体育学研究科博士後期課程1年の中島大貴さん 日本コーチング学会第30回学会大会で「優秀発表賞」を受賞

 体育学研究科博士後期課程1年の中島大貴さん(応用スポーツ科学系、指導教員:桜井伸二教授)が3月13-14日に東海大学で開催された日本コーチング学会第30回学会大会 兼 日本体育学会体育方法専門領域研究会第12回大会において「優秀発表賞」を受賞した。

HP写真1:コーチング学会会長中川昭先生と.jpg
(左から)コーチング学会中川昭会長、中島さん

 日本コーチング学会は、1700名を超える会員を抱える学会である。「体育・スポーツの指導実践に関する科学的研究とその発展に寄与し、体育・スポーツの指導実践に資すること」を目的とし、1990年3月に第1回大会が開催され、今学会大会で節目となる第30回大会を迎えた。

 今学会大会では、選手の潜在能力を引き出す「クリエイティブ・コーチング」をテーマに、基調講演をはじめ、ワークショップ、シンポジウム、ラウンドテーブル・ディスカッションの他、口頭およびポスターによる一般発表が行われた。

HP写真2:時速170キロの超速球を見るトレーニング.jpg
時速170キロの超速球を見るトレーニング

 中島さんは「超速球を見るトレーニングが打撃パフォーマンスに及ぼす即時効果」という演題でポスター発表を行った。野球の試合において大学生投手が投じる直球は通常時速130~150キロだが、それよりも速い170キロの直球を特殊なピッチングマシンに発射させ、硬式野球部の選手が打席で見るトレーニングを行った。その前後の通常スピードのボールに対する実際のバッティングを比較することによって、投球に対する反応時間を早めることができ、打撃パフォーマンスが向上する可能性があることを報告した。

【中島さんのコメント】

 第30回の記念すべき大会で優秀発表賞を受賞できたこと大変光栄に思います。

 私は、主にスポーツの動作分析などを行うスポーツバイオメカニクスを専門としており、特に野球の競技力向上を目的とした研究を行っています。今回、その研究の成果が指導実践に資することを目的としている本学会において認められたこと、非常に嬉しく思います。今後も体育・スポーツの指導実践に役立つ研究ができるよう日々精進したいと思います。

 最後になりましたが、本研究を進めるにあたり、ご指導して頂いた桜井伸二教授をはじめ、実験にご協力して頂いた硬式野球部の皆様、研究室の皆様に心より御礼申し上げます。

2019/03/27

  • 記事を共有