工学部「人工知能・ロボットプログラミングコンテスト挑戦プロジェクト2019」 学内最終発表会を開催

 5月に発足した2019年度の工学部学生プロジェクトの一つ「人工知能・ロボットプログラミングコンテスト 挑戦プロジェクト 2019」が10月1日、学内の最終発表会をむかえた。今年度は9チーム84人、なかでも主力となる1、2年生は73人が参加。工学部の女子学生、機械システム工学科だけでなく電気電子工学科まで多くの学生が学科、学年の枠を超えて参加した。

 学生プロジェクトは、通算40回目を迎える「U-22プログラミング・コンテスト」に挑戦するため、チームメンバー全員が22歳以下で構成された1チーム10人程で授業時間外に活動する。次代を担うエンジニアのコンテストには、他の大会に未応募のオリジナル作品が条件となるため、学生は7月から始まったアイデア募集に向けてプログラミングやロボットの製作などに打ち込んだ。

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 学内最終発表会では冒頭、総リーダーの鈴木貴大さん(4年)が「各チーム6か月の間に一つの作品を制作してきたと思います。この機会に他のチームの作品も情報共有して、1、2年生は来年にもつなげてもらえれば」とあいさつ。応募した作品について発表し、学内優秀賞を決めた。

 各チームは作品の概要からアピールポイントを紹介し、実際の動きはデモ動画などを用いて説明した。音声認識で飲み物が買えるミニ自動販売機や、部屋の間取りに合わせて家具の配置をシミュレーションできるシステムなどさまざまなアイデアの中から優秀賞に選ばれたのはチームIOCUの「睡魔と闘う現代人のための自動車運転システム」。自動車の運転手の居眠りを検知し、自動車を停車させる、もしくは自動運転に切り替えるシステムだった。「技術」「アイデア」「完成度」「オリジナリティ」が評価された。

 また2位はteamHのユーザが描いた絵を点数化するシステム「AIが絵を評価するシステム」、3位はCUTGの自分に気分を入力することで最適な飲み物を提案する自動販売機システム「BD4U -Best Drink For You-」だった。

 参加した学生は「幅広い学年がいることでユニークなアイデアがたくさん生まれた」「アームで挟むことがうまくできない場合はモーターを強くして解決するなど、授業以外での学びの場になった」と振り返った。

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発表後には積極的な質問が飛び交った


 「U-22プログラミング・コンテスト」には、今年度406作品(参加者総数1,145人)のエントリーがあり、40作品が事前審査を通過。工学部からも3年生の小林大起さんがリーダーを務めるチームCB-Detectorsの「LPS~Lost Property Searcher~」がその一つに選ばれた。1次審査を経て残った16作品が東京・秋葉原で行われる最終審査会に進むこととなる。なお、事前審査を通過した40作品にはCertificateが進呈された。

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進呈されたCertificateを持つ小林さん

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2019/10/08

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