イベントの開催を行っている。

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Sai10 名古屋の三人娘

Sai10 : カンヘインさん、筧はなさん、清水杏奈さん

名古屋の三人娘 : 椎木晴加さん、影山ひよりさん、水嶋千尋さん

 【学生からのコメント】

・私たちは、自分たちの生活の"あるある"を出し合い、アプリを作りました。仲間と話し合ったり先生にアドバイスをもらったりすることでアプリをより良くし、賞を取ることができてとても嬉しかったです。アイデアピッチコンテストのおかげ商品を作る楽しさも学ぶことができました。

 ・ビジネスを考えることは、普段の大学の授業では学ぶことの無い新たな勉強でした。コンテストに出場したことで、様々な人々と出会い、考えを知り、自分の視野が広がりました。自分たちの商品で賞が取れたことはとても嬉しかったです。先生や仲間のサポートに感謝したいです。

 ・自分たちなりに頑張って準備しましたが、他の参加者の人たちの素晴らしいアイデアに受賞は少し諦めていました。だからこそ名前が呼ばれた瞬間想像の何倍も嬉しかったです!

2019/12/02

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