国際教養学部齊藤ゼミ アイデアピッチコンテスト2018で優秀賞

 国際教養学部齊藤公輔ゼミ3年の林顕人さん、近藤菜実さんのチーム「OGO」は、11月27日、名古屋工業大学で行われたアイデアピッチコンテスト2018で優秀賞を受賞した。

 アイデアピッチコンテストとは、名古屋大学における起業家育成の拠点としてビジネスのスタートアップ支援や教育、ベンチャー企業の立ち上げなどを行う「Tongaliプロジェクト」が主催する大会。起業をはじめ、企業とタイアップした新事業、社会貢献など幅広いテーマのアイデアを競い、予選を通過したチームのうち5組がTongali賞(優秀賞)に選ばれる。

 「OGO」は、病院の問診票を多言語に対応してダウンロードでき、先に入力しておくことができるアプリケーションについてスピーチ形式で発表した。

 チーム代表者の林さんは「テレビで入国管理法に関するニュースを見た時に思いつきました。海外の人が増えると病院などの需要が増えるのではと考えました」と話す。学部で学んでいる「外国語」をどう生かすことができるかチームで話し合い、外国人が病院を受診する際に大きな問題の一つとなる、問診票の記入に着目した。問診票の多くは日本語で記載されており、正しく理解して記入することは外国人にとって容易ではない。多言語に対応した問診票アプリの開発によって、この問題を解決することを提案した。アプリを使ってあらかじめ問診票に記入することで、受診時の負担を減らすことが狙いである。

 入賞した理由について、「選ばれた他の4チームは理系チーム。その中で文系チームの自分たちがアプリケーションのアイデアで選ばれたのは、旬の話題と関連した案だったことが一因としてあったのでは」と話した。

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 齊藤ゼミでは、外国語教育を学ぶほか、学びを社会に結び付ける「実学の力」を身につけるにつけるために、今年からビジネスプランコンテストに応募するなど実践的な活動も行っている。齊藤准教授は「アイデアを出す際の考え方や大まかな説明は行ったが、実際のアイデア出しや発表方法などは学生自身で考えてもらった。過去に(先輩が応募してきたなど)お手本がない中で優秀賞に入賞したのは素晴らしいと思います」と称えた。

 優秀賞を得たチームは1チームにつき活動支援金10万円、また20万円を上限に起業のための実務サポートを提供される。来年3月末には成果報告会での発表が行われるため、齊藤ゼミチームは今後アイデアの実現性や市場性の調査を進める予定だという。

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今回受賞したのは前方の2人(左から近藤さん、林さん)

2018/12/20

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