経営学部中村雅章ゼミ/豊川市の老舗海苔問屋「戸田理平商店」と共同で若者向け商品「とだふりのり」を開発

 経営学部中村雅章ゼミの3、4年生は、豊川市の老舗海苔問屋「戸田理平商店」と共同で料理や弁当の飾り付けに使用できる小さく切り分けた商品「とだふりのり」を開発した。10月中に店頭やインターネットで販売する予定。

 新商品開発プロジェクトは2018年6月からスタート。約半年かけてチームごとにアイデアを競い、その後戸田理平商店に商品化の検討ののち、試作品が完成した。

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完成した商品「とだふりのり」

【学生報告文】

 近年、日本人、特に若者の和食離れが進んでおり、それに合わせて海苔離れも進んでいます。今回、そんな若者の海苔離れを解決し、もっと豊川を、愛知を盛り上げようという目的で企画はスタートしました。開発にあたって戸田理平商店からは「1.海苔になじみの薄い20〜30代の女性に広めたい」「2.コストをなるべくかけない」「3.海苔そのものの味には手を付けない」ということが課題とされました。これらの課題の下、若い女性が使いやすく、目について手に取ってもらいやすい商品にするべく考えました。

 私たちのチームは「若い女性はよくキャラ弁を作るのではないか」と考え、特に働く女性は忙しいことから「手軽に振りかけるだけで弁当を楽しく作れる商品が欲しいのではないか」と仮説を立てました。実際に近所のスーパーで女性客30人程からアンケートを取り、その結果から仮説は間違っていないという確証を得ました。

 商品を考える際に心掛けたのは根拠のある提案です。「なぜこの商品を考えたのか」「売れると思う根拠は何か」を明確にし、戸田理平商店を納得させられる提案を作りました。その結果、私たちの提案「とだふりのり」が採用されました。

 「とだふりのり」は星形や音符型、ハート型に小さく切り分けられた3種類の海苔をマチの付いた小袋に入れ、持ち手の付いた袋に詰めた商品。私たちの意見をもとに、さまざまな人のアイデアを取り入れて、提案時よりもさらにかわいいパッケージに仕上がったことに感激しました。

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学生の意見を取り入れたシールデザイン

 また、私たちの活動に興味を持った中日新聞の記者の方が取材に来て下さり、インタビューを受けるという貴重な経験ができました。店頭やインターネットで販売するほか、各地で開催されるマルシェなどにも積極的に出店していく計画です。その際には私たちもできるだけ販売のお手伝いをしたいと考えています。

 産学連携の機会をいただいた戸田理平商店、アンケートに答えて下さった方々、取材していただいた中日新聞、ゼミのメンバー、その他「とだふりのり」に関わって下さった多くのみなさまに感謝します。

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取材を受ける学生たち

 本活動の様子は、中日新聞2019年10月1日付朝刊16ページに「♡型も 若者向けノリ 中京大生発案で商品化」のタイトルで掲載されました。

 ■中日新聞 CHUNICHI Web Home > 中日新聞掲載の大学記事 > 学生活動

 https://edu.chunichi.co.jp/news/detail/10156?from=top

(経営学部4年 鈴木いおり)

 開発チームメンバー

 経営学部4年 片岡和也、澤木美里、鈴木いおり、松尾拓朗

 関連情報

 中村ゼミ活動日記

2019/10/09

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