国際英語学部伊藤ゼミ3年生 大学生観光まちづくりコンテスト2019で1位と企業賞をダブル受賞

 国際英語学部伊藤清道ゼミの3年生7人は9月6日に行われた「大学生観光まちづくりコンテスト2019」の北陸ステージ本選に出場し、「観光庁長官賞(1位)」と「JTB賞」の二つを受賞した。36チーム応募の中から本選に出場したのは10チームだった。

 同大会北陸ステージのテーマは「北陸ならではの資源を活かした広域周遊型の『観光まちづくり』」。伊藤ゼミチームは"若者の日本酒離れ"と北陸観光の強みが"豊かな日本酒と食のバリエーションにあること"に着目し、女性の関心が高い「おしゃべり」「意外なスイーツ」を利用して日本酒と北陸の未来を拓く「夕暮れおしゃべり酒場認定店制度」を提案した。

 学生はゼミの時間問わず打ち合わせを繰り返し、同時にインターネットを使用して若い女性150人にアンケートを実施。現地のOB会に助けてもらいながら考えた案を持って北陸三県に何度も足を運び、現地のヒアリングと確認を進めた。大学職員やゼミの先輩、教授に模擬審査もお願いして本選前日まで修正と調整を繰り返した。「現地の人からは厳しい指摘が相次ぎくじけそうにもなりましたが、意見を参考に案を練り直したことで、審査員からは実現可能性について高い評価をいただくことができました。プロジェクトは担当者だけでなく関わった全員で作り上げるものだということを体感しました」という。

 提案については、現地調査によってすぐに実行できそうな案に仕上げていることや、若い女性という新しい日本酒の市場の創造に取り組んだこと、また、認定店制度だから初期投資がほとんどいらず、実現がしやすいという点で評価を得た。

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 リーダーを務めた鯉江紗衣さんは「4か月間打ち合わせを繰り返し、アルバイトや趣味の時間を割いて提案作成に時間をかけ、ゼミ活動が中心となる生活でした。挫折しそうになる場面もありましたが、誰よりも近くでサポートしてくださった先生や、現地調査で協力してくれた人たち、家族や友人に背中を押されて成果を出すことができ、挑戦できて本当によかったです」と話す。チームについては「作業は7人それぞれが当事者意識をもち、分業して提案作成を進めました。リーダーとしては全体を把握し、先を考えて欠けている部分を補うこと、他のメンバーの士気を高めるために常にモチベーションを高く保ち励ますことの難しさを学ぶことができ、現地調査をする際は複数の人と同時に日程調整を行うなど、社会人としてこなさなければならないことを学生のうちに経験できました。メンバー同士認め合い、褒め合うことで団結力を高くすることがいかに大切か学べるとても良い機会となりました」と振り返った。

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2019/10/09

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